『下町ロケット2続編』ゴーストの原作あらすじネタバレ1

公開日: : 最終更新日:2018/12/24 下町ロケット2原作ゴースト編

2018年10月から放送となる『下町ロケット』「ゴースト」原作の詳しいあらすじネタバレ「第一章 ものづくりの神様」です。未読の方はお気をつけください。

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大口顧客からの突然の取引の大幅削減。来期は赤字転落になる可能性のある佃製作所。早急に対策を見つけ出す必要に駆られました。帝国重工もまた財政悪化で、大型ロケットの打ち上げ「スターダスト計画」が存続危機。そのような中、殿村は父親が緊急入院して、実家の農家を手伝うことになりました。

 

Contents

ものづくりの神様

技術の佃がコストに負けた理由は?

佃製作所は大手取引ヤマタニの調達部長、蔵田慎二(坪倉由幸)から、佃製作所に依頼していた開発中の新型エンジンの採用を白紙に戻すと唐突に伝えられました。新社長の若山の方針で、外部からの調達コストを根本的に見直すためでした。

佃(阿部寛)は、新型エンジンがどれだけ性能のよいものか、訴えますが、「農耕具は動けばいいという」新社長の方針は相容れいれません。多少のエンジン性能向上で価格が上がってもコストパフォーマンスに大差ない。気にする農家もいない。それは、日々、技術の向上を目指し、エンジンの効率化を何よりも目指してきた、佃製作所と真っ向から対立する考えでした

さらに蔵田から新たな発注計画も見せられ、愕然とします。既存製品の発注量が大幅に削減されていました。佃製品は一部の高級機向けに限定。

それ以外は、快適性を追求した汎用モデルに置き換えられていたのです。ライバル社ダイダロスは、予想外の低価格を提供していました。強みはその調達力です。技術がコストに負けてしまいました。

ダイダロス社はかつて倒産寸前にまで陥った会社でしたが、大幅な経営改革によって復活を成し遂げた安さ一流、技術二流の会社でした。

 

佃製作所の赤字転落の危機。ダイダロスとは?

佃社長は、経理部長 殿村直弘、技術開発部長 山崎光彦、営業第一部長 津野薫、営業第二部長 唐木田篤に報告します。来期赤字の可能性に青ざめる一同。

殿村が取り寄せた信用調査によると、

ダイダロスは、かつて小型動力源のモーター、小型エンジンの開発に携わっていましたが、業績が低迷。その後息子が継ぐも業績は芳しくない状態が続いていました。ついには経営権を外部の重田登志行現社長に手放すことになります。

重田新社長の新しい経営方針により業績は急回復。現在の売り上げ、業績は同程度の規模の会社に比べ実に良好とのこと。タイに新たな工場を建設中で来年度には操業予定。それにより同社の低価格路線に弾みがつき、佃製作所にとって更なる脅威となる可能性もありました。

重田社長はダイダロス株の大半を所有しており実質的なオーナーです。徹底したリストラ、低価格路線の追及。コストを抑えるため生産拠点も海外に移転しました。

ダイダロスとはギリシャ神話のものづくりの神様の意味です。

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佃にとって社員とは?

佃は一人ダイダロスの「コストのために社員を切る」営業方針について考え込みました。それは佃とは相反する経営方針。社員とは佃にとって何があっても守らなくてはならない、最優先すべき存在です。

殿村がやってきて、農家の父親が倒れ入院、緊急手術しなくてはいけないことを報告しました。佃製作所のことを気にしながらも、殿村は実家に帰っていきます。

 

性能か顧客のニーズか?

恒例の飲み会において、話し合う佃、山崎、唐木田、江原、津野、その他の面々。

唐木田は「エンジンは高性能であるべきだが、果たして佃の製品は顧客のニーズにマッチしていたのか」疑問を提起します。江原は「きられたのはヤマタニの業績悪化も一因だ」と指摘します。

唐木田はさらに言います。「技術のヤマタニが技術を捨てたのには、それなりの理由があるはずだ」と。佃製作所の屋台骨を支えてきたエンジン、技術力を否定されてしまい、黙り込んでしまうエンジン担当の営業一部部員。

唐木田は続けます。「エンジンは高性能であるべき、しかし実際に使う顧客にも目を向けるべきではないのか。」と。

山崎は「日本を代表する農耕具メーカーが、エンジンなんか動けばいいと言った。」と反論しますが、津野が「言いたくて言ったわけではない。」と擁護します。「そこには無視できない経営環境の変化があった。」と。

 

性能か顧客のニーズか。佃の出した結論は?

佃は、「仕事を見直すいい機会だ。ダイダロスとの安売り競争はしない。コストを抑えるための劣化版エンジンも作らない。佃製作所の強みは技術力。ユーザーと向き合うことと、ユーザーにおもねることは違う。自分たちのやり方で、取引先ユーザーと向き合おう。きっとウチにしかできない何かがある。

それが何かを早急に見つけ出さなくてはなりません。

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帝国重工「スターダスト計画」の存亡危機の理由

佃と山崎は帝国重工ロケット打ち上げのための会議に出席しました。佃製作所の主要製品は小型エンジンですが、帝国重工に大型ロケットの水素エンジン用バルブシステムを納品していることで、ロケット品質を誇っています。

会議後、財前と洋食屋に行く二人。そこで二人は財前から思いがけない話を聞きました。

藤間現社長は、任期満了になる来期限り、再来年で退任路線。藤間秀樹は大型ロケット打ち上げ計画「スターダスト計画」を推進、日本の宇宙航空分野をリードしてきましたが、帝国重工の経営環境が厳しくなってきていました。

藤間が3年前に買収を主導した、米国の原子力会社「ヘイスティング社」に3千億近くに上る不正計上があることが発覚し巨額損失を計上。さらには客船、航空事業の納期遅れにより赤字が増大。損益見込みは1千二百億円の黒字から2千億円の赤字へ下方修正となりました。

スターダスト計画は打ち上げの実績を残したとはいえ儲かっているわけではなく、民間ビジネスに開花するのは当分先のこと。藤間に対する批判の声が強まっていました。

沖田現会長と藤間は不仲であり、経営責任を問われている藤間に代わり、反藤間派で沖田会長の息のかかった的場俊一 国内製造部門 統括者、いわゆるヒラの取締役が次期社長候補とされています。実現すれば20人抜きの大抜擢となると。

的場は、財前の元上司であり、かつては親しい仲でした。しかし的場は反藤間の急先鋒なので、社長になれば藤間路線を徹底的に否定するでしょう、そうなればスターダスト計画も終わりとなってしまうと財前は言います。

 

殿村の実家で、佃が気づいたことは?

山崎と佃は殿村の実家を訪れました。殿村の実家は300年続く農家だということです。

入院中の父に代わり、トラクターで作業中の殿村を待つ佃と山崎。佃はエンジンの音で、佃が佃製作所を引き継いで始めて作ったエンジン「初代ステラ」だと分かり、懐かしみました。初代ステラは、当時としては、最も効率的な燃費と性能を備えたものでした。

佃は動いているトラクターを一心に見つめますが、何かに気づきおもむろに殿村に近づきました。

佃はトラクターを運転したいと言い出します。簡単な説明を受けたあと、トラクターを器用に運転し始めました。

トラクターは後ろに耕運用の回転する爪を供えたアタッチメントを装着しています。トラクターと自動車の決定的な違いは、エンジンが生み出したパワーは、自動車はタイヤにだけ伝わりますが、トラクターの場合、後ろの耕運用アタッチメントを動かす動力源となります。

何度も不必要なギアチェンジをする佃。2時間近く運転した後、満足げにトラクターから降りてきました。

今のトラクターはアタッチメントの回転数が一定でないため作業ムラができ、それが作物の生育状況にも影響しています。

佃「回転数が一定のトラクターがあれば買うか?」

殿村「そりゃ買いますよ。」

 

トランスミッションに着目した理由は?

山崎「トランスミッションのことですか。」

佃「作業機の精度はトランスミッションの性能に左右される。

意味の分かっていない殿村に山崎が説明します。トランスミッションは変速機であり、一番簡単なトランスミッションは自転車の変速機です。

レバー操作でチェーンが小さな歯車から大きな歯車に移動することで、ペダルを踏んだときのスピードが変化します。同じ役割のものが自動車にもトラクターにも搭載してあります。

乗り味や作業精度を決めるのは、エンジンではなく、トランスミッション。

「高性能エンジンと高性能トランスミッション、佃製作所がその両方を作るメーカーになる。」

未だピンと来ないものの開発資金をとにかく気にする殿村です。

 

続きます。『下町ロケット2』続編ゴーストの原作ネタバレ2

 

下町ロケット最終話(11話)の感想はこちらです。下町ロケット最終話(11話)あらすじ感想 徹底的に泥臭く。走れ!ランドクロウ

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まとめ記事はこちら。

『下町ロケット2』原作「ゴースト」あらすじネタバレ一覧

『下町ロケット2』原作「ヤタガラス」あらすじネタバレ一覧

 

感想

安定したかと思われていた佃製作所にまた新たな試練が怒涛のように押し寄せてきました。今度は、藤間社長、財前まで崖っぷちです。まさかの藤間社長の退任路線。藤間社長なくしてはスターダスト計画もありえません。スターダスト計画が無くなってしまえば、佃製作所もロケット品質を誇れなくなります。

新たに現れた安さ一流、技術二流のダイダロス。徹底的なコストの削減、リストラを決行して成功した会社でした。佃製作所とは真っ向から対立する考え。そのような会社が、技術のヤマタニに選ばれたことは佃製作所にとってもショックでした。

安売りはしない、佃製作所らしいやり方でユーザーと向き合おう、そう決めた佃たち。

父親の急病で、郷里に帰っていた殿村。殿村の家は300年続く由緒ある農家でした。父親に代わって広い田んぼを耕す殿村。殿村の実家を訪れた佃と山崎。佃はそのトラクターを試させてもらって、トランスミッションを開発することを思い付きます。

 

続きます。『下町ロケット2』続編ゴーストの原作ネタバレ2

 

10月14日放送の第一話の感想はこちら。ドラマ「下町ロケット2」ゴースト1話あらすじ感想 泥くささとハイスペック

 

まとめ記事はこちら。

『下町ロケット2』原作「ゴースト」あらすじネタバレ一覧

『下町ロケット2』原作「ヤタガラス」あらすじネタバレ一覧

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