なつぞら33話 あらすじネタバレ 泰樹の焦り・なつと照男の結婚話

照男のくれたチケットで、ファンタジアを観に来たなつと天陽。なつは、『ファンタジア』に圧倒されました。

第6週 なつよ、雪空に愛を叫べ

『なつぞら 上』ノベライズ版を基にしています。

なつと照男を結婚させたい泰樹

泰樹（草刈正雄）が、富士子（松嶋菜々子）と剛男（藤木直人）に、なつ（広瀬すず）と照男（清原翔）の結婚話を持ち掛けた時。なつが帰ってきたので、話は打ち切りに。泰樹はなつに話をしたがりますが、富士子に止められてしまいました。

その日の夕食は、皆の様子がおかしくて、なつも夕見子（福地桃子）も不思議がります。

なつが雰囲気を変えようと、雪月の雪之介（安田顕）がバターを欲しがっていることを泰樹に告げました。

ファンタジアに圧倒されたなつ

『ファンタジア』を観に行くなつと天陽

数日後、なつは天陽（吉沢亮）と、帯広に、ディズニー映画『ファンタジア』を観に出かけました。照男がくれたチケットです。

照男は泰樹の命令で、なつを誘うつもりだったのですが、そうは言い出せず、つい天陽と行くことを提案したのでした。

茫然とするなつ

『ファンタジア』が始まりました。最初は実写から始まったその作品を見て、なつはその世界に圧倒されました。馬の動き、雪の動き、自分の想像とはまるで違うものでした。

仲の言っていた、アニメーションは動きが命、絵に命を吹き込むことだと言う言葉がよみがえってきました。ちゃんと勉強すればアニメーターになれる、と言われたことも。

子供のころ、想像で父の絵を動かしたことを思い出すなつ。

なつは、うっとりと『ファンタジア』に見入りました。

二時間はあっという間でした。

東洋動画スタジオと白蛇姫

映画が終わったあと、スクリーンに東洋のマーク、そして、東洋映画の社長・大杉満（角野卓造）が映し出されました。新しい映画スタジオ『東洋動画スタジオ』が完成したことを報告し、そのビルが映ります。漫画映画について説明があり、机に向かって動画を描くアニメーターが現れ、仲（井浦新）らしき人物もいました。なつは、小声で、天陽に、陽平（犬飼貴丈）がバイトしているところだと教えます。

背景、彩色・トレス、撮影など各パートの光景が映し出されました。

世界でも珍しい最新式スタジオで制作する第一回の作品は、中国の昔話を基にした『白蛇姫』です。広く新しい人材を求めている、大杉は、そう言いました。

そういう土地に行きたいなつ

映画はなんでもいい

映画館を出たなつ（広瀬すず）と天陽（吉沢亮）は、雪月に向かいましたが、妙子（仙道敦子）もとよ（高畑敦子）も、「映画はなんでもいいのよね。」と同じことを言い、意味ありげに二人を見ます。

何でもできるってことは、何もないのと同じ

なつ「ねえ、本当によかったよね、映画。」

しかし、天陽は、何度も同じ言葉を繰り返すなつにブスっとしていました。

音楽の表現、地球の誕生から恐竜の時代、妖精や悪魔。アニメーションは何でもできると感動するなつですが、天陽は、違う考えです。

「何でもできるってことは、なんもないのと同じだよ。」

何でもできる中から、自分にできることを見つけるのは大変。ああいうものを作りたいと思っても、すでに世界にはある。

「誰かの真似をしても作ることにはならないよ。日本の漫画映画なんて、そういうことだろ。」

「それでも行きたいのか？」

天陽は壁にかかった自分の絵を見て、この土地でこの土地だからこそ描ける絵を描きたいと思っていました。

何でもできるというのは、何もない広い土地に行くのと同じ。自分で土を耕す方法を覚えて、作れる種を見つけて、それを手に入れないと何もできない。

「なっちゃんは、それでも行きたいのか？そういう土地に。」

酪農も中途半端な自分が、そんなところに行けるわけない、アニメーションは自分には無理、となつは無理して笑います。

「本当は行きたいんだろ？」

「無理無理無理。芸術大学にいる陽平さん（犬飼貴丈）とは違うんだから。」

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続きます。なつぞら34話 あらすじネタバレ 『ファンタジア』と地元のバター菓子

第6週はこちらです。なつぞら 第6週 あらすじネタバレ アニメーターへの憧れと結婚話

振り返りはこちらです。なつぞら32話 あらすじネタバレ アニメーターへの憧れが芽生える

ネタバレまとめはこちらです。なつぞら あらすじネタバレ一覧

感想

泰樹さんと照男君のおかげで、なっちゃんが天陽君と観に行った映画『ファンタジア』。冒頭のあいさつでは、東洋映画の初の漫画映画が『白蛇姫』と紹介されました。『白蛇伝説』のヒロインを演じたなっちゃんとしては、不思議な縁を感じても不思議ではありません。アニメーターの中に、仲さんらしき人も見て、すでに興奮している中での『ファンタジア』。さぞ、気持ちが高揚したことでしょう。

ファンタジアの興奮冷めやらぬなっちゃんに、いつものようにどことなく一歩引いて俯瞰している天陽君。何でもできるは、何もないと一緒。名言ですね。いつもながら18歳の男の子とは思えません。自分でも気づいていない、なつの本心を見通しているようです。

放送後の感想

アニメーションの世界にどんどん魅せられていくなっちゃん。なっちゃんは、それを否定しますが、天陽君は、なつの本心を指摘しながらも、なんだか寂しそうです。なつの心をなつ以上に理解する天陽君。これは辛いですね・・・

でも、吉沢亮さん、ものすごい俳優さんになりそうな気がします！目が離せませんね！