なつぞら11話 あらすじネタバレ 黒い絵の具・土に勝ちたい天陽
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最終更新日:2019/04/12
第2週 7~12話
天陽の家に遊びにいったなつ。絵の具を使わせてもらう約束でしたが、天陽が安い黒い絵の具しか使わない中、なつは、色鮮やかな高価な絵の具がどうしても使えず、天陽の絵をみただけで満足と断りました。
天陽の家は掘っ立て小屋で、外は何も生えていない荒れ地でした。天陽の家の事情を知ったなつは、泰樹に助けを求めます。
『なつぞら 上』ノベライズ版を基にしています。
Contents
なつと漫画映画の出会い
当日、親子がひしめく真っ暗な講堂で、正面に張られたスクリーンに、後方から光が投写されます。カラフルな絵が映り、音楽に合わせてどんどん動く、外国では「アニメーション」と呼ばれるものでした。なつは夢中になって見つめました。
映画が終わった時、なつ(粟野咲莉)はまだ夢見心地でしたが、夕見子(荒川梨杏)は便所を我慢していて、映画にはあまり関心はありませんでした。
天陽(荒井雄斗)の感想を聞きたくて、なつが天陽を捜すと、天陽は、両親と一緒にいました。父親の正治(戸次重幸)は、郵便配達員で、なつは見覚えがありました。タミ(小林綾子)も笑顔で、東京から来たなつに話しかけてくれました。
天陽におもしろかったね、と話しかけると、天陽もアメリカの映画はすごい、と同意しました。兄の陽平からきいた、ディズニーという漫画映画の話もしてくれます。
帰りがけに、天陽はうちに遊びに来るようにと誘ってくれました。絵の具があると言うのです。
掘っ立て小屋に住む天陽
陽平の描く風景画
数日後、なつは天陽の家を訪ねました。深いやぶに覆われた細い道の突き当り、草ぶきの掘っ立て小屋のような家でした。天陽は、家の裏手にある馬小屋へとなつを連れていきました。しかし、そこに馬はいません。
馬小屋の中には、わずかな画材が置かれていて、色鮮やかな風景画が壁に飾ってありました。中学で美術部に入っている天陽の兄・陽平の描いたものです。絵の具があるのはそのためでした。両親も、陽平のために無理して絵の具を買っているのです。
黒い絵の具
天陽の絵は壁に描いてあり、やはり馬の絵でした。黒い絵の具を使っているのは、赤や黄色よりも安く、陽平があまり使わないからです。
天陽は、使いかけの絵の具をなつに差し出しました。これは自由に使っていいと兄に言われているのですが、なつは遠慮しました。天陽はせっかく来たのに、といくつか絵の具を差し出してくれますが、天陽が黒しか使っていないことを考えると、とても鮮やかな絵の具は使えません。
天陽君の絵を見られただけで満足、となつは笑顔を見せました。
拓北農兵隊
この土に勝ちたい!
天陽は外の耕地を見せましたが、耕されていても、切り株ばかり。何も生えていません。土が悪いと言われてしまい、父親は耕作を諦め、郵便局の仕事を見つけたのです。母親のタミは、近くの人の畑を手伝って食べ物をもらっていました。
しかし冬には、もうここにはいられません。冬をあの家で過ごすのは地獄、作物の育たない土地は捨てるしかない、と天陽。せめてあの馬が生きていたら、天陽はめずらしく感情をあらわにして、力任せに切り株を掘り続けました。この土に勝ちたい、ここが好きなのだと言い続けて、掘り続けますが、切り株は頑として動きません。あきらめざるを得ませんでした。天陽は、「ちくしょう!」と涙を見せました。
拓北農兵隊
柴田牧場で、搾乳をしながら、天陽の家の話をしたなつ。拓北農兵隊、と呼ぶのだと悠吉(小林 隆)が教えてくれました。政府が、空襲で家を失った東京の人に、食糧増産と疎開を兼ねて北海道での開拓を勧めたのです。しかし、まともな土地はすでに開拓された後。空いているのは、人が寄り付かない痩せた土地ばかりで、結局は、多くの人が諦めて東京へ帰っていったのです。
泰樹に助けを求めるなつ
天陽君を助けてください!
なつは、泰樹(草刈正雄)に天陽君を助けてください、と頼みました。親が諦めていると冷淡に言い放つ泰樹に、なつは天陽君は、土に勝ちたいと言ったことを告げます。土が悪すぎると関心を示さない泰樹に、なつは怒りました。
「嘘つき!おじいさんは、自分の力で働いていたら、いつか、必ず誰かが助けてくれるもんだって言ったじゃない。天陽君は一人で頑張っているの!黒い絵の具だけを使って頑張ってるの!一人で土を耕しているの!天陽君は誰が助けてくれるの?」
なつのモヤモヤ
その夜、なつは夕食も食べずに部屋に籠ってしまいました。
食事の用意をしながら、夕見子はなつが天陽を好きなのだと言います。興味を示す富士子に、まだ子供だと剛男。なつの怒りはそんな単純なものではない、そう言っていると、泰樹がやってきました。
「あの子の怒りはあの子にしか分からん。それでいい。ゴチャゴチャ言うな。」
「ゴチャゴチャ言わせてるのはお父さんでしょう。」
なつが、これほどまで天陽のことを気にかけて怒ったのは、柴田家に引き取られて自分が幸せになりかかっていたから、天陽と自分の差を気にかける余裕が生まれていたのです。しかし、なつはそれを自覚することなく、モヤモヤした気持ちを抱えたまま、天陽の真似をして、馬の絵を描き続けました。
続きます。なつぞら12話 あらすじネタバレ 開拓者が集う。荒れ地を美しい里に!
振り返りはこちらです。なつぞら10話 あらすじネタバレ 2つの夢・バターづくりとアニメーション
第2週はこちらです。なつぞら 第2週 あらすじネタバレ 夢はバターにアニメーションに開墾
ネタバレまとめはこちらです。なつぞら あらすじネタバレ一覧
感想
東京の空襲で家を失い、北海道に夢を求めてやってきた一家。しかし、与えられた土地は切り株だらけ。耕すのも一苦労ですが、火山灰で、酸性がきつく、とても収穫は望めません。諦めモードのご両親に対して、根性をみせる天陽君。
なっちゃんの後押しもあって、泰樹さんが、天陽君の家の土地を見にやってきてくれました。泰樹さんにとって、なっちゃんはやはり同志なのだな、と思いました。小さな子供だからとバカにしないところ、一人前に扱うところ。泰樹さんは、甘くはないけど、本当に頼れる人ですね。
放送後の感想
郵便配達員さんは天陽君のお父さんでした。北海道に開拓にやってきた天陽君一家。本当に掘っ立て小屋で、冬はものすごく寒いことでしょう。森の中にある一軒家は、まさにジブリのようでしたね。
天陽君の家の土地は本当に切り株だらけです。土に勝ちたいと言う天陽君に同情して、なっちゃんは泰樹さんに助けを求めました。なっちゃんが、おじいさんと呼ぶたびに、ハイジとアルムおんじが頭に浮かんでしまいます。
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