絶対正義7話 あらすじ感想 家族も同罪!律子の絶対正義の鉄槌
公開日:
:
最終更新日:2019/03/24
絶対正義
範子をモデルにした和樹の小説が文学賞を受賞しました。由美子たちは、和樹の元へ抗議に訪れますが、和樹は、ギリギリだったのだと心情を吐き出します。
その4人の元へ、高規範子の名で招待状が送られてきました。パーティーの日付は2月8日。4人が範子を殺したあの日です。迷い、疑心暗鬼に包まれながらも、パーティーへ出席した4人。
迎えたのは律子でした。範子の遺言で葬式ではなくパーティーを開くことにしたのです。他にも招待客が来ていて、安心したのもつかの間。律子が、範子の置き土産と言い、腕時計が見つかったことを発表します。範子は腕時計の動画機能を利用して、最期の瞬間の映像を残したことが判明しました。そこには、由美子達が範子に襲い掛かる様子が映っていました。
自首をするという由美子に、「自首なんて許さない。」と言う律子。律子は、麗香の恋人・亮治にカメラを回させて、警察も待機させていました。これで歴史に名を残す女優になれる、と麗香を励ましながら、カメラを向ける亮治。
殺人罪として懲役20年となった4人ですが、範子が意識不明とはいえ、生存していたことが判明。由美子たちは、釈放されることになりました。釈放された由美子たちを出迎えた律子は、4人を山中のロッジへと連れていきます。
範子以上に歪んだ絶対正義論をふりかざす律子に、恐怖を抱く4人。その頃、意識不明だった範子は、病室を抜け出して、ベッドシーツを身にまとい、どこかへと必死に向かっていました。
Contents
和樹の受賞『正義の牙』
和樹の記者会見
海智文学賞を受賞した和樹(桜井ユキ)の記者会見が開かれています。正義を愛する女性が、周りを振り回したあげく殺されてしまう話、『正義の牙』。描写がリアルで、実体験かと尋ねられますが、笑顔で否定する和樹。
記者「主人公の正義に対する姿勢に多くの人が恐怖し、正義とは何なのかと考えさせられたと思います。」
和樹「私たちは今、匿名なら、誰にでも起こり得るようなミスをした人に対して、自らを棚に置き、批判できる環境下にあります。でも何が正しいのかを判断するのって、とても難しいことだと思うんです。それなのに私たちは、物事を一方向からの意見や時世の流れに乗って、正しいかどうかを判断する傾向にあると思うんです。」
「それはとても怖いことですし、危険なことだと個人的には思っております。ですから、私はこの本が何かを判断するときに、読者の皆さまの何か手助けになるようなものになってくれればと思っております。」
画面に、視聴者からのコメントが一斉に流れます。
『社会復帰させるべき』『こいつは間違っている』『正義ってなんですかwww』『主人公の正義感すごすぎる』『今回はノンフィクションじゃないんだ』
書かなきゃいられなかった和樹
記者会見を終えた和樹を待ち構えていたのは、由美子(美村理恵)、麗香(田中みな実)、理穂(片瀬那奈)でした。驚く和樹ですが、笑顔を作って、久しぶりとあいさつしました。しかし3人とも、和樹の著作を持って怒っています。和樹の本の内容は、自分たちの実話。正義に魅せられた主人公は範子でした。
和樹「大丈夫だって。誰も気付かないって。」
どうしてこんなこと書いたのか、そう問い詰められて、和樹は、書かずにはいられなかった、と答えました。
和樹「書かなきゃ私、誰かに話してたと思う。だから書いた。ごめん。分かって。そういう性分なんだ、私。ぎりぎりだったの。」
黙り込む3人。
お届け物
女の子が、和樹に話しかけました。「お届け物です。」
和樹「何?」
女の子「お届け物です。」
差し出したのは、薄紫のリンドウの花がついた封筒。あて名は今村和樹様となっています。とたんに範子のことを思い出す4人。
倒れこんだ範子が戻ってくる光景が見えました。
思わず後ずさりする由美子達。和樹は、意を決して封筒を受け取りました。
範子からの招待
招待状。パーティーはあの日
手紙を読む和樹。
「『皆さま、いかがお過ごしでしょうか。あれから5年が経とうとしています。久しぶりにお目にかかりませんか。存分に私のことを思い出していただきたいのです。みんなでたくさん語らうパーティーを開催したいと思います。お待ちしております。高規範子』」
理穂が、ジョーイに電話をかけると、理穂の家にも同じ封筒が来ていました。パーティーの日付は2月8日。
和樹「2月8日って範子の命日だよね。」
その言い方を理穂が嫌がるので、行方不明になった日、約束の日、と言い換える麗香と由美子。言い方はともかく、『あの日』です。
「じゃあ誰が?」
一人一人を確認する和樹。由美子は、淳史と暮らしていて、淳史の成長は順調。理穂は、無事に自然妊娠。麗香は、亮治(神尾佑)の妻が亡くなったことで不倫ではなくなり、仕事も順調です。和樹も結婚はしていないけど、仕事は順調。
和樹「みんな変わった。あのころより幸せになってる。この中の誰かが、私の本に腹が立って、悪ふざけをしたわけじゃないってことは確かでしょ。賞を受賞した私がこんなことをするメリットはない。だから私たちの中の誰かがやった可能性はない。でしょ?」
じゃあ誰が、と思いをめぐらせる4人。
範子が生きているのでは?
範子が生きているのでは、と言う由美子ですが、皆が否定します。
和樹「範子は私たちが・・・」
由美子「殺した。でも範子の旦那さんを殺した女の人が、正義とか言ってたし。」
彩乃「正義の鉄ついを!」
怯える由美子「まるで範子に指示されてるみたいだった。」
由美子は、母親が手紙を開けるとまずいと、とりあえず帰ることにしました。他の3人も帰っていきます。それを見ている白い服に靴の女性。顎に傷があります。
麗香の罪を知る亮治
亮治のドキュメンタリー企画
麗香の家で、薄紫の手紙を読んでいる亮治は、今やっている実在する事件を扱ったドキュメンタリー企画が大きな仕事になることを話します。自分たちの事件も扱うのか、と不安がる麗香。
麗香「私たち以外にあのことを知ってるの、亮治さんだけだから。他の人に話してないよね?」
亮治「話してたとしたらどうする?」
冗談でもそんなこと言わないで、とうろたえる麗香に、亮治は、真剣な表情。思わず、麗香は手近のガラスの置物を取って、亮治に襲い掛かろうとしました。それを慌てて止める亮治。
亮治は冗談だと言いますが、パニックになる麗香の様子をみて、唾を飲み込みました。
「本当に殺したんだな。」
亮治「・・・本当に殺したんだな。君は。」
泣き崩れる麗香「・・・もう嫌。」
途端に明るくふるまう亮治「いやぁ。今のこれまでにない迫真の演技だったな。俺ホントに殴られるかと思ったよ。やっぱり君は天才女優だな。」
亮治は、麗香をなだめて、堂々と行った方がいいと言いました。
亮治「そう思うよ。俺は。だって相手が君たちのこと、どんな人間なのか、試してる可能性もあるしな。」
麗香「私たちのこと、どんな人間なのか・・・」
亮治「女優なら演技できるだろ?」
泣きながらもうなずく麗香。
運命共同体
由美子に罪をかぶせる
夜分、理穂を訪ねてきた和樹。出迎えてくれたジョーイ(厚切りジェイソン)の様子がおかしいと、理穂に耳打ちをします。驚く理穂。理穂も、範子からの手紙がきたので、気が動転しています。
和樹は、範子が生きていることも視野に入れたほうがいい、最悪の事態も想定することを提案しました。生きていたとしても逃げ切ればいいだけ、と和樹。
理穂に考えが浮かびました。
「もし、を想定して最悪の場合、私たち2人は関与したことを否定する?」
殺人のきっかけを作ったのは由美子、実際に手をくだしたのは麗香。特に由美子は、自分たちに比べて失うものが少ないという理穂。由美子が罪をかぶれば、自分たちが由美子の家庭を援助できると言うのです。
由美子だけに罪をかぶせるという考えを最初は嫌がった和樹ですが、次第に、罪の大きさを考える必要があるかも、と言い出しました。
罪のなすり合い
人気のない倉庫に集まった由美子を除く3人。
驚く麗香「えっ?どういうこと?殺したのは一緒でしょ?なのに由美子を。」
もしもの話とは言え、範子に罪をかぶせるのを麗香は嫌がります。そこへ現れた由美子。麗香が呼んだのです。自分に罪をなすりつけようとしてた、と泣いて怒り出します。
由美子「どうせ理穂が考えたんでしょ?」
開き直った理穂が、最初に手を出したのは由美子と言うと、最後は麗香だったと由美子。矛先は、隠れてこんなことをしようとした和樹にも向きました。もともと、和樹の信頼していた矢沢(水橋研二)が範子を殺そうとしたと由美子が言うと、和樹は、矢沢を追い詰めた範子が悪いと反論します。
つかみ合いになる由美子と和樹を、理穂が引き離しました。皆、いつ範子が現れるのか、不安で仕方がありません。
範子「これからもずっとずっと一緒だよ。」
正義は自分たちにある
自分たちはああするしかなかった、矢沢みたいに殺されていたのかもしれないという結論に至る4人。
理穂「みんなが乗ってる遭難したボートに、無理やり乗り込んできたから、範子を落とした。落とさなかったら、全員死んでた。」
和樹「範子も分かってるはず。だって正義は私たちにあるんだから。」
麗香「正当防衛ってことだよね。」
和樹は由美子に謝りました。
「先に手を出したとかそういうことじゃなかったね。こういうときは一丸にならないと。」
皆で力を合わせよう、相手の思うつぼになるところだったと、反省する4人。
覚悟を決めた由美子達
由美子は意を決したように、皆でパーティーに行くことを提案しました。
頷き続ける和樹「そうだね。」
由美子「親友でしょ。私たち。」
理穂「私たちは何があっても運命共同体。絶対に負けない。」
麗香「誰だか知らないけど後悔させる。」
由美子「うん。」
暗い顔つきで自分たちに言い聞かせる由美子達。
パーティー前
これで先に進める亮治
控室にいる麗香に会いに来た亮治。亮治は、自分との関係について麗香に尋ねてみました。麗香は、自分のしたことを考え、亮治の子供に迷惑がかかることを考えると、結婚するつもりはありません。
涙をこらえて謝る麗香に、礼を言う亮治。これで先に進めると言って立ち上がりました。
麗香「女優としての私も見捨てる?」
亮治「まさか。俺が歴史に名を残す女優にしてみせるさ。じゃあな。」
出ていく亮治。ドアを閉める直前、覚悟を決めた目つきで、麗香を見ました。
覚悟を決めた由美子達
公園で遊び子供たちを笑顔で見ている理穂とジョーイ。ジョーイは、理穂が本当にパーティーに行くのか、心配します。
理穂「大丈夫よ。おなかの子は何があっても守るから。母親なんだから私は。」
自分の本を朗読する和樹。
『母は想像もしていなかっただろう。私の手をカワイイとよく言ってくれたからだ。その手が、友人の首を絞め殺す、黒い手になろうとは。』
自分の手を握りしめ、顔を伏せて震えます。そして、覚悟を決め、本を閉じました。
珍しい服を着ている由美子に驚く淳史。
由美子「きれいでしょ。」
淳史「まあ、いつもよりはまし。」
淳史を抱きしめて由美子は、絶対戻ってくると誓いました。
範子の置き土産・最期の映像
招待主は律子
いつも集まっていたレストランに来た4人。中に入ると、「お待ちしていました。」と声を掛けられました。声をかけたのは、ボブの女性。紫のレースのドレスに白い靴。リンドウのブローチをしています。範子に見えましたが、よく見ると違いました。
由美子「もしかして律子ちゃん?」
息を吸って笑顔になる律子(白石聖)。目は黒いラインで隠れています。16歳になった律子でした。挨拶して自己紹介する律子。招待状は、範子の意思で、律子が出したのです。他にも招待客が来ていました。
思い出の会
会は思い出の会。範子の遺言で葬式の代わりにパーティーを開くように言われていたのです。父親の知り合いも呼んで、二人の合同の思い出の会になっていました。思いもかけない展開に、ほっとする4人。
律子が挨拶に立ちます。
「皆さま。本日は父と母のためにお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。こうして皆さまにたくさん思い出話をしていただけて、2人も天国で喜んでいると思います。本当にありがとうございます。」
範子の置き土産・映像
律子「実は皆さんに見てもらいたいものがあります。母が最期に私たちに残してくれた置き土産です。」
「実は3カ月前、母の時計が見つかったんです。残念ですが、母の遺体はまだ見つかっていません。でもその時計に母が最期に見た瞬間が記録されていました。動画撮影機能が作動していたんです。」
動揺する由美子達。
律子「この映像を私はまだ見ていません。ここに集まった大切な皆さまと共に、リアルタイムで感動を分かち合いたいと思ったからです。」
範子の最期の瞬間
動画が再生されました。
4人の足とバッグ、地面が映っています。
範子の声「必ず正しいことをする。正義こそこの世で一番大切なものよ。私、何か間違ったこと言ってる?」
一人がバッグを取り落として、範子に近づきました。そして、範子の首をしめる由美子の顔。介助する理穂と和樹。
理穂「由美子!早く首、押さえて!早く!」
動画を見ていられず、下を向く和樹。その両肩を後ろから掴む律子。
倒れた範子に襲い掛かる理穂と和樹、そして抑えている由美子。倒れた範子が息を吹き返し驚く4人。
範子の声「私たち。家族じゃないの?家族じゃないの?」
そして、カメラに向かってくる麗香。
「は?自首なんて許しません。」
客が、由美子たちを見ています。
泣き出す由美子「自首します。ごめんなさい。」
無表情の律子
「は?自首なんて許しません。」
笑顔になって生き生きと話す律子「彼女たちは罪を犯しました。その代償を払ってもらいます。」
正義とは何か。まずは正しい手段で
正義の鉄槌・亮治のドキュメンタリー
カメラを持って入ってきた亮治。
麗香「亮治さん?」
亮治「女優の石森麗香さんは何と人を殺していたんです。これはまさに青天のへきれきです。」
麗香「・・・何で?」
和樹「どうしてこんなこと?」
律子「正義の鉄ついです。」
和樹「はあ?」
律子「あなたたちにはこれから正義とは何か、思い知ってもらいます。まずは正しい手段で。」
歴史に名を残す女優になる麗香
警察が入ってきました。まずは和樹を確保。逃げようとする和樹ですが、捕まえられます。そして、理穂、由美子、麗香。
カメラを向ける亮治。
亮治「たった今、石森麗香が逮捕されました。」
麗香「やめて!撮らないで!」
小声で亮治「ほら。ちゃんと顔を。これでお前は歴史に名を残す女優になれるんだぞ。」
亮治の顔をあぜんとみる麗香。
子供だろうと容赦しない
由美子にタブレットを見せる律子。そこには、家から出ていく淳史を見送る由美子が映っていました。必死に首を振る由美子。
顔を近づける律子はささやきました。
「これがネットにアップされれば、お子さんは壮絶ないじめに遭い、自殺を図るかもしれません。」
涙を流して懇願する由美子「や、やめて。お、お願いします。」
満足げな律子「でも私が止めます。だって簡単に死なれたら困ります。子供だろうと容赦しません。」
「親子なんだから関係ある!」
叫ぶ由美子「淳史は関係ない!」
叫び返す律子「ある!親子なんだから関係ある!私が万引したときも、あなたもそうしたじゃないですか。」
由美子「何してるの?」
律子「万引です。どうしますか?」
律子「子供のときから間違いを正してあげなくちゃいけませんよね?そうでしょ。私、何か間違ったこと言ってる?」
崩れ落ちる由美子。
それを呆然として見ている理穂と麗香。和樹は確保されたまま茫然としています。
律子「ではまた。」
律子の絶対正義・永遠に罪を償う
「正義って何だろう?」
ピアノを演奏する律子。
手錠をかけられる由美子。倒れている和樹を立ちあがらせる警察。そして手錠。理穂にも手錠が。麗香に手錠がかけられるのをカメラで撮っている亮治。
一同「正義って何だろう?正しければどんなことをしてもいいのか?いったい正義は誰のためにあるのだろう?」
これから生まれる子供も苦しむべき
律子「正義って何か?」
また仕事を辞めタバコを吸っている雅彦(忍成修吾)。淳史が、そんな金があるのなら、家賃に回せというのが、雅彦は気に入りません。
理穂とジョーイの学校・Wキッズアカデミーは閉校することになりました。赤ちゃんを抱っこして、泣いているジョーイ。
律子「罪を犯したあなたたちに関わりのある人間は、これから生まれてくる子供であっても苦しむべきです。それが正義。」
永遠に罪を償う
『女優・石森麗香 同級生殺害の真相 高校時代の絆が生んだ悲劇。』
石森麗香容疑者の自宅前にいるリポーター本間亮治
「石森容疑者の人生を狂わせてしまったのは、くしくも高校時代の同級生たちだったんです。実は彼女たちの生活指導を
担当していた教師に・・・」
律子「自殺なんて考えないでくださいね。皆さんは痛みを感じ、罪を償うんです。永遠に。」
「これが正義。絶対正義です。」
ピアノを弾き終えて、笑い出す律子。
殺人罪・懲役20年
『高崎女性殺害事件 高校の同級生らに判決』
記者「高規範子さん、当時33歳を殺害したとして殺人の罪に問われている元女優の石森麗香被告らに、最高裁は7日、懲役20年の判決を言い渡しました。高規さんの遺体はまだ見つかっていませんが、確固たる証拠と自供から裁判長は殺人罪の成立を認定しました。」
悪人には正義の鉄槌を!
出所後、由美子たちを迎えに来た律子
刑務所から出てくる由美子。
「お世話になりました。」
クラクションが聞こえます。ワゴン車のドアが開いて、そこには、麗香と理穂、和樹がいました。運転席には白いコートの律子。
「お久しぶりです。」
目をつぶる由美子「律子ちゃん。みんなをどうするつもり?」
律子「守るためです。心配しなくて大丈夫です。ついてきてください。」
由美子「私たちをどこへ連れてくの?」
律子「安全な場所に。大切な人たちに迷惑を掛けたくないなら、言うとおりにした方がいいと思いますけど、どうしますか?自分で選んでください。」
由美子「分かった。」
チキンスープ
山中のロッジへと連れていかれた4人。それぞれ、ばらばらに茫然と座っています。
エプロン姿の律子がトレイを運んできました。
「こちらへどうぞ。」
「皆さん。好きですよね?これ。チキンスープ。」
トレイには、鳥が1羽、丸ごとの野菜が載っています。
和樹「あんた、範子より悪趣味だね。」
律子「ありがとうございます。」
ささやく由美子「あの子、何する気だろ?」
和樹「分かんない。」
一番幸せな瞬間に殺される最高級の豚
律子「最高級の豚です。これをチキンスープに入れますね。」
和樹「あのね、子供の遊びに付き合う気は。」
声の調子が変わる律子「本当に遊びだと思います?」
笑顔を浮かべて「知っていますか?最高級の豚って一番幸せな瞬間に殺されるんですよ。」
肉叩きで豚肉を叩く律子。
「自由を感じながら野を走り、おいしい餌を食べて、肥え太って、一番脂の乗った幸せの絶頂を迎えたとき、殺されるんです。私、そこに一種の正義を感じるんです。だって豚は食べ物として生まれてきたんですから、その死に方は理にかなってると思うんですよね。」
選んだのは彼女本人
淡々と由美子「お父さんを殺した女の人に、律子ちゃんは何て言ったの?」
笑顔を浮かべる律子「現実です。あの人が無駄に生きてきた時間は取り戻せないこと。これから、つらい人生を生きていくことになること。一方、父は、もっと若い女性と付き合って、楽しんで生きていくってことを、教えてさしあげたんです。ああ。それと犯行前おびえていたのでお酒をプレゼントしました。」
由美子「やっぱりあなたが殺させたのね。」
律子「いえ、違います。選んだのは彼女ですから。」
生きていた範子は意識不明
和樹「分かった、分かった。要は私たちが生きてるかぎり、苦しめたいんでしょ?あんたは。」
律子「そう思います?」
理穂「私たちはちゃんと罪を償ったじゃない。」
由美子「それに範子は・・・」
律子「確かに母は生きていました。ただ意識不明です。そんな母に代わって、私が皆さんを刑務所から出られるように手続きしてあげたんですよ。」
和樹「だからそれは私たちを苦しめるためでしょ?」
笑う律子「どうなんでしょうね?」
「悪人には正義の鉄槌を!」
肉叩きで、豚肉を叩きまくる律子。怯える4人を見る律子。満足げに息を吸い、笑顔になります。
「でも悪人には正義の鉄ついを!」
豚肉を叩き続ける律子。
「・・・下さないといけません。それが正しいですよね?私、何か間違ったこと言ってる?」
由美子「範子・・・」
病院から抜け出す範子
脳神経外科
高規範子の病室のベッドから誰かがシーツを引きずっています。
外をそのシーツにくるまって、スリッパを履いた足を引きずりながら歩く女性。髪の伸びた範子でした。
8話はこちらです。絶対正義 最終回(8話)あらすじ感想 新キャラ範子の最後の晩餐。正義は光
6話はこちらです。絶対正義 6話 あらすじ感想 範子の死から5年、下された正義の鉄槌。「次は私たちの番かも。」
5話はこちらです。絶対正義5話 あらすじ感想 矢沢殺害。自首する範子を襲う由美子達
4話はこちらです。絶対正義 4話 あらすじ感想 死ぬほど後悔!化け物を作った由美子達
3話はこちらです。絶対正義3話 あらすじ感想 範子の正義は凶器「何でここまでするの?範子!」
2話はこちらです。絶対正義2話 あらすじ感想 範子の正義は人をも殺す。味方だから正してあげる。
1話はこちらです。絶対正義1話 あらすじ感想 誰も反論できない「私、何か間違ったこと言ってる?」
感想
律子ちゃん。範子どころじゃないほどの怖さです。範子の言うことは一応法に則っていましたが、律子ちゃんは、わけの分からない絶対正義を振り回します。まずは、法でさばいてもらって、その後は、自分の手段で裁くつもりのようですね。家族も同罪。これから生まれる子も同罪。自分が万引きした時に、由美子が範子を呼んだから?それは保護者だから、とか未成年者だったからとか、なんで由美子ちゃんも反論できないのでしょうか?特に和樹なんてジャーナリストだから、反論は得意なのでは?理穂だって、賢い設定ですよね?
最高級の豚肉を叩き続ける律子ちゃん、怖かったですね!律子ちゃん、十分恐喝罪とか、殺人ほう助罪とか成り立ちそうな気がしますが。
そして、範子が生きていたことが判明しました。意識不明のはずが、ベッドシーツを引きずって病院から脱出したようす。律子ちゃんが、由美子たちを連れて行った場所は、山の中のロッジのようですが、ここまで範子はたどり着くつもりなのでしょうか?
もしかして、来週は範子と律子対決でしょうか?どう考えても律子はやりすぎですよね?怖すぎます・・・
そしてもう一人、わけの分からない正義感に燃える人。麗香ちゃんの恋人、亮治さんです。歴史に名を残す女優と言って、恋人の逮捕の瞬間を撮るなんて・・・・亮治さんもクズだったんですね・・・・
ところで、6話の最後で、瀕死の範子が腕時計を必死に外していたのは、録画していたからなんですね。範子さん、すごすぎます!原作では、当時珍しかったドライブレコーダーを使ったようですが、腕時計で録画とはまさか思いつきませんでした。でも、そんな時計あるのでしょうか?
原作では範子は亡くなっていますので、来週の最終回は、ドラマのオリジナルストーリーになりそうですね。
関連記事
-
-
絶対正義5話 あらすじ感想 矢沢殺害。自首する範子を襲う由美子達
私たちは家族以上の家族。高校の時に由美子が発した言葉が、範子の異常な行動の源でした。家族以上に家族だ
-
-
絶対正義3話 あらすじ感想 範子の正義は凶器「何でここまでするの?範子!」
範子の行き過ぎた正義に追い詰められる由美子、和樹、理穂、麗香。ある日、範子の娘・律子に会った由美子は
-
-
絶対正義 最終回(8話)あらすじ感想 新キャラ範子の最後の晩餐。正義は光
出所した由美子たちを監禁、徹底的に裁こうとする律子。そこへ病院を抜け出してきた範子が現れました。警察
-
-
絶対正義1話 あらすじ感想 誰も反論できない「私、何か間違ったこと言ってる?」
高校生の範子は、厳格な母親に背いて事故死させてしまったことから、自らも超厳格な人間となってしまいます
-
-
絶対正義2話 あらすじ感想 範子の正義は人をも殺す。味方だから正してあげる。
15年ぶりに顔を合わせた5人の友人たち。範子の正義感は顕在で、次々友人たちの生活に立ち入ってきます。
-
-
絶対正義 6話 あらすじ感想 範子の死から5年、下された正義の鉄槌。「次は私たちの番かも。」
範子を殺してしまった由美子達。自首はしないことにして、範子が行方不明になったように見せかけます。範子
-
-
絶対正義 4話 あらすじ感想 死ぬほど後悔!化け物を作った由美子達
自身を破滅へ追い込んだ範子への復讐の機会を虎視眈々と狙っていた元教師の矢沢。まずはジャーナリスト生命
Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/ohcbxvri/public_html/ruriblue.com/wp/wp-content/themes/stinger3ver20140327-3/single.php on line 124