絶対正義5話 あらすじ感想 矢沢殺害。自首する範子を襲う由美子達
公開日:
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最終更新日:2019/03/24
絶対正義
私たちは家族以上の家族。高校の時に由美子が発した言葉が、範子の異常な行動の源でした。家族以上に家族だから正す!範子の夫は、秘書と不倫を繰り返しますが、範子は、夫は家族ではないと正そうとしません。
15年前にした他愛ない約束を信じ、壁に貼った巨大カレンダーに毎日印をつけて、その日を待ちわびる範子。
その日、丘の上に集まった5人。範子は、待ち伏せしていた矢沢を殺して、血まみれでした。矢沢の安否を気にする4人ですが、範子は、約束の3時に15年前と同じ構図で写真を撮ることに夢中です。細かくポーズを直して、ようやく撮ったその写真を範子は満足げに見つめました。
これから自首すると言う範子に、皆が安堵して、範子に感謝をします。しかし、範子は追い打ちをかけるように、刑務所に行っても、和樹の訴訟は続行、理穂の夫・ジョーイに卵子を提供、麗香の不倫相手の子供に損害賠償をアドバイス、由美子の虐待も証明する、と喜々として告げます。その範子にまず襲い掛かったのは由美子。そして、理穂も和樹も加勢して、範子の首を絞めます。ぐったりした範子を見つめる4人。
範子は息を吹き返しました。そして、「私たち、家族じゃないの?」と泣き出す範子を崖から突き落としたのは麗香でした。
Contents
全力疾走する範子
私は絶対に焦らない
2話の最後で、加勢してくれると思った範子(山口紗弥加)が、由美子が淳史を虐待していると言いました。必死で範子に事情を訴える由美子(美村理恵)は、範子の持ってきたスープをひっくり返してしまいました。
由美子の家を出た後、野菜と鍋を持って走る範子。
「急がなきゃ。」
途中、野菜が落ちて転がるのをてきぱき拾って、再び走ります。
範子の声『15年前。母は私を追って法を破った。だから死んだ。あれから、私は絶対に焦らない。』
赤信号を渡って車にはねられた範子の母。
由美子のためにもう一度スープを
範子は全速力で走り、麗香(田中みな実)の家にやってきました。時間は0時過ぎ。範子は息を切らしています。
由美子が麗香に連絡を取って来たので、麗香は法律に詳しい範子も呼びました。出迎えた麗香は、範子が鍋を持っているのを不思議に思います。範子は、由美子のために、もう一度おいしいスープを作り直すのだと答えました。範子が麗香の家でスープを作っている間、由美子は、範子から逃れようと子供を連れて必死に走っていました。
テミスワールドとのCM
由美子がやってきました。家の中にいた範子に、「範子から逃げてきた。」その言葉が聞こえ、範子は、一瞬、動揺します。麗香の家に、範子がいるのを見て、由美子は驚愕し、叫んで逃げました。
驚いた麗香は、由美子と何かがあったのかと尋ねましたが、範子は、自分のことを心配するようにと言います。記事は事務所がもみ消してくれましたが、テミスワールドとのCM契約は、来週撮影予定でした。止めた方がいいという範子に、余計なことをしないよう頼む麗香。
範子「約束はできない。」
麗香「範子。もう帰って。帰って。お願いだから。」
範子「分かった。」
範子を絶望から救った『家族以上の家族』
家族以上の家族
『母の死で絶望していた私を救ってくれたのが、彼女たちだった。』
高校生の頃、一緒に撮った写真を見る範子。
高校生の頃
由美子「私たちって、ホントの家族より家族って感じがするの。」
『家族』
その言葉を、感激して聞いている範子。
和樹「変な日本語。」
由美子「だから範子ちゃんも、今日から私たちの家族ね。」
理穂「そんなこと、急に言われてもね?」
息を吸う範子「ううん。すごくうれしい。」
『あれから私たちは、家族以上の関係だった。たとえ離れ離れでも。』
15年後の約束。指切り
丘の上に集まる高校生の範子たち。
三脚を用意した範子「じゃあ撮るよ。」
一同「はーい。」
シャッター音。
由美子「ねえ。15年後。またここで撮らない?」
10年後は早すぎる、20年後は先過ぎるから15年後と由美子。皆、賛成して、15年後に思いを馳せます。結婚しているのか、仕事をしてママも頑張っているのか。
範子「約束」
範子が突然言い出して、和樹は怪訝な顔をしますが、指切りげんまんと小指を差し出す範子に、皆が小指を絡ませます。
♪指切りげんまん 嘘ついたら針千本のます!指切った ♪
範子「約束」
小指を見て微笑む範子。
ありのままでいいと思えた範子
範子『彼女たちのおかげで、ありのままでいいと思えた』
小指を見ている現在の範子。
今度は、私がみんなを正しい道に導く
『事前に会う気はなかった。でも偶然再会した由美子は、みんなは、大切なものを失っていた。』
壁一面に貼られた何年ものカレンダー。今日の日付に丸を付ける範子。
♪ 指切りげんまん ♪
『約束の日まであと23日。もう時間がない。』
カレンダーを指でたどります。
♪ 針千本のます ♪
『今度は私がみんなを正しい道に導いてあげなくちゃ。』
息を吸う範子。
範子の夫・啓介「夫は家族じゃない」
範子の夫・啓介に貸し3
高規啓介(43)
電話をかけている啓介(堀部圭亮)「テミスワールドがデータ改ざんしてる噂、引き続き調べといてくれ。また電話する。」
テミスワールドは、麗香がCM契約をしている会社。由美子の夫の就職先を世話したのも啓介でした。
範子「これで借りが1つ減り、貸し2になります。」
圭介は区議ですが、今度参院選に出馬するので、範子にあいさつ回りや支援者へのはがき送付を頼みます。
範子「貸し3になります。」
出かけていく啓介。範子は、夫がスマホを忘れたのに気づき追いかけました。
平然と浮気をする啓介
駐車場で、秘書の彩乃と抱き合う啓介。彩乃が範子に気づきました。範子に見られたと気にする彩乃ですが、啓介は平然としています。
叫ぶ範子「忘れ物です。」
彩乃が取りに行きました。
啓介「ありがとう。」
夫は家族じゃない
家に戻った範子は、玄関に啓介と女性の靴があるのを見ました。乱暴に脱ぎ捨てられた靴をきちんとそろえる範子。リビングには、女性の赤い下着。それを範子は、淡々と拾います。
そこへ、ズボンを上げながら啓介が入ってきました。「早かったな。」
範子「用事が早く終わったものですから。」
啓介は、今度、女性下着のイベントを主催することになったので、借りてきた女性用の下着を秘書に試着してもらっているのだと言います。範子にも試着をと言いますが、そのサイズはGカップ。明らかに秘書の彩乃のものでした。しかし、啓介は取り繕う様子はありません。
そこへ、コートを着込んで出てきた彩乃。範子の隣に座って挨拶します。
範子の耳元でささやく彩乃「彼のことは正さないんですか?全部気付いてますよね?」
口紅が唇からはみ出している彩乃をじっと見つめる範子。下着を丁寧に畳んで返しました。
「主人は家族じゃありませんから。」
律子の友達親子を訴える
律子の怪我。そういう運命
病院から、範子の娘・律子が怪我をしたと連絡がありました。看護師から様態を聞いて、淡々と受け止める範子に異変を感じる看護師。
範子「もっと心配するのが普通の親ですか?そういう運命だった。そう思うまでです。では。」
歩き去ろうとする範子に、恵・美鈴の親子が話しかけてきました。律子は、美鈴と遊んでいる間に怪我をしたのです。
恵「娘が貸した自転車で律子ちゃん転倒して。自転車が壊れちゃったんですよ。」
範子「貸した?」
律子の友達親子を訴える
美鈴の自転車の写真を撮っている範子。
範子「あなた方親子を訴えます。」
律子が借りた自転車は20インチ。適正身長は110cm~140cm。律子の身長は140.5cmでした。
「身長を確認することを怠った美鈴さんに責任があります。」
律子が勝手に転んだと怒り出す恵ですが、美鈴の過失の結果、律子がケガをしたと範子。
「美鈴さんは、民法709条に基づいて、不法行為を理由とする損害賠償責任を負います。」
しかし、美鈴は11歳。民法714条1項により、監督義務者である母親の恵が損害賠償責任を負うことになる。範子は、来週中には訴状を送付すると言って、立ち去りました。
しかるべき措置。正義にほどほどはない
律子の部屋のドアに大量に鍵とチェーンを付けている範子。啓介に何をしているのかと尋ねられて、しかるべき措置と答えました。
啓介「ほどほどにしておけよ。」
範子「正義にほどほどはありませんから。」
麗香は大丈夫
麗香の To Do リスト
範子の部屋。由美子達、一人一人のファイルがそれぞれ箱一杯に作られています。手帳には、一人一人の見出し。麗香をめくって、麗香のTo do リストを確認する範子。
『過去の出演作と麗香の仕事が減った原因』
『移籍した所属事務所の経営状況について調査』
『担当マネージャーの経歴・過去に担当したタレントの実績』
『最新作「不惑」を検証』
『開設されたSNSの更新を全部チェック』
『ドラマ監督・本間亮治(神尾佑)との関係』
それぞれ前には四角が書かれていてチェックマークが入っています。
範子は、『□デミスワールドCM降板』と新たに書き込みました。
#2-S16 麗香に対する質問書
和樹の勤める編集部から持ってきたらしい麗香に対する質問書(取材依頼書)を広げる範子。麗香と亮治の写真をフォルダーに入れます。
#2ーS16
麗香に対する質問書(取材依頼書)を何枚もプリントして、きちんと畳む範子。それを1枚ずつ、写真と共に封筒に入れます。大量に作った郵便を見て、満足げに目を閉じる範子。
麗香は大丈夫
テミスワールドのCMの撮影現場にきた範子。麗香がいないことを確認しました。
手帳を開いて、『□デミスワールドCM降板 麗香の姿なし』に、満足げにチェックを入れました。
「麗香は大丈夫。」
和樹も大丈夫
和樹のTo Do リスト
#3-S20
レストランで皆で食事中。
和樹(桜井ユキ)「事件の真相を知る元秘書の居所が分からなくてさ。日本中駆け回ったんだよ。」
その横で、手帳に記録する範子。
和樹のTo Do リスト
□「ヤミに轟く金」検証
和樹を訴える
2日間、休暇を取った範子は、ラブホテルの回転ベッドを回してみながら、人を待っています。やってきたのは、瞳。範子が指名したのです。
範子は、瞳は、子供の親権を取り戻せないかもしれないと告げました。和樹が、親権を取り戻す裁判を持ち掛けたのは、瞳の元夫・田淵氏の居場所を知るため。そして住民票を入手した和樹は、田淵氏へ取材、本を出版しました。
親権が取り戻せるなら構わないという瞳に、範子はその可能性は低いことを指摘しました。瞳は風俗店勤務、覚せい剤使用の前科もあります。和樹の本で、田淵の無実が証明され、一度子供を置いて出ていった瞳は圧倒的に不利、と範子は告げました。
和樹を信頼していた瞳はショックを受けました。子供の写真を見つめながら、訴えると言います。
そこまで考えていなかった範子ですが、その方が和樹のため、と瞳の訴訟を手伝うことにしました。
愛する家族の間違いを正す
瞳と待ち合わせる範子。30秒遅れたのを真摯に謝ります。
範子「詐欺罪で今村和樹を訴えてください。彼女は瞳さんに勝ち目のない裁判をけしかけて、弁護士費用を支払わせた。詐欺罪が成立する可能性があります。」
子供が戻ってくることを期待する瞳ですが、範子は戻ってこない、でもお金が手に入ると言いました。
和樹に恨みがあるのかと尋ねる瞳に、あるわけないと答える範子。
範子「家族だからです。家族だから間違ったことをしたら正してあげないと。」
家族がそんなことをするのかと驚く瞳ですが、範子は、本当の家族とはそういうもの、と答えます。
瞳「でも協力してくれてありがとう。同じ子を持つ親同士、分かり合える部分があんのね。」
範子「愛する家族である和樹を守るために、尽力しているだけです。結果、あなたのためになっているというのなら幸いですが。」
「和樹も大丈夫」
#3-S27
スーツケースを持って急ぐ範子。転がすと時間がかかると思ったのか、抱えて走り出します。
皆が集まっているレストランに遅れてやってきた範子。テーブルに、和樹の本の巻末にあった全ての参考文献を載せました。
「竹下賞にノミネートされたって聞いたから急いだの。じゃあ和樹。始めましょうか。」
驚く和樹と、範子は、第1章からの検証を始めました。
検証後、瞳のことを伝える範子。
「意義があれば、悪事を働いてもいいの?」
「悪事だなんて。そんな致命的なことをしたわけじゃない。」
「そんな感覚でいるからいけないのよ。そっちの方が問題。そんな人にジャーナリストを名乗る資格がある?週が明ければ忙しくなるわ。瞳さんへの報告と、竹下賞の事務局との連絡。和樹も準備しておいて。」
手帳を開いて、四角にチェックを入れました。
「和樹も大丈夫。」
範子に追い詰められた由美子達
麗香と一緒に歩む。亮治の決意
遅い誕生ケーキを用意した亮治は、麗香と一緒に未来を歩んでいくと、麗香に伝えました。嬉しくて、麗香は亮治に抱き着きます。
しかし、子供たちには、成人まで黙っておきたいと、亮治は言いました。
範子の言葉を思い出す麗香。
範子「慰謝料の請求って、特段の事情がある家なら、子供から請求できるらしいの」
麗香「まさか範子。彼の子供たちに?」
範子「事実を伝える。子供だって知る権利はあるでしょ?」
亮治「成人したとき必ず話す。大切な人がいるって。自分勝手でホントにごめん。」
麗香は笑顔を作って、それが一番いいと思うと同意しました。
ジョーイの精子と範子の卵子
自分の精子を提供したジョーイ(厚切りジェイソン)。あとは理穂(片瀬那奈)の許可があれば、自分の精子と範子の卵子で受精卵ができます。それを嫌がる理穂。
ジョーイは、父親に、理穂と別れるように言われたことを告げました。
「養子は嫌だっていうから不妊治療してきたのに、いざチャンスがきたら産みたくないなんて、勝手過ぎるよ。お願いだ。君と離れたくない。僕の子を産んでくれ。」
ジョーイは理穂を抱きしめますが、理穂は涙目です。
淳史の失語症は、由美子の虐待の結果
三木弁護士と話す由美子。淳史の失語症は、由美子の虐待の結果だと、夫の雅彦(忍城修吾)側は主張していました。それは、雅彦が、淳史の前で乱暴なふるまいをするからだと、由美子は反論します。しかし、三木弁護士は、裁判所が由美子の言い分を信じない可能性が高い、今回の裁判は難しいかもしれないと、言いました。愕然とする由美子。
果たさなくてはいけない約束
和樹に、竹下賞事務局から電話が来て、和樹の本が不正な取材で書かれたというデマが広まっていると教えられました。範子のことを思い出し、否定できない和樹は、週明けに、事務局に来るようにと言われてしまいました。
和樹は、壁に貼られた『ヤミに蠢く金 竹下賞ノミネート』のポスターを見つめて、そのポスターを掴みました。
駐車場に下りてきた和樹を陰から見張っている矢沢(水橋研二)。後ろから範子が声を掛けます。
「何をする気ですか?邪魔しないでください。私たちは、約束を果たさなきゃいけないんです。」
矢沢「約束?」
睨む範子「邪魔をしたらしかるべく、しかるべき措置講じますから。」
約束の場所
「私、何か間違ったこと言ってる?」
『明日、午後3時。約束の場所で会いましょう。』
範子は、4人にメッセージを送信しました。それぞれメッセージを受け取った4人。誰一人嬉しそうな人はいません。
高校の頃の写真を満足げに見ている範子。そして、壁に飾られたリンドウの写真を見つめました。
高校生の範子「規則は破っちゃいけないって」
範子「何か間違ったこと・・・」
理穂「大事なのは正義だけで友情なんてどうでも」
和樹「そんな致命的なことをしたわけじゃない」
由美子「お願い。やめて!」
麗香「範子は間違ってる」
範子「私、何か間違ったこと言ってる?」
約束の日
壁に貼られたカレンダー。今日は2月8日、約束の日です。
『えびいろの丘 入口』
2時に到着した範子。三脚を持って嬉しそうにしています。周りを見回しながら楽しそうに登っていく範子の前に矢沢が現れました。約束の場所に一緒に行くと言うのです。
範子の依存「今日から私たちの家族」
さっさと歩きだす範子を矢沢は追いかけました。矢沢は、範子を死ぬほど可哀そうな奴、と呼びます。15年前、母親を亡くし、家族と呼べる存在を失った範子。そんな範子の前に現れたのがあの4人でした。
足を止める範子。
矢沢「今日から私たちの家族って言われたらしいな?」
範子「誰からそれを?」
矢沢「今村から聞いたよ。子供が言ったバカみたいな言葉を真に受けたお前は、わらをもつかむ思いであいつら4人に依存した。」
『依存』
範子は都合のいい女
矢沢「だがな、あいつらにとってお前は都合のいい女だ。正義を利用したいときはお前にすがって、正義から目を背けたいときはお前を突き放す。」
顔を近づける矢沢「お前にとって一番大切な存在。本当の家族はあの4人。4人を傷つけることが一番許せない。」
笑って立ち去る矢沢「お先に。」
矢沢を睨みつける範子。
「15年後の今日、この場所で写真を撮ろうね。」
針千本飲ませるところだった
由美子達4人は一緒に約束の場所・丘の上につきました。カメラの用意がしてあります。息遣いの粗い範子。範子の白い服は、血まみれです。範子の血を気にする由美子たちですが、範子は写真を撮ることばかり気にしています。
範子「由美子、言ったよね?15年後の今日、この場所で写真を撮ろうねって。」
由美子「い、言ったかな?」
範子「忘れたの?」
理穂「あっ。言った。言ってたと思う。」
鋭く指摘する範子「思う?」
麗香「間違いなく言ってたよ。」
和樹「うん。由美子言ってた。」
慌てて由美子「言った。そうだった。」
範子「もし忘れてたら、針千本のませるところだった。」
笑顔になる範子。恐怖に引きつる4人。
順番が違う!
血は、矢沢の血。写真を撮るのを邪魔するから、と範子は、写真の準備をしながら、淡々と言います。
由美子「それだけで?」
範子「それだけで?それだけは許せない。」
カメラをチェックし、時間をチェックする範子。もうすぐ3時です。
恐る恐る麗香「救急車は?」
範子「時間がないから、みんな並んで。早く!」
慌てて並ぶ4人。
範子「違う。左から理穂。和樹。私。由美子。麗香の順よ。」
あの時と一緒にしなきゃ駄目でしょ!
慌てて場所を変える4人ですが、まだ範子は気に入りません。
昔の写真を見せて「違う。理穂は右手を顎につけて笑う。和樹は手の甲をカメラに向けてダブルピース。ダブルピース!歯を見せて笑う。由美子は上半身を内側に。体を寄せる。左耳をちゃんと見せて。麗香は全然ポーズが違う。こうよ、こう!あのときと一緒にしなきゃ駄目でしょ。10秒後ね。」
4人のもとへやってくる範子。シャッター音。範子が息を吸い、ようやく満足しました。感極まって涙を流す範子は、写真をチェックします。
「撮れた。やっと撮れた。うん。うん。いい写真。すごくいい。」
範子の自首に安堵する由美子達
過剰防衛。矢沢を殺した範子
恐る恐る正当防衛だよね、と由美子は尋ねました。しかし範子は首を振ります。
「正当防衛は、刑法36条1項。急迫不正の侵害に対して、自己または他人の権利を防衛するため、やむを得ずした行為のこと。でも今回は、過剰防衛になる可能性がある。」
『過剰防衛』
「刑法36条2項。正当防衛の程度を越えた防衛行為のことよ。」
自首する範子に感謝を告げる由美子達
この後、自首をする、そう告げた範子に、大きく安堵の息を吐く4人。
皆は口々に、範子への感謝の言葉を告げました。和樹が本を出版できたのは、範子が編集長を交代させてくれたから。理穂が、学校の横領事件を解決できたのは、範子のおかげ。麗香は、テミスワールドのCM、範子のおかげで悪いイメージがつくのを避けられた。由美子は、範子のおかげで、夫との暮らしから逃げていた自分が、自分の足で立ち上がれた。
「私が刑務所の中にいても!」
ジョーイの精子と範子の卵子で受精卵を
範子「心配なのね?みんな。でも安心して。私が刑務所の中にいても、ジョーイの精子と私の卵子で受精卵をつくることができる。」
ジョーイ「僕の精子と範子の卵子で受精卵をつくることはできる」
理穂「それだけは絶対に嫌」
理穂の顔に黒いラインが入ります。
和樹は詐欺罪でちゃんと訴えられる!
「私が刑務所の中にいても、瞳さんは和樹のこと詐欺罪でちゃんと訴えてくれる。」
「そんな人にジャーナリストを名乗る資格がある?」
和樹の顔に、黒いライン。
亮治の子供たちに、不倫をめぐる訴訟のアドバイス
「私が刑務所の中にいても、本間さんの子供たちに不倫を巡る訴訟のアドバイスはできる。」
「セックスをすれば配偶者は不貞行為としてあなたのこと」
「もういいかげんにして!」
麗香の顔に黒いライン。
由美子の虐待を正せる!
「私が刑務所の中にいても、由美子が虐待したってこと正すことはできる。」
「みんなそう言うの」
「もう嫌!」
由美子の顔に黒いライン。
範子に襲い掛かった由美子達
「私、何か間違ったこと言ってる?」
「私たちは絶対にルールを守って生きていかなくちゃいけないの。どんなときも必ず正しいことをする。正義こそこの世で一番大切なものよ。」
うつむいている黒いラインの入った4人。
「私、何か間違ったこと言ってる?」
襲い掛かる由美子達
突然、範子に襲い掛かった由美子。範子の首を絞めます。範子の「止めて!」と言う声で我に返りますが、そこへ理穂が範子を抑えつけ、由美子に首を絞めるように促しました。和樹も加勢に入ります。一人泣いている麗香。
倒れこんだ範子の首をさらに絞める理穂。和樹も首を絞めます。由美子は、範子の足を押さえています。ぐったりした範子。
「家族じゃないの?」
泣きながら麗香「死んだの?」
茫然とする3人ですが、範子は目を開け、咳き込みました。
範子「私たち、家族じゃないの?家族じゃないの?」
『家族』
範子は泣き出しました。「違うの?家族じゃないの?ねえ?私たち家族じゃないの?」
立ち上がった範子を、麗香が突然、突き落としました。
「正義って何だろう?」
崖下には、血まみれになった範子が倒れています。まだ息があります。時計を外す範子。何かを掴もうと必死に手を伸ばしますが、力尽きてしまいました。そこに4人で撮った高校生の頃の写真。
範子『正義って何だろう?正しければ、どんなことをしてもいいのか?いったい正義は誰のためにあるのだろう?』
自分たちのやったことが信じられず、愕然とする4人。
8話はこちらです。絶対正義 最終回(8話)あらすじ感想 新キャラ範子の最後の晩餐。正義は光
7話はこちらです。絶対正義7話 あらすじ感想 家族も同罪!律子の絶対正義の鉄槌
6話はこちらです。絶対正義 6話 あらすじ感想 範子の死から5年、下された正義の鉄槌。「次は私たちの番かも。」
4話はこちらです。絶対正義 4話 あらすじ感想 死ぬほど後悔!化け物を作った由美子達
3話はこちらです。絶対正義3話 あらすじ感想 範子の正義は凶器「何でここまでするの?範子!」
2話はこちらです。絶対正義2話 あらすじ感想 範子の正義は人をも殺す。味方だから正してあげる。
1話はこちらです。絶対正義1話 あらすじ感想 誰も反論できない「私、何か間違ったこと言ってる?」
感想
今日は、範子の心の内が語られました。家族を失った範子に、家族と言ってくれた友人たち。どちらかと言うと、家族以上に家族だったのは、範子以外の4人で、そこに入れてくれたのは優しい由美子でしたね。でも、由美子の優しさは、範子に過剰な期待を抱かせてしまったようです。
由美子が何気なく言った15年後に一緒に写真を撮ろう。言った本人も覚えていないほど他愛ない約束を、壁にわざわざ巨大な何年分ものカレンダーを用意して指折りその日を待ちわびる。範子さん、そんなことよりも、もっと友達と会えばいいのに・・・
そして、家族だから正す!範子が、由美子達にしたことは、家族だから範子がやっていたわけであって、本当の家族は家族とは呼ばず、夫の不倫は、見て見ぬふりです。範子の夫もなんだかクズでしたね~。どちらかと言うと、範子は妻と言うよりも有能な秘書と言った感じでした。
範子が、矢沢先生を殺してしまったようですが、矢沢先生はどこに行ってしまったんでしょうか?血だらけのマフラーを首に巻く範子が怖かったです・・・
そして事細かに指図してようやく撮り終えた写真。範子が自首すると聞いて、ほっとする由美子たち。
やっぱりこのモンスターを育ててしまったのは由美子たちでしたね。自首すると知った途端に、範子に感謝しました。なぜ、こうなるのでしょうか?矢沢先生を殺したというのに?まだ生きているかもしれない矢沢先生を誰も捜そうとしないのは、怖かったです。
自首すると言う告白の後に、安心して!と言う範子。由美子たちは更なる恐怖に見舞われることとなりました。刑務所に行っても、和樹の訴訟は続行、理穂の夫に卵子も提供する、麗香の不倫相手の子供に損害賠償を請求させる、由美子の虐待もきちんと証明する。怖すぎます!!!
そして、思わず範子の首を絞めた由美子。我に返って止めますが、皆の気持ちは一つでした。範子は、麗香に突き落とされ、崖下に転落。助かる見込みはなさそうですが、最後の力を振り絞って時計を外し、写真に手を伸ばしていたのは、自分が発見されるようにだったのでしょうか?
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