メゾン・ド・ポリス 5話 あらすじ感想 チームひよこの初陣。ぴよリーダー
認知症の高齢の女性・春子。犬のバロンを散歩中のひよりと伊達に向かって、人を殺したと告げました。迎えに来た息子代わりの3人の男性の態度に違和感を感じたひよりは、転落事故を調べ、春子の会社とつながりのある事件を発見しました。
そして思いがけなく発見した30年前の、14歳の少年Aによる幼女誘拐殺人事件とのつながり。オジサンたちとの見事なチームワークで、ひよりは事件の真相を解明しました。転落事件は30年を経ても更生しなかった元少年Aが起こしたもの。そして春子の殺した人とは、30年前に娘を殺した元少年Aだったのです。
Contents
人を殺した認知症の女性・春子
手編みのセーターは慎重に
夏目(西島秀俊)『手編みのセーターは、慎重に広げ平らにして干す。やはり洗濯はニットの仕上がりに最も腕の差が出る。』
バサバサと洗濯物を広げるひより(高畑充希)。洗濯の干し方を文句言われました。呼ばれてきたのに、面白い事件がないので、洗濯の手伝いを命じられたのです。リーダーといいつつ、リーダーらしからぬ扱いに怒っているひよりを、伊達(近藤正臣)が、バロンの散歩に誘いました。
認知症の女性・金森春子
元警察犬のバロンは悪い奴には吠える、と伊達が話していると、バロンが年配の女性に向かって吠えました。サンダルが右と左で違うものを履いていて、様子が変です。その女性・金森春子(島かおり)に声をかけると、「人を殺しました。」と言い、警察に行くところだと言います。
とりあえず、メゾンドポリスに連れ帰りました。春子を囲むオジサンたち。春子の持っていた写真入りのパスケースに、連絡先と写真が入っていました。写真には、春子と男性が3人、金森金属工業と見えます。息子たちと言いますが、その割に年齢が近いと思うオジサンたち。春子は、男の人を階段から落としたと言いました。
金森金属工業の社長・丸山(大谷亮介)たち3人が迎えに来ました。しかし反応しない春子。夏目たちが元警察官と聞いて、驚く丸山たち。ひよりは自己紹介をし、先ほど春子が男の人を階段から落としたと言ったことを伝えると、男たちは笑って否定しました。認知症が進んだのだと。男たちは、息子同然、何十年も同居しているのだと言いました。
チームひよこが転落事故を調べる
転落事故を発見
3人の態度に疑いを抱いたひよりは、転落事故を調べることにしました。身内が人殺しをしたと言っているのに、落ち着きすぎていると思ったのです。そのひよりを見て、成長したと思う伊達と夏目。疑っていないのは高平(小日向文世)だけでした。
ひよりは、2週間前の転落事故を発見しました。品川区の歩道橋で男性の遺体が発見。亡くなったのは、精密機器メーカー勤務の営業担当・三崎聡、44歳。死亡推定時刻は、22日の深夜0時から2時の間。手すりには三崎の指紋がついていて、帰宅途中、酒に酔って足を滑らせて落下したと判断されました。
チームひよこ。ぴよリーダー
ひよりの報告を聞いているメゾンドポリスの一同。優秀な営業マンだった三崎に、怪しい点は見つからなかったのですが、営業先リストに金森金属工業がありました。ひよこがヤマ掘り当てたと驚く迫田(角野卓造)達。
ひより「真相を突き止めます。協力してもらいますよ。私はこのチームのリーダーですから。」
ぴよリーダーと呼ぶ高平。ひよりは次々指示を出しました。迫田には、金森金属工業の周辺を当たってもらう、膝に負担のない範囲で。
迫田「ケーッ!」
藤堂(野口五郎)には、現場の再検証を頼み、鑑識の資料を渡しました。伊達には、担当所轄の署長に連絡を頼みました。
感心する伊達「大人の扱い方が上手になりましたねえ~。」
ひよりは、夏目にはこれから春子にもう一度会うのに同行してもらうことにしました。「捜査一課のエースの技、勉強させてください!」
高平「チームひよこの初陣だね。スッポンのタカアツは?」
ひより「おいしくてヘルシーな夕食をお願いします。」
高平「一番大事なやつね!」
金森金属工業で事情聴取
金森金属工業にやってきました。アルミ合金の研削加工、全員動きに無駄がないと、夏目は褒めました。工員はこの間迎えに来た3人だけのようです。
春子に会いたいと言うと、近くの社宅にいるものの、意識がぼんやりしているので作業が終わるまで待っているようにと言われました。事務所で待っている二人の様子を気にする、丸山。
金森金属工業は、元々愛知県にあった会社で30年前に東京に移転。春子の夫で創業者の金森公平は死亡、丸山が継ぎました。
メゾン・ド・ギルティ
メゾン・ド・ギルティ
終業後、社員寮に向かう一同。カレーの匂いがするので丸山たちは慌てて中に入りました。調子がいいという春子がカレーを作っていたのです。
ひよりは、警察手帳を見せて、自己紹介しました。この間のことは、春子は覚えていません。夏目が、人を殺したと言ったと言うと、驚いた春子。変な夢でも見たのだと言います。
カレーを喜んで食べる丸山たち。丸山たちは、皆、前科者。先代の社長が、そういう人を更生するのに力を入れていたのです。丸山は、ウチはさしずめ「メゾン・ド・ギルティ」と笑いました。
亡くなったという春子の幼い娘の写真もありました。
記憶喪失の従業員・安達高史
ひよりは、三崎の写真を見せました。皆、三崎の事故のことは知っていましたが、丸山は話を打ち切りにしました。夏目は、代わりに安達高史のことを尋ねました。先ほど事務所でタイムカードを見たのです。安達は最近退社。突然仕事を放り出してどこかへ行ってしまったというのです。安達も犯罪者かと尋ねましたが、安達は記憶喪失で、3年前に病院で会った春子が、住み込みの仕事を紹介したのでした。
春子の娘は、30年前の誘拐事件の犠牲者
迫田が、金森金属工業について調べたことを報告します。春子の娘、当時8歳の翔子は、30年前の連続幼女誘拐事件の犠牲者でした。家族旅行で行った浜松で失踪。犯人は当時14歳の少年A。4人の幼女を誘拐、殺害したのです。
当初、犯人扱いされた春子の夫の公平は寝たきりになり、娘の遺体が発見された数日後、失意のうちに亡くなりました。当時、14歳だった少年Aは、少年法の改正前で、刑事罰は免れました。
一日でこれだけの情報を集めたことに感心したひよりですが、情報源は伊達。気になった事件の資料はずっと保管しているのです。伊達はどこかに旅行に出かけていました。
高平の推理・三崎が少年A
高平「ご心配なく。このヤマ、スッポンのタカアツがもらいました。つまりこういうことです。」
少年Aは三崎聡。それに気づいた春子が仇をうった、その推理に、一同の顔が変わりました。てっきり笑われると思った高平は、その真剣な反応に驚きました。
三崎の年齢は44歳。30年前は14歳。本籍地は浜松です。静岡県警に、協力を要請することにしました。
現場検証で丸山たちが連行される
不自然な指紋と血痕
歩道橋の下で、寝転がっているひより。夏目と藤堂と現場検証に来ています。指紋の位置を確認しました。ほろ酔い状態の三崎が、そこを掴んで、足を滑らせたのです。
藤堂は、鮮明すぎる指紋を気にしました。滑り落ちた時に握ったのならもう少し流れているはず、意図的につけられたと藤堂は指摘しました。
また遺体から3メートル先で見つかった三崎の血痕。写真を見ておかしいと言います。遺体が地面に衝突した衝撃で血痕が飛び散ったのなら、細長くなる飛沫血痕になるはず。しかし、現場に残っていたのは真円に近い垂直滴下血痕、ほぼ真上から落ちたことになります。
誰かが血を流した三崎を運び、血痕が落ちた。それから指紋をつけて、歩道橋の上から下に落とした。そうだとしたら男性の力が必要です。
三崎が死亡時に着ていたスーツを調べた杉岡が、背中に金属粉、アルミ合金が見つかったことを報告してきました。
血液反応。連行された丸山たち
金森金属工業に、丸山たちを訪ねるひより、夏目、藤堂。藤堂は、皆に眼鏡をかけさせ、照明を落とし、ライトをあてました。そこには、人の形が。血液反応でした。三崎が落ちたのはここの階段だったのです。丸山たちは警察に連行されました。
丸山達の自供によると、製品の納期をめぐって三崎と口論になり、丸山が階段から落としてしまったのです。それを隠すために、遺体を歩道橋まで運んで事故死を偽装したと言います。
夏目の真似でアイロンがけするひより
しかし、春子の記憶をいぶかるひより。高平は、三崎が少年Aで春子が殺したと興奮しましたが、三崎は少年Aではないことが分かっていました。しかし実名は教えてもらえません。
夏目の真似をして、アイロンを借りて、今までの情報を整理しようとするひより。それを、夏目の真似だと騒いで見守るオジサンたち。
目を閉じるひより。アイロンをかけます。
迫田「春子さんの娘、金森翔子は連続幼女誘拐事件の犠牲者だ」
春子「急に思い浮かんで」
藤堂「上まで運ぶんなら、男性の力が必要だよ」
杉岡「金属の粉が見つかった」
高平「丸山達は嘘をついて春子さんをかばってる」
夏目「だとしたら問題は動機だな」
丸山「私も含めて全員前科者です」
少年Aの名前が判明
しかし、やはり分からないひより。夏目に、アイロンのかけ方がなっていないと文句を言われました。そこへ戻ってきた伊達。浜松のお土産を差し出し、当時の捜査責任者と会ってきたと言います。
「教えてくれましたよ。少年Aの名前。」
伊達の書いたその名を見て、首をかしげるひよりと夏目。
伊達「2人にはもう分かってると思いますが。」
夏目「考えられることは一つだけです。」
ひより「そうだとしたら悲しすぎます。」
真実。春子の復讐
復讐の機会を待っていた春子
ひよりと夏目が、春子を訪ねました。今日は調子の良さそうな春子。春子は、同じ話をもう一度する自信がないと録音を頼みました。
30年前、春子の娘・翔子を殺したのは安達高史。春子は安達高史の顔を知っていました。3年前、安達を偶然見つけて、社員として受け入れ、記憶が戻るのを待っていたのです。安達は記憶を失っていたのです。
春子が安達を最初に見つけた時、安達は小さな女の子と一緒でした。30年経っても何も変わっていない安達に、怒りを覚え、春子は安達を階段から突き落としたのです。一命はとりとめたものの、記憶を失った安達。病院を訪れ、もう一度殺そうとした春子ですが、記憶を失った状態の安達では、娘や夫の無念が晴らせません。それで、手元に置くことにしたのです。復讐の機会を逃さないために。
丸山たちは、春子の人生最後の願いを受け入れました。
「その時が来た。」
そんなの辛すぎるというひよりですが、春子は逆に、いつか復讐できるという希望を得たのです。しかし認知症になってしまった春子。安達の記憶が戻る前に、自分が忘れてしまうのではないか、そう焦っていた時に、安達の嘘を知ったのでした。
工場で、三崎が安達を恐喝している現場を見たのです。昔、安達の同級生だった三崎は安達の正体を知っていました。
三崎「記憶喪失なんて嘘。4人殺して今も小さな女の子が大好きですって言ったら、ここでの生活、ソッコー終わりでしょ?」
金を用意するように、そう脅す三崎を、安達は階段から突き落としたのでした。
安達が三崎の遺体を運んで、偽装工作をするのを見ていた春子は、「その時が来た。」と確信し、安達を殺すことを決意したのです。車に戻ってきた安達の頭を殴りました。
娘の復讐の達成
目覚めた安達は、手足を縛られて、穴の中にいました。春子が土をかぶせています。驚く安達に、春子は、安達が30年前、自分の娘を生き埋めにしたことを告げました。
春子が被害者の母親だったことに驚きながらも、安達は、どこに逃げても少年Aとバレてしまう、あの事件から逃れたかったと言います。謝り、許しを請う安達ですが、春子が土をかけ続けると、その声は怒声に変わりました。春子は土をかけ続けて、安達を生き埋めにしたのです。
春子「これがすべてです。私が一人で殺しました。たぶんあの子達は、私のしたことに気づいていて、だから私をかばうために嘘を。」
様子のおかしい春子。息遣いが粗くなっています。春子は、ひよりたちに連れて行ってほしいところがあると頼みました。
安達の死体を発見
春子の案内した場所は、春子が安達を埋めた場所。春子が指した場所を夏目が掘り返すと、人の手が出てきました。気を失った春子を最優先する夏目。
「運ぶぞ!そんな死体、後回しだ!」
『いっぱいおかわりしてね』
しばらくして、警察から釈放された丸山たち。ひよりが迎えました。ひよりから差し出された手紙を見て、慌てて家に戻る丸山たち。キッチンのテーブルの上には、カレーとお皿が用意していありました。
『いっぱいおかわりしてね。』
泣き出す3人。
「背負ってきたもんが違うからな。」
浜松流のギョーザ
餃子を焼いているメゾンドポリス。「おーっ!そろそろ焼けますよ!」
草介「円形にして真ん中にもやしを入れて一緒に食べるのが、浜松流なんすよ。シャッキシャキのもやし用意してきましたからねー、いきますよー!」
ひよりは、皆さんのおかげで事件が解決したお礼にギョーザを焼くことにしたのですが、ひよりの焼き方が気に入らないオジサンたち。
スナック完落ちの格好の高平にごま油の方がいい、藤堂には蒸し餃子がいい、と言われ、結局高平たちが焼くことになりました。
ひよりは、一人お酒を作っている伊達に、浜松に行ってくれたことに礼を言いました。
伊達「ホントのこと言いますとね、うまいうなぎが食いたかっただけなんです。ヘヘヘ」
伊達の手編みのセーター
伊達の手編みのセーターを干している夏目。ひよりがギョーザを持ってきましたが、夏目は手が離せない、とセーターを丁寧に干し続けました。
伊達のセーターは、亡き妻の手編み。認知症を患い、老後の思い出をつくる間もなく亡くなったのです。生きていれば春子さんと同じくらいだったはず。
夏目「だから俺はバカ丁寧に洗濯をしてる。」
ひより「すいません。何も知らなくて。手伝います。」
しかし、ひよりにはまだ早い、アイロンから覚えろと言われました。
ひより「あ~あ、かなわないなあ~。どれだけ頑張っても、ここにいる人達にはかなわないなあと思って。」
夏目「当たり前だ。背負ってきたもんが違うからな。」
ひより「どうするんですかね?もうすぐ人生が、終わるかもしれないと感じたとき、伊達さんみたいな人は何をするんですかね?」
考え込むひより。
伊達が気になる事件『高遠建設』
伊達は、中部・東海連続幼女誘拐殺人事件のファイルを棚に戻しました。机の引き出しから『高遠建設』のファイルを出し、広げる伊達。そこにはひよりの父の写真がありました。
3話はこちらです。
メゾン・ド・ポリス3話 あらすじ感想 初めての缶コーヒー、メゾン・ド・エロス
2話はこちらです。
メゾン・ド・ポリス 2話 あらすじ感想 ウサギの毛と壊れた2つの家庭
1話はこちらです。
メゾン・ド・ポリス 1話 あらすじ感想 大活躍の後はスナック完落ちで大騒ぎ。
感想
最初の回に比べて、ひよりちゃんが随分たくましくなってきました。最初は、オジサンたちの言いなりだったのに、今はオジサンたちの動かし方をすっかり心得ていますね。そして、人の裏側を見ることも覚えてきました。成長具合を見守るおじさんたちが温かいですね!
現場検証と金森金属工業の血痕から、丸山さんたちが事情聴取されることになりましたが、どうにも府に落ちないひよりちゃん。そこを助けてくれたのが、さりげなく旅行と言って、30年前に事件のあった浜松に行っていた伊達さんでした。
事件自体はとても悲しくて、やりきれないので、こんな事件が世の中から無くなることを祈るばかりです。
オジサンたちと絶妙なチームワークを見せるひよりちゃんが頼もしいです。こういう警察ばかりだと、世の中は幸せなのに。
最後に、伊達さんの気になる事件として、ひよりちゃんのお父さんの勤めていた会社のファイルが出てきました。これは最終回までお預けなのでしょうか?
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