初めて恋をした日に読む話 4話 あらすじ感想 匡平が手にキス。「割と今幸せなんだけど。」
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最終更新日:2019/06/05
初めて恋をした日に読む話 横浜流星
匡平の母が中学の時に亡くなったことを知った順子は、匡平に母性本能全開で接するようになり、匡平はそれに苛立ちます。
GW中の塾の強化合宿。匡平を気に入らない塾生の策で、順子は、匡平がタバコを吸っていたというロッジへと向かいました。しかし、匡平がいた場所は、近くの保養所に偶然を装って現れた雅志のところ。話を聞いた匡平は、順子を追いかけてきました。ロッジで暖を取りながら、匡平は来年の2月3日、18になる、覚えておいてといって、順子の肩に頭を乗せます。腰に手をまわされて驚く順子。匡平は、美和から18歳までは全力で耐えろ、と言われていました。
その後、匡平はことある毎に、順子に積極的に接してきて、その都度、順子は戸惑います。合宿最後の夜、美和とテレビ電話をする匡平の会話を聞いた順子は、美和と匡平に嵌められたと思いました。
その夜、順子の部屋に忍んできた匡平は、傷つけたと謝りますが、順子は、万一生徒と間違いを起こしたら、担任を辞めなきゃいけないと心底ほっとしたのです。その後、インフルエンザに感染したことが判明した二人は、雅志のホテルの同じ部屋で隔離されることに。寝入った順子の顔を見ながら、匡平は順子の手にキス。同じ部屋に泊まることにした雅志は、眠りながらつなぐ二人の手を見て、驚きました。
Contents
最大多数の最大幸福
順子の鈍感力。手ごわいシャッター
順子(深田恭子)を抱きしめ告白した雅志(永山絢斗)ですが、その真意に気づかない順子。気づいたのは匡平(横浜流星)だけです。
雅志は、キャバクラ美和で、美和(安達祐実)ともんちゃん(真凛)に、順子の鈍感力を愚痴っていました。順子は自分が誰かに好きになられるわけがないと本気で思っている、大学を落ちてからの自信喪失、そのシャッターをこじ開けるのは手ごわい、根性入れろ、と美和に激励されました。
匡平のことを気にする雅志。美和もイケメン男子高校生に恋されるなんて、と興奮しています。シャッターをこじ開けるのはあの子だったりして、と乾杯する美和ちゃんともんちゃん。
幸せは測れる
山王ゼミナールにて、匡平に授業中の順子。今日はイギリスの功利主義者、ベンサムについて。ベンサムは、最大多数の最大幸福を唱え、一人一人の個人が幸福になることが国家の幸福度を高めると考えました。
「貴族や権力者だけでなく、私みたいな人間でも幸せになるべきだと言ってくれた慈悲深い人。」
ベンサムによると、快楽と苦痛を計算して幸せを測ることができるのです。
雅志のことを気にする匡平。雅志は、東大出の商社マン、順風満帆、幸せな奴だと、順子は言います。
順子「ゆりやん、男は東大入ったら婚活楽勝!頑張って!」
両肩に手を置いて励まします。
真剣な匡平「頑張る。合格して八雲さんを追い抜く!」
「幸せが何かなんて、幸せなときは考えない」
動機は不純でも、モチベーションは高い
美香(吉川 愛)にはんなり京都弁がプラスされたら最強、とエトミカは京大文学部を志望することにしました。自分も、匡平も動機は不純でも、モチベーションはそこらの子よりも高いと言います。
それを聞いて、順子は、二人とも、高3の春までに高2までの範囲を全部終わらせることを宣言。公立校から東大に合格する生徒たちは、普通に3年生の範囲を3年生になって勉強して合格しているから可能というのです。
東大も京大も難関私大とは違い、教科書に載ってないような超難問ばかり出題することはないので、自分の頭でしっかり考える力が試される、と順子は言いました。「だから今は基礎固めが大切。焦らずに頑張って。」
順子の手を握りしめる匡平
4月になり、匡平は高2までの範囲を終了。追いついた、これで正真正銘高校3年生とねぎらう順子。握手する二人。親にも報告したほうがと思う順子ですが、匡平は順子の手を引っ張りました。順子を抱きとめようとしたのですが、そこで腰を痛めてしまった順子。
「突然引っ張るから!腰に来た!」
戸惑いながらも、匡平は順子の手をしっかり握りました。
順子の溢れる母性本能
順子は、合宿の案内を匡平に見せました。
「四六時中、ユリユリと一緒にいて勉強教えられるなんて幸せ。できることなら、ユリの下と二人で行きたいよ。」
それを聞いて嬉しがる匡平に、問題発言と言って入ってくるエトミカ。
山下一真(中村倫也)から、匡平の母親が中学の時に他界し、夜も一人のことが多いと聞いた順子は、母親のように世話を焼き始めます。それを鬱陶しがって、匡平は帰ってしまいました。
エトミカ「先生って本当に人の気持ち、くめないよね。」
順子「ベストを尽くしてるつもりなんですが。」
「幸せが何かなんて、幸せなときは考えない」
一真と飲む順子。
一真「春見は俺にとって初恋の人だから。ちゃんと幸せになったところ見せてくれよな。」
そう言って、一真は、順子の頭をなでました。「春見みたいな人が幸せだったら、世の中もう少しよくなるんじゃないかと思ってさ。」
最大多数の最大幸福という順子。二人は幸せについて話しました。
一真「幸せが何かなんて、幸せなときは考えないからな。」
順子「いかにも」
塾の強化合宿
エトミカが、嘘コクをされた大塚さつきをかばう
合宿所
合宿所に向かうバスの中で、嘘コクをされて泣いていた大塚さつきをかばって、エトミカが、長曽我部、鷲津ら3人に文句を言いに行きます。からかっただけという長曽我部に怒るエトミカ。「もてないでしょう。本気で告白したことも、されたこともない。だからこんなダッサイことができんだよ。」
そこへエトミカをかばって現れた匡平。「うるせえ奴がいると、勉強できねえんだよ。」
塾長が現れて喧嘩を止めました。
美和からの激励「全力で耐えろ!」
美和から、匡平にテレビ電話がかかってきました。貝殻を開いたような椅子にゴージャスに座っています。一番大事なことを言っとくと美和。カブ(櫻井圭佑)から番号を聞いたのでした。
先日の匡平からの質問に答える美和。「迷惑じゃないから。」
匡平「32歳の人が高校生から好きだって言われたら迷惑ですか?」
「迷惑じゃないし、私としては非常に面白いが、18の誕生日まではダメだ!法を犯したらあいつはショックで死ぬ。全力で耐えろ!じゃ、検討を祈る!」
人間の脳は、否定形を理解できない
偶然を装って、近くの保養所に来たと雅志が現れました。露天風呂が夜中まで入れると聞いて、順子は遊びに行くことを約束します。上着を忘れた順子は、雅志の上着を借りることになり、匡平はそれを複雑な表情で見ていました。
今から勉強ですが、散歩に行くという匡平を順子は止めます。匡平は、順子があれだめ、これだめ、と言うので怒り出し、立ち去りました。
雅志「人間の脳って言うのは否定形を理解できないんだよ。」
匡平が気に入らない長曽我部たち
さつきをはめようとした3人、長曽我部たちは、匡平のことが気に入りません。実力テストの結果は3人とも上位で、47位だった匡平をバカにしました。ピンクの髪の文句を言い、父親にクレームを入れさせようとする長曽我部を、話を聞いていた順子が止めます。
試験会場には青い髪の子も、金髪の子もいるかもしれない、集中できる居心地のいい空間でしか実力が発揮できないようでは困ると。匡平とは次元が違うと自慢げな長曽我部たちに、順子はそういうことを聞くのが一番残念だと言いました。講師が勉強を教えるのは、いい進路を切り開いてほしいから。
「頑張って頑張って頑張った結果が、やることが人を見下すことだなんてダサすぎる。」
勉強中、順子と匡平、エトミカまでバカにする長曽我部たち。それをすぐ後ろの席で聞いていたさつきは「彼、かっこいいもん。あなた達と違って。」と言い放ちました。3人は黙りました。
「先生、俺にもご褒美ください。」
長曽我部達の嘘。ロッジで匡平がタバコを吸っていた。
食事中、匡平はどこにも見当たりません。順子が、教師たちに匡平のことを聞いていると、長曽我部たちが、散策した時に、裏のロッジで匡平がタバコを吸っているのを見たと言いました。
長曽我部達の嘘と知りながら、様子のおかしかった匡平に不安を覚えて、順子はロッジへと向かいました。
『あの子の気持ちが閉じるのを止められなかった。分からなかった。』
雨でぬかるんだ山道を転びながら、ロッジへと急ぐ順子。
『タバコなんてどうでもいい。あの子が今苦しんでるなら、そっちの方が気になる。』
向こうから何かが来る気配。熊かと思って怯える順子ですが、それは匡平でした。順子がロッジへ向かったと聞いて、迎えに来てくれたのです。腰を痛めたのかと気遣ってくれる匡平ですが、順子はロッジで確認したいことがあると言いました。腰は、練習で疲れただけと言います。
「練習?」
雅志が死ぬほど羨ましい匡平
ロッジに着いたときは、すでに真っ暗でした。中には、タバコとライター、灰皿が置かれていました。「わざわざご丁寧に。」
暖炉に火を着け、話をする二人。匡平は、雅志に会いに行っていたのです。帰りは送ってもらい、雅志が塾長と話していたので、誤解は解けていました。
雅志に勉強を教えてもらいたいと頼みに行ったと言う匡平。しかし、本当は、雅志が順子を好きなのかと確認しに行ったのです。
雅志「ま、気づくよな、普通。なのに順子は全然。20年近く、いとこって言うか、友達やってきちゃったからな。」
それは幸せだと言う匡平。「同じ年、20年近くそばに居られて、何の問題も無く告れて、死ぬほどうらやましいです。」
「あなたは絶対に東大に合格して、幸せになる。」
匡平は、昼間の態度を謝りましたが、順子も、焦っていて、ダメダメ言いすぎたと反省していました。匡平は、焦りの原因は、自分の順位が47位だったことだと思ったのですが、順子が焦ったのは、匡平が受験生のレベルになったから。半年前は中学生の勉強も分からなかったのです。
脳は、構造的に否定形を理解できないと、雅志から聞いた順子。無駄に嫌なイメージを与えないために、言葉に気を付けることにしました。
「あなたは絶対に東大に合格する。合格して幸せになる。誰よりも信じてる。」
「先生、俺にもご褒美ください。」
順子は、まだ雅志から借りた上着を着ています。濡れてないからと自分のを脱いで差し出す匡平。生徒に風邪をひかせられないという順子ですが、匡平は、雅志の上着を脱がせました。「これ脱いで。」
匡平は、順子をじっと見つめました。「先生、俺にもご褒美ください。」
昼間、雅志にあげた合格キャンディーのことかと思い、探しますが、もうありません。宿に戻ったらあげるね、と言いますが、隣に座った匡平が頭をもたせかけてきました。
「来年の2月3日覚えておいて。18になるから」
「春見。来年の2月3日覚えといて。18になるから。」
戸惑う順子『こ、ここはよしよし?か?』
頭をそっと撫でてみました。すると、匡平が腰に手をまわしてきたので、順子は固まりました。宿に戻ろうと言い、借りるね、と上着を着ました。
乙女ゲームのヒーロー
彼女にすがるオスの目みたいな。
翌朝、眠れなかった順子が、洗面所で昨夜のことを思い悩んでいます。
『昨日のあれは何だったんだ。私はすっかり母親気分だったのに、あれは子供の目じゃなかった。まるで彼女にすがるオスの目みたいな。』
「彼女?違う、違う、違う、きっと母親的な存在が欲しくて。」
すると、突然、隣に現れた匡平が、順子に母性を求めていないと言いました。「寝れた?」
寝れた、と言い張る順子ですが、匡平はお見通しです。
『無駄な鋭さ。』
予約を押さえた匡平
順子に借りたワックスで髪を整えながら話す匡平。「誰に何聞いたか知んねえけど、俺、別に今かわいそうじゃねえから。勉強辛いときもあるけど、苦痛と不幸は違うだろう。ベンサムってやつ、間違ってんじゃね?」
そこへ入ってきたエトミカ。変な空気と言います。何もないと言って順子はさっさとウォーキングに出かけました。
エトミカ「あんな、隠し事下手な大人いる?で、何があったの?」
匡平「別に。ただ予約押さえといただけ。」
乙女ゲームのヒーロー
一緒にウォーキングする順子と匡平。ヒールを履いていない順子は小さく見え、「かわいいですね。」と匡平。車がやってきて、かばってくれる匡平。
『一体、何がどうした?』
数学のチェックをする順子に、「また薄着してる」と自分の上着を順子にかける匡平。
『これじゃまるで。』
食事中。顔を覗き込んで、順子の口元についたご飯粒をとって、口に入れる匡平。
『乙女ゲームのヒーロー!何なのこのモード?』
「春見先生だったら迷わず行ってます。」
食欲のない二人。全然お昼を食べていません。そこへ現れた水着姿のエトミカ。プールに誘います。「どう?」
しかし、寒そうと、関心のない匡平。くしゃみをしたエトミカは、あっためて、と匡平に寄ってきました。しかし、ピチピチの女子高生に匡平は無関心。エトミカはどっか悪いんじゃないのと不満を言います。さつきが、風邪ひきますよ、女性はお腹を冷やしたらいけません、とエトミカを連れていきました。
匡平「俺、おかしいのかな。」
順子「男子としては健康的ではないね。」
速攻で匡平「健康ですよ。春見先生だったら迷わず行ってます。」
真剣な目です。
『だから何なの?』
戸惑った順子は、さっさと勉強の話に変えました。
心底ほっとした順子
順子の練習。ブルゾンちえみ
合宿最後の夜。キャンプファイヤーで、講師たちのエンターテイメントショーが始まりました。
順子がブルゾンちえみのような格好で出てきました。「どうも。効率的な仕事ぶり、充実した生活を夢見ている女講師です。」
隣には塾長と勅使河原がいます。
「みんな、今日のテストはどうだった?あれで終わりだと思ってたら甘い甘い。」
答案をばらまきます。それを拾う二人。
「まだまだ追加テストがあるのよ。え、長曽我部君、鷲津君、名前の画数が多すぎてテスト時間ロスしてる?林おさむだったら楽だったのにって、とんだ言い訳ボーイ!」
笑い声。
「カリスマ塾講師、勅使河原先生の画数は何画だと思う?35画!」
勅使河原のTシャツには、35画と書かれていました。振り向くと後ろには、東大文 I。塾長は、東大理 I。
二人が膝まづいた上に座って、ポーズを決める順子。
匡平「練習ってこれのことかよ。」
嘘コク。ほっとした順子
キャンプファイヤーとバーベキューが始まりました。
エトミカたちが、順子と写真を撮ろうとやってきました。すごくカッコよかったと褒めてくれます。その様子を、キャンプファイヤーごしに見ている匡平。匡平が向こうから見つめていることに気づいて戸惑う順子。
匡平は中に入って、美和とテレビ電話を始めました。
美和「どうだ、耐えているか。若者よ。いつもと違う環境だからってハメ外すんじゃないよ。」
匡平「きついです。好きな人が四六時中そばにいるんで。」
美和「その状態を20年耐えられる超人を私は知ってるけどな。」
雅志のことでした。
美和「まあ、君が大人ならね、がっと押し倒せ、とか、言うんだけどさ。ユリ平なら順を恋愛体質に変えるくらいできそうで、楽しみなんですけど。」
そこへやってきた順子。いきなり電話を取り上げました。驚く二人。
順子「美和!どうりで、ユリぞうの様子が変だと思ったら。こういうの何だっけ。嘘コク?罰ゲームだか何だか知らないけど、忙しいんだから止めてよね。」
冗談でよかった、と言って順子は行ってしまいました。それを茫然と見ている匡平。
「由利君が合格するとき、絶対隣にいたいの。」
部屋で寝ている順子。いきなり、春見と呼ばれて、目を開けると、目の前には匡平の顔が。匡平は、春見を傷つけたと思って謝りに来たのです。しかし、順子は傷ついていませんでした。
「逆。ほっとしたの。美和とのテレビ電話聞いて、心底ほっとした。万が一、万が一生徒と間違いがあったら、私、担任を降りなきゃいけなくなる。今の私にとって一番つらいのは、それ以外にない。由利君が合格するとき、絶対隣にいたいの。」
笑顔を見せる順子。
違う場所で違う苦労して頑張った。どっちも偉い。
順子の部屋から出てきた由利を、鷲頭が見ていました。分からないところを聞いていただけと言いますが、信用しない鷲頭は、順子をクビにすると言います。
幼稚園のころからずっと頑張ってきたという鷲頭。匡平のような不良が頑張ったことの方がもちあげられることを、理不尽に思っていました。
順子「どっちも偉いよ。違う場所で違う苦労をして頑張ってきた。そんなとこで競っても仕方ない。勉強を頑張ってきた奴も、部活を頑張ってきた奴も、頑張ることが見つからなくてモヤモヤしてきた奴も、親の期待を背負ってきた奴も、孤独に耐えてきた奴も。いろんな子が平等に同じ試験を受けて、その日の学力で合否が決まるのが受験なの。一切の言い訳もない。ない。たとえ、35画でも。」
壁にもたれかかる順子。
鷲津「二人とも、顔色悪くない?」
「割と今幸せなんだけど」
順子と匡平を抱きしめる雅志
夜中に呼び出された雅志。雅志を見て立ち上がった順子がよろけて、雅志の腕の中へ。手をまわしてみて幸せになる雅志ですが、そこへ匡平も倒れこんできました。「何々、なに?」
インフルエンザにかかった順子と匡平。他の生徒にうつすわけにはいかないと、二人は雅志のホテルへ移されました。しかし、ゴールデンウィーク中で、空いている部屋は一部屋だけです。雅志は自分もそこへ泊ると言い出しました。
順子の覚悟。「私の全部をそれに賭ける」
同じ部屋にいる順子と匡平。布団に寝ている順子は、実力テストの結果が39位だったことを伝えました。
順子「まだまだ。私はユリユリを、ちょっと受験頑張った不良少年なんかじゃ終わらせないよ。合格させる。あと1年。私の全部をそれに賭ける。」
それで結婚できなかったら、と嘆く順子。「できなくても合格してくれ。私の屍を乗り越えて、お前は幸せを・・・」
匡平に伸ばした手がばたっと落ち、順子は、そのまま寝てしまいました。
順子のそばによる匡平。順子の手を握って「割と今、幸せなんだけど。」
寝ている順子を見ながら、手にキスをする匡平。
つながれた二人の手
部屋で煙草を吸っている一真。妻が離婚届を置いて出ていきました。
順子たちの部屋には『入室厳禁』と貼られています。
雅志が入ってきました。マスクに、ヘアーキャップにビニールコートで万全の防御です。「順、大丈夫?」
二つ並んだ布団には、順子と匡平がそれぞれ寝ています。つながれた二人の手を見て、雅志の顔が固まりました。
2話はこちらです。
初めて恋をした日に読む話2話 あらすじ感想 未来の大事な人と15歳の私
1話はこちらです。
初めて恋をした日に読む話 1話 あらすじ感想 ワクワクときめき。無敵ピンクと東大を目指す
感想
これは、横浜流星君、当たり役ですね。由利匡平という役は、彼以外は考えられないように思います。順子に対する思いや、傷つく様子、嬉しがる様子。表現がとても繊細で、本当に見ていて応援したくなります。まだ17なので、常識ではだめなのですけど、それでも、春見先生との恋、本当に応援したくなりますね。今日は匡平君の魅力全開でしたね。これは一気にファンが増えたのではないのでしょうか。キュンキュンする展開が満載でした!
エトミカも最初は鬱陶しいと思っていたのですが、ものすごく魅力的なキャラクターになってきました。ある意味、順子よりも大人なエトミカです。
エトミカが、バスでからかわれているさつきちゃんのために立ち上がったのは偉かったです!この二人の友情がなんだか楽しいですね。自分のほうがずっと順位は上なのに、エトミカの順位を素直に喜んであげ、寒そうなのに、匡平君の前に水着で現れたエトミカを、女性はお腹を冷やしちゃダメ、とまるでおばあちゃんのように面倒をみるさつきちゃん。うっとうしい三人組を、彼の方がカッコイイとぴしりと黙らせたのも素敵ですね!
匡平が順子の部屋に忍んできたり、順子と匡平は二人そろってインフルエンザに感染して同じ部屋に寝させられたり。絶対あり得ないシチュエーションですが、それでも見ていて楽しかったです。個人的には、雅志が倒れ掛かってきた順子を喜んでそっと抱きしめているところに、もう一人匡平君が倒れ掛かってきたところが楽しかったです。あと、安達祐実さん演じる美和さんですね。なんであんなカッコつけて電話かけてくるのでしょうか?笑わせていただきました。
深田恭子さんのブルゾンちえみさん、かっこよかったですね。こういう役柄ももっと見てみたいです!
今回も素敵な名言が満載。原作が読みたくなってきました!
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