「まんぷく」93話 あらすじ感想 萬平の閃き、心の中にあった脈絡のない発明。
公開日:
:
最終更新日:2019/02/01
第17週 92~97話
新学期が始まり、慌ただしい福子を気遣った萬平。一番大変なことは何かと尋ねると、毎日の食事を考えること。「一番大事なのは食事ですから。」
その言葉を聞いて、萬平に閃きが訪れました。家庭で作れるラーメンです!
Contents
闇市で食べたラーメン
年が明けて一週間がたちました。今日から新学期です。子供たちは慌てて学校に行きました。
萬平(長谷川博己)は、畑に種を蒔きながら世良(桐谷健太)の言葉を思い返しています。
「この男はこれまで、幻灯機を作り、根菜切断機を作り、塩を作り、ダネイホンを作った。次は、何を発明するんか、僕は大いに期待している。」
家事が終わった福子(安藤サクラ)は、萬平の種蒔きを手伝い、昔のことをよく思い出すと言いました。疎開の時のこと、戦後、二人で一杯のラーメンを分け合ったこと。
萬平「あのラーメンうまかったな。」
あの頃はまだ源と幸も生まれていなくて・・・と続けた萬平ですが、福子は、時間を気にして慌ただしく立ち上がりました。萬平の昼食を作って、パーラー白薔薇に行かなくてはいけません。
三種の神器
パーラー白薔薇にテレビが来た!
パーラー白薔薇にテレビが来ていました。冷蔵庫もある、洗濯機もある、これでうちも三種の神器がそろった、とありがたやと手を合わせる川上夫妻。福子はうちには一つもない、とうらやましがりました。
克子の家でもテレビに夢中
克子(松下奈緒)の家でもテレビをみて、鈴(松坂慶子)、克子、タカ(岸井ゆきの)が大笑いしています。忠彦(要 潤)は完成した絵を見てもらいたいのですが、3人はテレビの前を離れません。
渋い顔の忠彦「テレビが面白いのはわかるけどな、世の中の人がテレビばかりみて絵に興味なくなったら、うちは食べていけなくなるぞ!」
急に泣き出す鈴。克子とタカは驚きました。急に福子が不憫になった、あそこにはテレビも洗濯機も冷蔵庫もないと泣きだします。
「萬平さんと結婚したのが間違いやったわ!」
克子「またそれを言う。」
鈴「そやかて、そやかて・・・」ふとテレビを見て、今度は笑い出す鈴。
そこへ戻ってきた吉乃。笑顔になった忠彦は、絵を見てもらおうとしましたが、吉乃もテレビに夢中です。ため息をつく忠彦。
萬平の閃き、一番大事なのは食事
福子の一番大変なこと
福子が食事の支度をしていると、泥だらけの源と幸が帰ってきました。萬平と3人でお風呂に入ります。
4人でご飯を食べ始めました。疲れた様子の福子を気にして手伝いを申し出る萬平ですが、福子は笑顔で、大変な仕事をしてきたのだから、ゆっくり休んで、次に始める新しいことを考えるように、と言いました。
洗濯機や冷蔵庫があったら楽になるんだろうな、と言う萬平に、テレビと付け加える子供たち。しかしそれはまた別の話と言われてしまいました。
福子の一番大変なことは、毎日の食事の献立を考えることでした。「やっぱり一番大事なのは食事ですから。萬平さんもよう言うてましたよね。」
萬平の閃き「ラーメン」
そのとたん、萬平の頭の中で音が鳴り響き、頭の中で今までの記憶が巡ります。
闇市のラーメンの屋台。
福子「萬平さんがいつも言うてるとおりですね。人にとって何より大事なのは食べること。」
出逢って最初に行ったラーメン屋で福子「私大好きなんです、ラーメン。」
二回目のラーメン屋。「このラーメン、うまいな。」
清香軒のラーメンを、神部と鈴と4人で食べたこと。
鈴が取った出前を塩軍団と食べたときの萬平の言葉「人間、食うことが大事なんだ!」
皆の笑顔と数々のラーメンが思い浮かびました。
茫然とした萬平「ラーメン・・・」
福子「ラーメン?」
萬平は立ち上がって叫びました。「ラーメン!」
驚く福子たち。
「確かにそうだ。最初にそう思ったのはあの時だ。お前と結婚する前、憲兵に捕まって。」
同じ牢の男「食え。生きて大事な女に会いたかったら食え!食わんとあかん。」
がむしゃらに食べる萬平。床にこぼれた飯もそのまま這いつくばって食べます。
戦時中。
萬平「憲兵隊に捕まったあの時、僕は豚になった。人間、食わなければ終わりだ。」
「福子、ラーメンだ!」
真剣な萬平は、福子に慌てて問いかけました。
「人にとって一番大事なのは食べること。そしてそれを作るのも大変なんだよな、そうだな、福子?」
福子はまだわかっていません。「はあ、そうですけど。ラーメンって何ですか?」
戦後、闇市で見た、ラーメンを求める人の列。みな温かいものが欲しかった、どうしてここで食べられないんだ、と萬平はちゃぶ台を指しました。
「あんなにうまくて、僕たちを幸せにしてくれたラーメンが、どうして家で食べることができなんいだよ。」
福子は笑って、ラーメンは屋台や中華料理屋さんで食べるもの、と言いますが、萬平の耳には入りません。
「ラーメンだ!見つけたぞ、福子、ラーメンだ!」
一人興奮する萬平を、福子も源も幸もポカーンとして見守りました。
咲も萬平の閃きに賛成
その夜、寝ている間、咲(内田有紀)の名を呼び続ける福子。
咲「なに、福子?」
着物姿の咲が夢枕に立ちました。「明けましておめでとう。どないしたん?ずっと私を呼んでたやない?」
福子は、萬平がラーメンと言い出したのだと言いました。萬平の意図が分からない福子に、咲は、家でできるラーメンを作るのじゃないかと教えました。
福子「せやけど、幻灯機に根菜切断機、塩にダネイホン・・・」
咲「脈絡ないわよね。」
福子「脈絡なくてええの?」
咲は、脈絡がなくてもいい、ずっと心の中にあった何かが出てきて、閃いたのだと言いました。
「びっくりしているかもしれないけど、不安やないんでしょう?萬平さんを信じてるんでしょう?萬平さんが次に何を始めるのか、楽しみやって言うてたやない。そしたら、何にも心配しないで、萬平さんをしっかり支えてあげなさい。」
咲は、萬平を見てにっこりしました。「ほんまに、面白い人やわ。萬平さんって。」
いびきをかく萬平。その横で、福子は、寝言で咲姉ちゃんと呼び続けました。
続きます。まんぷく94話 あらすじ感想 一夜漬けラーメンを目指して漕ぎ出した舟。男のロマン。
17週はこちらから。まんぷく第17週 あらすじ感想 即席ラーメンへの長い道のりの始まり
振り返りはこちらから。「まんぷく」92話 あらすじ感想 まだ思いつかない新しいこと。源と幸まで萬平を心配。
最終週までのまとめ記事はこちら。「まんぷく」あらすじネタバレ一覧
まんぷく豆知識はこちらから。まんぷく 豆知識まとめ
感想
ドラマの最初のころから何度も出てきたラーメン。今日は懐かしい、福ちゃんと萬平さんの最初のラーメン屋台デートの場面も出てきましたね。福ちゃんの何気ない一言、いつも自分が言っている言葉から、あっという間に昔の思い出がよみがえり、たどり着いた結論。「ラーメンだ!」
いきなり食卓で怒鳴られてもわからないのも無理ないのかもしれません。萬平さんの頭の中を福ちゃんたちも見られたらよかったのに。
でも、この頃ラーメンはまだまだ家庭で作るものではなく、屋台や中華料理屋でしか食べられないものだったんですね。カナダに住む私の周りでも、インスタントラーメンは当たり前に食べられています。ただ、皆何も野菜を入れずにそのまま食べるのが不思議なのですが。お店でしか食べられなかったラーメンを家庭で作れるようにした、萬平さんの功績は偉大過ぎますね!
三種の神器。テレビに皆すっかり夢中です。忠彦さんの絵の出来栄えなど誰も気にしません。鈴さんも、福ちゃんを思って涙を流したかと思えば、テレビを見て次の瞬間には大笑い。誰にも絵を見てもらえない忠彦さん。この先、香田家の収入は大丈夫なのでしょうか?
関連記事
-
-
まんぷく95話 あらすじ感想 萬平大好き神部はお父さんに。タカの妊娠。
一夜漬けラーメンの発想を得たもの、他の人にはなかなか理解してもらえません。神部はその話を聞いて、話が
-
-
まんぷく94話 あらすじ感想 一夜漬けラーメンを目指して漕ぎ出した舟。男のロマン。
ラーメンを作ることに決めたもの、まだ具体案が浮かばない萬平さん。福子も皆に話して回りますが、賛成意見
-
-
まんぷく第17週 あらすじ感想 即席ラーメンへの長い道のりの始まり
昭和33(1958)年の元旦。福子たちの元へは友人や家族が続々訪ねてきてくれました。 新学期に
-
-
「まんぷく」92話 あらすじ感想 まだ思いつかない新しいこと。源と幸まで萬平を心配。
新しい家での最初のお正月。いつもとは様子が違い、源と幸は寂し気。やることの定まっていない萬平にも心配
-
-
まんぷく96話 あらすじ感想 いじめられる源と幸を福子が一喝。「ラーメン作って何が悪いのよ!」
ようやく萬平の作るラーメンの条件が揃いました。しかし、まだまだどのようなものか具体案は出ません。
-
-
まんぷく97話 あらすじ感想 世良に啖呵を切る福子。手間がかからない即席ラーメン。
源と幸の涙をみて以来、より一層研究に打ち込む萬平。試行錯誤を繰り返しますが、ある日、福子が昆布にお湯
Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/ohcbxvri/public_html/ruriblue.com/wp/wp-content/themes/stinger3ver20140327-3/single.php on line 124