3年A組 3話 あらすじ感想 一颯の協力者は五十嵐と、死んでなかった中尾?
公開日:
:
3年A組 今から皆さんは、人質です
一颯の要請したおにぎりを持ってきたのは五十嵐。実は、五十嵐は一颯の協力者でした。
今日の課題は、動画の撮影者を見つけること。課題は警察の郡司に課されますが、クラスでも生徒たちが撮影者について話し合います。動画に写っていたジャージーは水泳部のオリジナル。水泳部の花恋と真壁が疑われますが、もう一人水泳部のジャージーをその日着ていた人物がいました。
香帆の指摘で、全国大会の日、会場でいるはずのない里見を見たことを思い出したサクラ。郡司にコンタクトされた内通者の生徒は、里見が犯人の可能性あり、とメッセージを送ります。内通者の協力を得て、犯人は花恋と確信した郡司。しかし、それは一颯の罠でした。内通者は一颯の共犯者だったのです。撮影者は里見。澪奈に振られた腹いせでした。しかし、動画を加工したのは里見ではありません。
課題をクリアできなかったので、今日の犠牲は5人。里見は罪を償うため、5人の一人に志願します。慌てて学校に駆け付ける郡司ですが、到着するや美術室が爆発。今の感情を一颯に訊かれて、郡司は、怒りでも絶望でもなく希望、一颯を手錠にかけることが明日への活力と答えました。
美術室で目覚めた里見。目の前にいたのは死んだはずの中尾でした。
Contents
一颯と五十嵐はグル
五十嵐に銃を突きつける一颯
昇降口におにぎり30人分を持ってきた五十嵐(大友康平)。現場指揮本部では、盗聴器を通じて様子をうかがっています。
一颯(菅田将暉)「盗聴器をつけていますね。」
銃を向ける一颯。
五十嵐「おい、やめろ、やめろよ!やめろ~!」
盗聴器は、電源を切られてしまいました。慌てる捜査本部。SITを突入させるか提案する宮城ですが、郡司(椎名桔平)には権限がありません。
郡司という有能な部下にプレゼント
その頃、中では。
五十嵐「冷たっ!お前!何すんだよ、お前。」
一颯「最後の『やめろ』が、妙に芝居がかってたんで。」
一颯と違って演技の経験がないという五十嵐。一颯が向けたのは水鉄砲だったのです。階段に座り込んで二人は親し気に話しました。二人はグル、ばれたらクビになると五十嵐は言います。おにぎりに、赤飯がないと聞いて残念がる一颯。
警察としても、このまま静観しているわけにはいかず、郡司という有能な部下がすでに相良家までたどり着いていました。
一颯「それは厄介ですね。退場してもらいましょうか。」
五十嵐は、郡司に、相良文香(土村芳)の携帯を持っていて一颯が立腹していること、明日、郡司に一颯からプレゼントがあることを告げることになりました。
ハッピーエンドで終わらない事件
五十嵐「おい!」
五十嵐の銃を取り上げる一颯。丸腰を要求したのですが、あとで、隠して持ってくるように言ったのは一颯でした。代わりに水鉄砲を渡そうとすると要らないという五十嵐。
一颯「五十嵐さんの明日を生きる活力って何ですか?」
五十嵐「何だ、いきなり?言わなくても分かるだろ。そのためにお前に手貸してんだから。」
真剣な顔の五十嵐「この事件の結末にハッピーエンドはないぞ。」
一颯はわかっていると頷きました。そろそろ戻るという五十嵐ですが、手ぶらで帰るわけにはいかないと、一発殴るように頼みました。十分すぎる助走距離を取る一颯に不安な五十嵐。
五十嵐「いや、そんなに、あの距離、離れんなよ。いやホントに。いやあの、だから、そういうあの助走とかいらねえから!うわ~!」
フェイク動画を撮った人物は?
新たな課題
3月3日
チャイムが鳴り、一颯の授業が始まりました。
今日の課題は、ドーピング疑惑に使われたフェイク動画を撮った人物を見つけること。その動画を撮った生徒は、この中にいます。大体の目星はついている一颯。
「さぁ動画を撮った人、正直に手を挙げて!」
しかし誰も名乗り出ません。じゃあ見つけるしかない、昔から犯人捜しは、お巡りさんの仕事と決まっていると言う一颯。電話は郡司につながっていました。
一颯「というわけで、今の話聞いてましたか?郡司真人警部補。」
問題の動画を送るので、撮影者を夜8時までに捜すこと。犯人が当てられたら全員解放。間違えたら生徒5名の命が奪われる。
「僕のプレゼント、気に入ってもらえましたか?」
郡司「ナメたまねしやがって。」
一颯「期待してますよ~。Let’s think.」
捜査のプロが間違えたら5名の命。驚いた甲斐(片寄涼太)達は出ていこうとする一颯を呼びとめました。5人が不服なら10人にするという一颯。刑事を可哀そうに思うのなら、動画を撮ったやつが名乗り出ればいい、名乗り出ないのなら刑事を信じるよりほかない、一颯はそう言って立ち去りました。
ジャージーは水泳部の特注
水泳部顧問の坪井(神尾佑)と話す郡司。女子更衣室には、関係者以外でも、選手のふりをして立ち入ることは可能でした。しかし、坪井は、撮影者の着ている青いジャージーは、部で発注したオリジナルだと言いました。
生徒たちも同じことを話しています。女子更衣室ということで、水泳部部長の熊沢花恋(堀田真由)に疑いの目がかかります。生徒たちは、次々に、花恋が澪奈(上白石萌歌)にライバル心を燃やしていたと言いました。否定する花恋。水泳部員・マネージャーの真壁翔(神尾楓珠)に助けを求めますが、花恋が澪奈を嫌っていたのは事実と言う真壁。それを聞いた花恋は、マネージャーの真壁も更衣室に入れると言い出しました。
香帆の見解
容疑者は二人。しかし、ジャージーだけで判断するのは危険と言い出す香帆(川栄李奈)。香帆の声を聞いて、唯月(今田美桜)たちが一斉に、元はといえば香帆のせいと責め始めました。出ていく香帆。
サクラ(永野芽郁)は、香帆を追いかけました。「ねぇ。何でジャージーで判断したら危険なの?」
ジャージーを借りさえすれば誰でも水泳部員のふりをできるという香帆の言葉に納得するサクラ。
カウント2.8でも起き上がれないレスラー状態
サクラの顔を見た香帆。
香帆「同情してんの?別にぼっちなんて余裕だから。」
サクラ「知りたいの!私は澪奈の思いに応えてあげることができなかった。だから、誰が何であんな動画を撮ったのか、澪奈が何に悩んで何に苦しんでいたのか、それを知りたいの。」
香帆「知ってどうなるの?」
サクラ「分からない。でも澪奈がいなくなってから、私はしかばね同然で。あっそれこそカウント2.8でも起き上がれないレスラーと同じ。」
香帆「その例え、全然分かんない。」
トイレの個室に入ろうとする香帆を止めるサクラ。「澪奈の思いを知って、ようやく前に進める気がするの。お願い!私に協力して。」
漏れそうなんだけど、とドアを閉めた香帆。サクラが謝ると、香帆は、全国大会を見に行ったサクラの方が知っているはずと言いました。
「水泳部以外に、うちの生徒はいなかったの?」
サクラ「あ。」
動画を撮った人物を捜す郡司
フェイク動画を分析
Mind Voiceに新たな投稿。
『瀬ヶ山署の郡司警部が夜8時までに課題をクリアできなければ、クラスメイト5名が死ぬ!とある魁皇生』
『新着情報キター』『郡司真人警部補。実名報道ワロタw』『今度は5人の犠牲者かよ』『郡司ガンバ!解決できなきゃクビだぞw』
動画を分析している郡司達。加工されているのは瓶のラベルだけです。薬の瓶を持つ手の袖に付いているオレンジ色の染みが気になる二人。
元教師・郡司
宮城(細田善彦)に言われて、ネットニュースを読む郡司『警察も威信をかけて、郡司真人警部補を全面バックアップ』
一颯をサイコパスだと思う郡司、まともな教師なら手の打ちようもあるのに、と言います。郡司も元は教師でしたが、教師は、少し叩いただけで体罰教師の烙印を押されると苦々し気です。「その点、刑事は堂々と人を殴れていい。」
宮城「いやいや、刑事でもダメですから。内通者に名前バラされちゃった今、不祥事を起こしたら大炎上ですよ。」
内通者とやり取りをしたい郡司、宮城がマイボイなら直接メッセージを送れると言いました。
「あっ!お前は早く言えよ!」
内通者に捜査協力の依頼をする郡司
早速、生徒にコンタクトする郡司。
『瀬ヶ山署の郡司です。君は立てこもり事件とどう関係しているんだ』
『僕はA組の生徒です。携帯をトイレに隠して難を逃れました。』
『トイレに防犯カメラは?』
『ありますが、端のトイレは死角なので。』
『君に頼みがある。我々に協力してくれないか』
『分かりました』
一颯の事件に気づいた文香
自宅でニュースを見ている相良孝彦(矢島健一)。
レポーター「こちら現場の魁皇高校です。連日お伝えしている担任の教師が生徒を人質に取り立てこもっている事件ですが、いまだ解決のめどが・・・」
ドアが開く音がして、ニュースを消しました。
孝彦「どうした?」
文香が携帯を探しているので、修理に出したと答えました。部屋から出ていった孝彦。文香はテレビをつけました。一颯の顔が出ています。
「何で一颯が?」
レポーター「生徒1人が殺害された疑いが浮上しています。」
出演している政治家の牧原「一体、柊一颯はどんな人物なのかね?」
武智(田辺誠一)「そんなに悪い印象はありませんでした。それこそ尊敬する人物はと聞かれれば、自分の父親を差し置いて私の名前を挙げるなど。でも今思えば私のカリスマ性に嫉妬・・・」
動画
特撮の映像。悪役の体から出ている何本もの手が切り落とされます。
不良の他校生が、校門の辺りで澪奈を探している様子。
それを見ている花恋「あれが澪奈のファン?」
澪奈「最近ずっと付きまとわれてて。」
真壁「裏門から帰ろう。大丈夫。俺たちが守る。」
花恋が慌てて澪奈に知らせにきます。
「翔が澪奈の彼氏と勘違いされて、澪奈に付きまとってたヤツらに捕まって。早く!」
道端でボコボコにされて倒れている真壁。花恋と澪奈が駆け寄ります。「翔?」「しっかりして!翔!」
花恋に責められている澪奈
「あんたのせいで翔は選手生命絶たれたんだよ。なのによく平然と泳げるよね。絶対負けないから。」
誰かに告白されている澪奈。相手は壁に隠れて見えません。
「俺と付き合ってくれないか?」
澪奈「ごめん。」
動画を見ている一颯
真壁翔がマネージャーになった理由
花恋を疑う真壁
花恋に、動画の件、真実を話してほしいと頼む真壁。自分が澪奈を好きだったから、花恋は澪奈を嫌ってたのだと思っています。
花恋「うぬぼれないでよ。あんたみたいなヘタレ、何とも思ってないから。」
自分の脚を見る真壁。
真壁が泳げなくなった理由
全国大会前。澪奈、花恋、真壁は3人で全国大会を目指すことを約束していました。しかし、真壁は弱気です。花恋は、小学校のころから真壁はそう、ヘタレと笑いました。
澪奈につきまとう他校の生徒に絡まれた真壁。「ちょ、ちょ、待て、待てって」「お前さ、景山澪奈と付き合ってんの?」
ただのクラスメートと否定する真壁。しかし不良生徒たちは、真壁をボコボコに痛めつけました。
サクラの感謝・真壁刀義並みのファイター
入院中の真壁を見舞う花恋。もう泳げなくなった真壁は花恋に八つ当たりをします。「大丈夫なわけないだろ、出てってくれ。出てけよ!」
花恋が立ち去り、誰かの足音がしました。
「しつこいんだよ!」
お見舞いのバスケットを投げた真壁。しかしそれはサクラでした。顔面にバスケットをくらって驚くサクラ。サクラは、授業のノートとプリントを持ってきてくれたのです。サクラは、澪奈を守ってくれた礼を言いました。
「景山さんに悪い虫が寄り付かなくなったのは、真壁君がフルボッコされて警察沙汰になったからで。それはやっぱり、君が真壁つながりで真壁刀義並みのファイターだったからで。これからも彼女をサポートしてあげてほしいなって。」
澪奈様のマネージャーを提案・鬼に金棒
こんな足でどうやってサポートをと表情を暗くする真壁に、サクラはマネージャーを提案しました。
驚く真壁「ひどいこと言うんだな。」
サクラ「ひどい?どこが?澪奈様を間近で見られるチャンスなのに?澪奈様の曲線美を至近距離で拝めるなんて最高だよ。それに真壁君の知識や経験があれば、澪奈様にとっても鬼に金棒!」
サクラをまじまじと見つめた真壁。サクラは慌てて帰っていきました。
笑う真壁「何だよ。澪奈様って。」
サクラに感謝する真壁と澪奈
マネージャーになって澪奈をサポートし始めた真壁。必死に激励して、記録更新を一緒に喜びます。それを面白く無さげに見ている花恋。
澪奈が外からカメラを構えるサクラがまたいると気にしています。しかし真壁は、マネージャーになることを勧めてくれたのはサクラ、奴隷とか言われているけど、自分は感謝していると言いました。
笑顔になる玲奈「じゃあ私も感謝しないと」
里見海斗が犯人の可能性あり
会場にいた里見
全国大会の会場を思い返したサクラ。水泳部のジャージーを着た里見(鈴木仁)が会場にいたことに気づきました。澪奈の映画製作をしていた逢沢(萩原利久)にも確認をしました。
その話を聞いていた唯月「ハブられたヤツらが仲良く何やってんのかと思ったら、探偵ごっこかよ。」
唯月は、教室に入り、里見が疑われていることを告げました。
サクラ「全国大会の会場にいたよね?観客席に。ジャージー着て。」
大会の日、忙しかった真壁。急遽駐車場の警備も手伝うことになり、たまたま会場にいた里見に、ジャージーの上着を貸して引き受けてもらったのです。
サッカーの試合が中止になったという里見ですが、ヒマでも水泳は見に行かないというクラスメイト達。里見の親衛隊たちが、その日、試合が中止になったのは本当、里見はそんなことしないとかばいます。
妙に静かな甲斐を、唯月が気にしました。「甲斐、さっきから何で黙ってんの?いっつも最前線でギャ~ギャ~わめいてるくせに。」
甲斐「うるせぇ。俺たちで犯人捜しなんてしても意味ねえだろ。答えるのは刑事なんだから。」
「里見海斗が犯人の可能性あり」
当日全国大会の会場となった施設に来ている郡司と宮城。生徒からメッセージが来ました。
『里見海斗が犯人の可能性あり』
『里見が真壁のジャージを着て更衣室に行っていた可能性をみんなが疑っています』
受付の女性は、真壁と花恋の写真には見覚えがありませんでしたが、里見の顔には見覚えがありました。イケメンの里見を更衣室に案内したことを覚えていたのです。
中華は熱々に限る
体育館で待機している先生たち。生徒たちのことを心配しつつも、今日もおにぎりと、疲れが見え始めています。その頃、事件のことでテレビ出演していた武智は、出演者たちと中華へ。
武智「うっひょ~!やっぱ中華は熱々に限りますね!」
牧原「武智君。学校へ戻らなくて大丈夫かね?」
武智「無問題ですよ。警察に任せておけばいいんです。」
牧原「ハハハ!そりゃそうだ!
『熊沢花恋と里見海斗に聞いて欲しい事がある。』
教師たちに、動画作成者の捜査の進捗状況を問われるもの、決め手にかける郡司。その時、一人の先生が染みになると騒いでいたことから、袖口の染みを思い出しました。
さっそく生徒にコンタクトをとる郡司。『熊沢花恋と里見海斗に聞いて欲しい事がある。』
『熊沢と真壁に話を聞きました。』
動画を撮った里見
タイムリミット
SNSで盛り上がっています。『もうすぐ8時』『ドキドキしてきた』『頼むぞ郡司』
一颯「盛り上がって来たねぇ。」
薬を飲む一颯。
7時50分 一颯が教室に入ってきました。
一颯「そろそろタイムリミットだ。まずはわずかな可能性に懸けて。フェイク動画を撮った人!」
誰も反応しません。
内通者は一颯の共犯者
「仕方ない。じゃあ刑事さんに当ててもらおうか。刑事さん分かりましたか?」
郡司とは電話でつながっています。熊沢花恋と、里見海斗とで迷っていた郡司。袖口についていたオレンジの染み、内通者の情報から、その日トマトジュースを飲んだ花恋と断定しました。しかし大会の日はゼリーしか食べないと答えた花恋。
一颯は笑い出しました。「あっ!そうだった。すまない、熊沢。先生間違えちゃったよ!ハハハ。」
内通者は一颯の共犯者だったのです。最後に送ったメッセージは一颯が書いたものでした。
『熊沢はトマトジュース。里見はゼリーだそうです。』
一颯「残念でしたね。刑事さん。」
フェイク映像を撮ったのは里見、加工は別人
フェイク動画を撮ったのは里見でした。澪奈に付き合ってほしいと言い、断られた里見は逆上しました。
里見「マジかよ。俺まともにコクったの、初めてなんだけど。俺超ダッセェじゃん。好きなヤツとかいんの?もしかして真壁?あり得ねえ。選手でもねえし、ただのマネジャーだぞ?男見る目ねえな。」
繁華街を苛立ちながら歩く里見の肩に誰かが手をかけました。
「景山が憎いんだろ?奴の動画を撮ってこい。盗撮でも何でもいい。後はこっちで上手くやってやる。」
里見は、ロッカーと薬の動画を撮りました。澪奈が入って来たので、カーテンの陰に隠れました。澪奈を撮影後、慌てて立ち去りました。それを驚いてい見ている澪奈。
里見が動画を撮った理由
澪奈に傷つけられた里見は、仕返しをしたかったのです。澪奈を陥れるためなら何でもよかった、あの動画がドーピングのフェイク映像に加工されていて逆に驚いたのでした。
明日を生きる活力
ある教師が刑事になった話
一颯「お前と景山に何があったのかはこの際どうでもいい。俺が知りたいのは1つだけだ。お前は本当に景山が苦しむ姿を見たかったのか?それがお前にとって、明日を生きる活力になったのか?」
里見「活力って何だよ。」
ある教師が刑事になった話を始めた一颯。その話を、郡司と宮城は驚いて聞いていました。
生徒一人一人と真摯に向き合うような教師だったその男。強い心根を持ってもらうために、時として体罰もいとわないその教育方針は、非難の声も上がる一方で、改心する生徒も大勢いました。
ある日、一人の生徒が、他校生徒の集団暴行を受けて亡くなりました。教え子を救えなかった自分を責め、そしてその怒りと悲しみを犯罪に向けた教師は刑事になりました。
「弱者を傷つける犯罪を横行しない世の中にする。その男は自分が味わった負の感情をはね返して明日を生きる活力に変えたんだ。」
明日を生きる活力と弱さ
真壁と花恋もそうだと言う一颯。真壁は選手生命を断たれ、相手を憎むことではなく、仲間をサポートすることを選んだ。花恋は、複雑な感情を抱く澪奈に、勝とうと努力して負の感情を跳ね返した。
「里見、お前はどうだ?逆境を乗り越えようとしたか?傷ついた悲しみを明日の活力に変えられなかった。それがお前の弱さだ。」
激高した里見。真壁の胸倉をつかんで、自分が真壁に負けるはずがない、弱いはずがないと怒鳴り散らします。ただ黙って里見を見返す真壁。
サクラ「真壁君は弱くなんかないよ。澪奈が言ってた。私が真壁君の選手生命を奪った。でもだからこそ彼の分まで努力して、1分1秒でも速くゴールするんだって。それが私のできることだからって。澪奈がそう思えたのは、きっと悲しみや苦しみを乗り越えた真壁君を見たからだと思う。」
真壁を離した里見は、泣き声になりました。
「何だよ。知ってたよ。こいつが。真壁が俺より強えぇって。取り返しのつかないことしたって。そんなん知ってたよ!殴ってくれよ。」
自分を殴れという里見ですが、澪奈はそんなことは望んでいない、真壁はそう言いました。真壁は、里見を両手で支えました。
真壁「この悲しみを力に変えてくれ、里見。景山の分まで。」
5人の命
一颯「刑事さん。今、僕が語ったことはあくまで理想論です。でも現実はそんなに甘くない。」
銃を構える一颯。生徒たちは動揺して悲鳴を上げました。「なんで拳銃なんか持ってんだよ!」
郡司「柊!何をするつもりだ?」
一颯「言ったはずですよ!間違えたら5人の命が犠牲になるって!」
騒ぎ立てる生徒たち。今から呼ぶ5人は美術室に来るようにと一颯は言いました。それ以外のものは教室で待機。部屋を出たら命を保証しない。
里見の償い
そこで一人前に進み出た里見。
「待ってくれ!5人のうち1人は俺でいい。これが正しいことだなんて思ってねえ。でもこれは俺が蒔いた種だ。俺はここにいる誰よりも
責任を取らなきゃいけねえ!償わなきゃいけねえ!」
一颯「いいだろう残るは4人だ。瀬尾雄大!堀部瑠奈!西崎颯真!結城美咲!」
呼ばれた生徒は一様に動揺し、叫びます。
死んでなかった中尾。一颯の協力者?
郡司が刑事になった意味
郡司「柊!バカなまねはやめろ!お前のやってることは矛盾してる!」
一颯「矛盾?何がですか?」
郡司「お前はただ殺された景山澪奈の復讐がしたいだけだ!それこそ負の感情以外の何ものでもない!」
一颯「それはまだ刑事さんに全貌が見えてないからですよ。いつか生徒たちは分かってくれるはずです。」
怒って教室に向かおうとする郡司。五十嵐は、郡司を止めました。
「お前が行けば教室ごと爆破されるかもしれない!」
郡司「ここで行かなければ俺は刑事になった意味がないんですよ。」
走り去った郡司。頭の中では、集団リンチにあった生徒の声が響きます。
生徒「先生、もう俺みたいな目に遭わないように1人でも多く救ってあげて。」
郡司「ああ救ってやるよ。今度こそ救ってやる!」
怒りでも絶望でもなく、希望
学校の周りには人だかり。郡司が到着して人混みをかき分けました。校舎から爆発音。
美術室を慌てて見に行く生徒たち。ドアは開きません。中は粉塵が込めていて、瓦礫の下に人の手足が見えます。
スピーカーから一颯の声「刑事さん。あなたのせいで5人が犠牲になりました。今あなたが抱いている感情は、怒りですか?絶望ですか?」
カメラを見据える郡司「決まってんじゃねえか。希望だよ!こんなクソみてぇな犯罪が二度と起こんねえようによ。必ずお前に手錠をかけてやる!それが俺にとっての明日を生きる活力だ!」
満足げにつぶやく一颯「やっぱり有能な刑事さんだ。」
生きていた中尾、内通者か?
『生徒が5名、死んだ とある魁皇生』
『うそだろ・・・』『本当に死んだのかよー!』『刑事、失敗したのか。』『何やったんだよ警察』
教室で泣いている生徒たち。
ニュースを見ている文香。それを影から見ている孝彦。
「柊容疑者が人質を取っているのは、魁皇高校校舎3階の端にある3年A組の教室で、一昨日午前8時45分頃、校舎内・・・」
生徒たちが寝させられている場所。里見が気づきました。自分たちを立って見下ろしているのは中尾(三船海斗)です。
里見「中尾!死んだんじゃなかったのかよ。」
一颯が入ってきました。
2話はこちらです。
3年A組 2話 あらすじ感想 投稿者「やり逃げX」。教師が生徒にできること。
1話はこちらです。
3年A組 1話 あらすじ感想 エロとエモにボマイエ。隠されたもう一枚の絵
放送直前の見どころ&菅田将暉さん、永野芽郁さんたちのインタビューはこちらです。
感想
やっぱり中尾君生きてましたね!一颯の協力者の内通者は中尾でしょうか?でも、下手にトイレにこもって、他のクラスメイトに会うとまずいので別の人物が内通者の可能性もありますね。そして5人も無事だった様子。この5人、そして中尾君が選ばれたわけは何なのでしょうか。そこまで澪奈の事件に関わっていないということでしょうか。
一颯先生が昇降口まで降りられた時点で、外部に共犯者がいるのではと思っていたのですが、まさか五十嵐さんが共犯者とは思わなかったですね。一颯の目的を尊重し手伝っている。今日何度も出てきた明日への活力。この場面で最初に出てきました。何かカギになる言葉のようです。
最後、手ぶらで帰るわけにはいかないから、と一発殴るよう頼んだ五十嵐さんですが、一颯のあり得ない助走に笑ってしまいました!
そして、今日、相良文香さんの父親が、文香さんが入ってきた途端、ニュースを消して部屋を離れたのは、文香に見せるためですよね。最後に、文香さんがニュースを気にしている様子を陰から見つめていた父親。一颯の協力者のような気もしてきましたが、文香の携帯を警察に渡し、一颯が文香からの着信に驚いていたことから考えると敵でしょうか、やはり。
今回の課題は、動画の撮影者を見つけること。水泳部ということで真っ先に疑いの目を向けられたのは、部長の花恋と、マネージャーの真壁。男の子がなぜマネージャーなのか、不思議に思っていたのですが、今回その理由が判明しましたね。澪奈の人気のせいで、他校生徒に目をつけられた真壁君。暴力を振るわれ選手生命を断たれていました。
そこを激励し、鼓舞したのがサクラちゃん。永野芽郁ちゃんが演じているから当たり前なのですが、あちこちで重要な役割を担っていますね。そして、澪奈がサクラに近づいてきたのも、実は真壁君のおかげだったのですね。
2話で、美術準備室に共に向かった真壁君と里見君。仲が良いのかと思っていたら、まったく逆だったようです。最後に判明した里見君が、澪奈を陥れたかった理由。挫折を知らない自信たっぷりな人だとこんな考えになるのかもしれません。男の子版の香帆ちゃんのような気がします。その激高の仕方も、香帆ちゃんに似ていたような。胸倉をつかむ里見をただじっと見つめる真壁君。
その里見君に物申したのもサクラちゃんでした。そして一気に後悔の念が押し寄せる里見くん。
郡司さんが答えを外したから、今日奪われるのは5人の命。その一人に自ら志願しました。里見君、やることが極端すぎる気もします・・・
しかし実はまだまだ後ろに陰で操っている人物がいたのでした。どうやら今日妙に大人しいと指摘されていた甲斐君のようですね。でもさらにその後ろに黒幕がいそうな気配。この調子でいくと、最終回まで課題が続きそうですね。
一颯の今回の一連の行動には、付き合っていた文香が心の病になってしまったことが影響しているのかと思っていましたが、どうやら郡司も関連していそうです。もしかして、集団リンチに遭ってしまった生徒は、一颯と文香がもと勤めていた学校の生徒だったのかもしれません。五十嵐は、その時に知り合ったと言うこともあり得ますね。あ、でもそうしたら、校長先生が郡司に気づいたはず。だったら生徒は違う学校ですね。
関連記事
-
-
3年A組5話 あらすじ感想 皆みっともない。それでいい、それがいい!
一颯が倒れ、生徒たちは美術準備室のドアを強行突破しました。倒れた一颯の代行者として逢沢がすべてを引き
-
-
3年A組 2話 あらすじ感想 投稿者「やり逃げX」。教師が生徒にできること。
事件発生から2日目。今日の課題は、澪奈を追い詰めた投稿者が名乗り出ること。澪奈に異常な執着心を示し、
-
-
3年A組7話 あらすじ感想 豪翔大学へのスポーツ推薦の真相「さあ、これからが本番だ。」
一颯は、フェイク動画の依頼者は武智と名指ししました。しかし武智はその事実を認めません。今日の一颯の課
-
-
3年A組8話 あらすじ感想グックルッパッ!ヒーロー・ガルムフェニックス登場「Let’s think!」
今日は自習。一颯は、大事なことを決めるときはグックルッパッとアドバイスをし、携帯と鞄を返してもらった
-
-
3年A組 4話 あらすじ感想 甲斐の澪奈への嫉妬。「変わるなら今だ。お前のその手で道を切り拓け」
里見に澪奈の動画を撮らせた人物は甲斐。甲斐はあっさり白状しましたが、一颯は加工は素人のしたものではな
-
-
「3年A組」放送直前!見どころ&秘インタビュー 感想
1月6日(日)から始まる「3年A組 今から皆さんは、人質です」の放送直前!見どころ&インタビューの内
-
-
3年A組 1話 あらすじ感想 エロとエモにボマイエ。隠されたもう一枚の絵
卒業まで10日。魁皇高校3年A組の担任・柊一颯は、生徒たちを人質に取って特別な授業を行うことにしまし
-
-
3年A組 最終話(10話) あらすじ感想 一颯が現行犯逮捕。「卒業おめでとう」
屋上に現れた一颯。本条の指示で狙撃されましたが、防弾チョッキを着ていたため、事なきを得ました。明朝、
-
-
3年A組 6話 あらすじ感想 Let’s think.はヒーロー・ガルムフェニックスの決めゼリフ
生徒たちと一致団結して澪奈を陥れた犯人を見つけるのかと思いきや、美咲が約束を破って動画を投稿したこと
-
-
しゃべくり007 王子・片寄涼太が朝礼ダンスを披露!変顔に可愛いも!
しゃべくり007に、3年A組で甲斐を演じた片寄涼太さんが出演され、得意のダンスや、昔から習っていたと
Warning: Use of undefined constant php - assumed 'php' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/ohcbxvri/public_html/ruriblue.com/wp/wp-content/themes/stinger3ver20140327-3/single.php on line 124