新しい王様1話 あらすじ感想 サイのいない地球。付加価値を生み出す。
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最終更新日:2019/01/12
新しい王様
テレビ番組の日本地図。九州にアフリカ大陸が使われ、大騒ぎになりました。その頃、人材派遣会社の経営者・コウシロウの下へ居候するアキバは、ビルから飛び降りても、けがをすることなく立ち去ったエイリを見かけました。
偶然、エイリと同居することになるアキバとコウシロウ。一刻も早く上場したいコウシロウは、人脈作りに焦ります。しかし、絶滅危機に瀕しているサイのため、改良中のアプリを10億で売ったアキバは、コウシロウに付加価値の大切さを説きました。
一方、テレビで活躍する投資家の越中はテレビ局の買収を企んでいる模様です。
ビルから飛び降りたエイリ
九州がアフリカ大陸に
中央テレビに苦情の電話が殺到しました。オンエアしている番組の、九州の地図がアフリカ大陸になっているのです。
報道局長・本山(相島一之)「今、ネットに記者の名刺とか出てて、直通電話とかわかっちゃうからな。」
報道局記者・小寺翼(野波麻帆)「っていうか、なんのクレーム?」
エイリがビルから飛び降りる
その頃、アキバ(藤原竜也)がうらぶれた通りを歩いています。携帯をチェックしました。
アキバの目的地はラーメン屋。人気店のようで行列になっています。その行列の先頭近くの男と入れ替わりました。列の後ろの人に文句を言われますが、アキバは、この男に代わりに並ぶように頼んでいたのです。全くの初対面でした
近くのビルの非常階段。男たちに追われている、看護師のコスプレをしたエイリ(武田玲奈)が6階くらいの高さから飛び降りました。地面にごろごろと着地。何事もなかったように散らばった荷物を集めて、そのまま逃げます。
ラーメン屋の列に並んでいるアキバは、その様子を驚いて見ていました。
エイリとコウシロウのライン交換
逃げるエイリを追いかける男たち。
人材派遣会社を起業したコウシロウ(杉野遥亮)がタクシーを止めると、逃げていたエイリがその中に駆け込みました。俺のタクシー、と窓を叩き続けるコウシロウ。追っていた二人の男たちが不審に思って、タクシーの中をのぞいて、エイリを見つけました。
エイリはドアを思いっきり開けて出てきて、一人を押し倒し、もう一人をバッグで殴ろうとしますが、そのバッグは男を飛び越えて飛んでいきました。
男たちはエイリを捕まえるもの、そこへ通りかかった警察。二人は、慌てて何事もなかったかのように立ち去りました。エイリは逃げてしまっていました。そのエイリをタクシーで追いかけるコウシロウ。ラインを交換しようと申し出ました。
投資家・越中
うるさい株主
テレビの報道で、越中ファンドが、水産加工大手『タイヨウヤマト』の株を大量保有していることが報じられました。すでに発行済み株式の7%を保有。越中(香川照之)は、民営化直後の日本○○株も買い占め、うるさい株主として有名でした。
越中がインタビューに答えています。
「タイヨウヤマトさんのように長年上場して、名門なんて言われている企業には、ぬるま湯感覚が蔓延している。上場して株式市場で資金を調達しておきながら、将来への成長戦略が示せなかったり、株主への還元を行えない場合には、今回のように株主からの突き上げを食うということだ。上場しているっていうのはそういうことでしょう。嫌なら上場をおやめになった方がいい。近いうちにタイヨウヤマトの経営陣と会合を持つ。」
金は社会の血液。循環する必要。
タイヨウヤマトの社長室。アポ無しで、越中が押しかけてきました。社長に挨拶に来たと言うのです。
「大量保有報告書で開示した通り、うちのファンドで、お宅の株を、発行済み株の5%を越えて保有するに至りました。しっかりお願いします。」
「しっかり・・・なんなんですか?」
「会社は株主のものです。経営者は、株主から託された資金をいかに効率的に活用して成長させていくか、しっかり計画して株主にしっかり説明しなくてはならない。金は社会の血液だ。経済を活性化させるために、金は循環させなくてはならない。」
腕をぶんぶんと振り回しました。
話が終わったので、越中は立ち去りました。後ろにいる部下の宮崎(MEGUMI)と若生(小関裕太)に話しかけます。
「サラリーマン社長って気楽でいいよな。」
宝くじは投機
テレビに出演している越中は宝くじについて話しています。
宝くじを買い占める金額を百とすると、当たりくじの賞金の合計は約47。宝くじを買うたびに、返ってくる賞金の平均値、期待値は0.500。宝くじを買うたびに確率的には半減してしまうので、投資には向かない投機。
放送後、制作局のアカツカサ(八嶋智人)が、越中に話しかけました。今度、株についてお勧めの銘柄を教えてほしいと頼みますが、個別の銘柄を教えるとインサイダー取引になるという越中。深く気にしないアカツカサは、他の人に話すために行ってしまいました。
不満げな越中「私を誰だと思ってるんだ。おい。」
宮崎と若生は、さっと資料を用意しました。これは最新かと確認する、越中。
アキバとコウシロウとエイリ
スーパーナースが居候
株式会社キャスティング
コウシロウに呼び出されて、エイリがやってきました。来週、銀行が融資の件で会社を見に来るので、片付けるのを手伝ってほしいと言うのです。コウシロウは人材派遣会社を起ち上げたばかりなのでした。
職場と自宅は分けていると聞いて、エイリは、ここで居候をさせてほしいと願い出ました。しかしコウシロウは渋い顔です。そこへもうすでにいるという居候が戻ってきました。アキバです。アキバは、エイリに見覚えがありました。
「もしかして、ビルから飛び降りたスーパーナース?」
お金を借りてた人に追いかけられて跳んだというエイリ。置いてやったらとアキバは言いました。
コウシロウ「いや、居候が居候を推薦するってどういうことですか?こっちは会社の資金繰りですっげー苦労しているのに。」
アキバ「2千万くらいで苦労している会社なんて、潰したほうがいいんじゃないの?」
コウシロウ「2千万くらいって。アキバさん、2千万持ってるのかよ。偉そうに。」
エイリが飛び降りた理由は闇金
コウシロウに言われて食べ物を買いに行くエイリ。アキバも一緒に来ました。ナースの格好で寒そうなエイリですが、逃げるときに持っているコートを置いてきてしまったのです。
事情を説明するエイリ。看護師になるために上京したもの、学費や教科書代が足りなくなり、街でもらったティッシュのチラシを見て8万を借りたのでした。しかし知らないうちに200万に膨れ上がっていたのです。チラシの利息はもっと安かったというエイリ。
返せないのなら、バイトをするようにと、ナースの服を渡されたのですが、衝立の向こうで着替えてみて、その丈の短さから風俗と気づいたので、逃げ出したのです。
アキバ「そっちのナース服着ることになったわけか。」
エイリ「それで逃げ出したんです。」
アキバ「それで飛んだのか。」
現金はないけど決済はできる
コンビニで買い物をする二人。アパートは見張られているから帰れないと言うエイリですが、アキバは闇金は犯罪、借りた金を返す必要はないと教えてくれました。安心しつつも借りた分は返す、というエイリに、助けたいけど現金を持っていないアキバ。
バイトを掛け持ちすると笑顔を見せるエイリは、買いすぎかもと買い物かごの中身を気にしました。コウシロウからは1000円しかもらっていないのです。品物を棚に返そうとしたエイリですが、アキバは、現金はないけど決済はできる、と全部、レジに持っていきました。
九州とアフリカ大陸の入れ替え
九州とアフリカ大陸の入れ替え
朝、3人で朝食を食べています。アキバの作ったチーズトーストを喜んで食べるエイリ。テレビでは、九州とアフリカ大陸が入れ替えられていたことが話題になっています。
エイリ「テレビ局で放送した日本地図の九州がアメリカだったって。そういう変な地図をネットにアップした人がいるんですよね。なんのためにそんなことするんだろう。」
コウシロウ「どっかの暇なあほでしょう。」
アキバは、アフリカと訂正しました。そのアキバに、コウシロウは、今日はパーティーと念押しします。本物のセレブが集まる、成功者に会える絶好のチャンスと興奮するコウシロウ。
「アキバさん、昔、そういう人たちと対等にビジネスやってたじゃないんですか。紹介して下さいよ。」
しかし、アキバは手元の携帯をいじっています。そこには、サイの写真が載っていました。
セレブのパーティー
パーティーに来て興奮するコウシロウ。「浅草、棚田、真鍋!アキバさん、浅草さんいますよ。紹介してくださいよ。」
しかし、食べ物にしか関心のないアキバ。使えねー、と、コウシロウは一人ずつ名刺を渡して挨拶しました。
ここでも日本地図のことが話題になっています。誰も気づかずにオンエアしたテレビ局を笑っている客たちですが、アキバに気づいたとたんに静かになり、頭を下げました。
大切なのは誰と一緒に過ごすか
一生懸命名刺を渡して挨拶するコウシロウ。サオリ(泉里香)とぶつかってしまいました。こういうところ慣れていない、とお互いに謝りあう二人。
サオリ「でも大切なのは場所じゃなくて、誰と一緒に過ごすかですから、せっかくのパーティ、楽しみましょうね。」
ラインを交換してほしかったのですが、サオリは行ってしまいました。
MOTTAINAI
コウシロウは、アキバが浅草と話しているのを見かけました。「3だけ、送っとくよ。」
浅草と知り合いのアキバに文句を言うコウシロウ。しかし気にしないアキバは、おみやげと、食べ物を次々にタッパーに入れ始めました。
「余ったら捨てられるんだ。MOTTAINAI もったいない。」
浅草さんを紹介してください、とうるさいコウシロウに、「飽きた!帰る。」とアキバは、残りのタッパーをコウシロウに渡して出ていってしまいました。
サイのいない地球はつまらない
10億のビジネス
パーティーのお土産を嬉しそうに見るエイリ。上場すれば、100ランクアップした人生を送れると、一刻も早い上場を夢見るコウシロウ。
コウシロウは、浅草となんの話をしていたのか、とアキバに尋ねました。
「俺が開発した、暇な人の暇な時間を売り買いするアプリ、ヒマジョブのペットの散歩をやってくれる暇な人を探す部門を、浅草さんに10億円で売ったんだ。」
「10億!?」と驚くコウシロウとエイリ。
前金で、ビットコインでとりあえず3億もらったというアキバ。
エイリ「億ってゼロ何個?」
コウシロウ「ゼロ 8こ」
サイの保護基金に1億寄付
アキバは、野生のサイを守る基金に1億円寄付したと言います。
「シロサイ、クロサイ、スマトラサイ、ジャワサイ、インドサイ。地球上の全てのサイが絶滅危惧種。急がないと地球上からサイが1頭もいなくなってしまう。」
コウシロウ「サイに1億も寄付するんなら、人間に2千万、出してくださいよ。」
アキバ「サイがいない地球なんてつまんない。お前の会社がなくなっても地球は何も変わらないだろう。サイの保護基金に一刻も早く寄付するために、本当はまだ売りたくない改良中のアプリを、売ったんだ。」
付加価値
信じられないコウシロウに、アキバは話を続けました。
「お前のさ、ビジネスの就職のマッチングサイトみたいなビジネス、競合多すぎ。競合他社のサービスと比べてどんな付加価値があんの?」
サイには固有の価値があるもの、コウシロウには何の付加価値もないとアキバは言います。
今日、あそこにいた金持ちの時給はいくらかと尋ねるアキバ。分からないと、コウシロウは即答しました。
アキバ「考えろよ。年収が12億だとして、月1億円。日給いくらだ?」
コウシロウ「えっと・・・」
アキバ「月20日働いて、1日500万円。1日10時間働くとして時給50万円。時給50万円の人間が何が嬉しくて、付加価値がNothingのお前とたとえ一秒でも立ち話しなきゃならないんだ。」
新しい王様
付加価値の意味
アキバが作ったサンドウィッチを皆で食べながら、アキバは話し続けました。
「付加価値っていうのはな、お前に何があるの、ってことだろう?期待できそう、珍しい、面白そう、替えがきかない。誰にも似てない、そういう価値のことだ。
人が主催したパーティにいくら顔出したってお客さんで終わりだ。お情けでぺらっと名刺もらったところで、そんなもの人脈でも何でもない。もっと時間をかけて、自分の価値を高めてみたらどうだ?」
早く上場していい思いがしたいと言うコウシロウ。
アキバ「だったら1回女の子集めて、やつら呼んだらどうだ?付加価値のある美女がたくさん来る、付加価値のあるパーティの主催者になれば、お前にも付加価値が生まれるさ。でもなあ、そんなのは、所詮、やつらの枠組みの中でのことだろう。お前は今からやつらの価値、やつらのルールで戦っていくのか、そうでないのかを決めろ。」
フリーターの越ちゃん
その頃、越中はシマさんと言う人物に上場を勧めていました。そこへやってきた女性たち。越中はフリーターの越ちゃんと自己紹介しました。
女性二人に、テレビ持ってる、と訊いてみる越中。引っ越したばかりというその女性は、テレビの値段を尋ねました。
「時価総額で4千億円くらいかな。でも東京の大きい局は、都心にかなり不動産を持ってるから、放送事業自体はもっと安い。」
越中のしているのは、テレビ局の話でした。話のでかさに驚く女性たち。
「え、越ちゃんって、フリーターじゃないんですか?」
ファイナル クエスチョン
アキバ「ファイナル クエスチョン。Yes か No かで答えろ。お金があれば何でも買える。」
コウシロウ「Yes!」
アキバ「よく聞けよ。今のお前にわかんかなあ。お金なんてどうだっていい。奴らが持ってるものを欲しがってたら、いつまでたっても、やつらにペコペコして頭を抑えつけられるだけだ。餌食になるだけだ。」
トラを絶滅から救う基金
アキバ「やつらの手の届かない自分の内面に、自分だけの力を身につけろ。お金は関係ない!」
スマホを持ち上げて、今、トラを絶滅から救う基金に1億寄付したというアキバ。
「興味を持て。考えろ。提案しろ。交渉しろ。受け入れろ、批判しろ。見通せ。踏み出せ。生き残れ。強くなれ。」
「そして強い奴にこそ立ち向かえ!それが!」
『新しい王様』のタイトルバック。
4話はこちらです。
新しい王様4話 あらすじ感想 寿命を1日延ばす値段。不老と不死はセットで。
3話はこちらです。
新しい王様3話 あらすじ感想 生中継を奪ってアキバが吼える。ネットもテレビも信用するな!
2話はこちらです。
感想
30分なんですけど、中身はぎっしりでしたね。特に最初は、ほとんど話さなかったアキバが、サイの話からビジネスの話に持って行って、そこからはすごかったです。これはものすごいビジネスの指南ですね。
アキバが、餌食になってしまうことを話しているときに、越中がステーキをもりもり食べている様子が写し出されたのは意味があるのでしょうか。アキバも、越中の餌食になったことがあるということでしょうか?
泉里香さんとかも、一瞬出てきただけですが、大切なのは誰と過ごすか、と意味ありげなことを言っていたので、アキバと関りある人物なのかもしれませんね。
冒頭からずっと出てきた九州がアフリカ大陸になった話も、アキバの絶滅に瀕している動物を保護することと関係ありそうですね。
最初に何気なく出てきた人も、アプリで見つけたヒマな人だったんですね。
コウシロウの会社には価値を見出さないアキバが、エイリには興味があるのは付加価値を見出したからなのでしょうね。
これは毎日が楽しみになりそうです!
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