レ・ミゼラブル終わりなき旅路 あらすじ感想 命のバトン。生き延びた意味

公開日: : 最終更新日:2019/04/25 2019年冬ドラマ , , ,

正当防衛とはいえ殺人罪で収監された馬場純。肝臓移植をすることがかなわず、弟は危篤に。脱獄までして駆け付けた純は、弟の死に間に合いませんでした。生きる気力を失くした純を救ったのは、育成院の園長・徳田でした。

育成院で匿われる純。渡辺拓海と同室になり、純は少しずつ心を開いていきます。しかし震災が起きて、拓海が瓦礫の下に。自分の死を覚悟した拓海は、財布を純に渡して、渡辺拓海として新たな人生を生きるように説得しました。

9年後、拓海の夢だった弁護士となり、弱い人を助ける純。そこへ思いがけず現れた、純が殺した男の息子・亮介。刑事の涼介は、純の正体に気づき、次第に追い詰めていきます。一方、シングルマザー・唯が亡くなり、その子・梢をひきとった純は、ともに逃亡します。

14年後。福島でリンゴ園を営む純と梢。梢は、政治家の慎と恋に落ちますが、二人の恋は周りから応援されません。純に恨みをもつ田辺夫妻も現れ、純を脅迫します。純を、涼介に売ろうとした田辺夫妻は、涼介を殺すことに。危ないところを助けたのは純でした。

慎が急病に倒れ、肝臓移植の必要がありました。昔助けられなかった弟の代わり、自分が生かされた意味を知る純。移植手術は無事成功。梢にすべてを告白した手紙を残して、純は、馬場純に戻ることにしたのでした。

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Contents

馬場純

馬場純が刑務所から脱走

神戸

高校を中退して、同じ特殊な血液型を持つ病気の弟に、自分の肝臓移植をするための手術費用を貯めていた馬場純(吉沢亮)。母・結子(富田靖子)から投資といって弟の手術費用を巻き上げたクリーニング店に抗議に行って、店主・斎藤太(寺脇康文)を殺してしまいます。正当防衛でしたが、純は刑務所に入れられてしまいました。

刑務所にいる純に、弟の哲の病状が悪化したと知らせが来ますが、肝臓移植の許可は得られません。思い余って脱出した純。病院に忍び込むと、哲は亡くなっていました。茫然となり自殺を図る純。トラックにひかれる寸前、ある男性が助けてくれました。

 

純が、徳田と渡辺拓海と出会う

目覚めた純は、徳田育成園にいました。助けてくれたのは園長の徳田浩章(奥田瑛二)です。渡部拓海(村上虹郎)と同室になりました。ここは問題のあるやつばかり。園長も、拓海も何も聞かずに純を受け入れてくれ、仕事も紹介してくれました。純を捜しに来た警察からも匿ってくれました。

弁護士を目指している拓海は、事件のことを知っても、正当防衛だと見抜いていました。凶悪犯というよりもいろいろ事情がある、その方がリアリティがあると言ってくれました。会って間もない自分を信じてくれる拓海の言葉に、涙を流す純。

 

迷ったときは難しいほうが正解

1995年。徳田育成園では新年になった瞬間を祝っています。徳田と話す純。警察に嘘をついたのは、純の人生に関わってしまったから。人は結局、誰を信じて誰を守るか、そう思って育成園をやっているのだと言います。これからどうするかは自分で決めろ、と言う徳田。しかしどっちの道を行くか迷った時は、難しい方を選べ、それが大体正解と言ってくれました。

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渡辺拓海としてやり直す

約束・渡辺拓海の分も生きる

母の葬儀から戻ってきた拓海。純は初めてのビールを拓海と飲みます。拓海は、子供のころ虐待を受けていました。母親の男にやられた後遺症で足を引きずっているのです。弁護士になったら声を上げられない奴らの代わりになりたい。そういう拓海に、お前ならなれる、純はそう言いました。

酔っぱらって食堂で寝ていた純。地震で目が覚めました。ひどい揺れに、石油ストーブが倒れてしまいました。拓海を必死で探す純ですが、拓海は崩れた壁の下になっています。助け出そうとする純に、自分の財布を持って行けという拓海。

「馬場純。お前、俺になれ。俺には前科はない、親もない。やりなおせ、純、約束やぞ。俺の分まで生きろ。」

拓海は笑顔で頷きました。何とか助け出そうとする純に、必死で立ち去るように怒鳴る拓海。その様子を、助け出しに来た徳田が見ていました。

 

馬場純は死亡

阪神大震災から3日後。純は、被災者の申請をするときに、渡辺拓海として申請しました。被災した人の中にはクリーニング店の妻もいます。息子・亮介(清水尋也)が母を見つけて安心しました。

新聞には、刑務所から脱走した少年が、徳田育成園で瓦礫に挟まれて死亡した記事が載りました。東京へ向かうバスの中で、その記事を読んでいる純。拓海の最後の言葉を思い返し、前をまっすぐに見ました。

その記事を、涼介もまたバスの中で見ていました。

弁護士・渡辺拓海

馬場純と涼介の出会い

2004年 東京

法廷 弁護士になった純(ディーン・フジオカ)は無罪を勝ち取りました。礼を言う依頼人。まずは仕事を探して社会復帰、やりなおせるんかと不安がる依頼人に、過去は変えられないけど、未来は変えることができる、必ずやり直せます、と力強く言う純。

新宿南署・生活安全課。刑事になった亮介(井浦新)は、少年同士の乱闘騒ぎの現場に向かいました。その中から一人慌てて逃げる少年。純が様子を見に来たのに出くわしました。

その少年を追いかけてきた亮介。弁護士の渡辺と自己紹介する純。警察に連行されていく少年を見送って、あいつらの後ろにはもっと捕まえるべき人間がいると言う純。できることは協力する、そう言って立ち去りました。

 

シングルマザー・不和 唯

新宿の渡辺法律事務所。社会的弱者のための弁護や、非行少年の更生や貧困層の人々の無料相談にも乗っています。

家賃を滞納してアパートの退去命令を受けた、シングルマザー・不破 唯(山本美月)がやってきました。毎月少しでも家賃を払うこと、保証人を立てること、と家主と合意した条件を述べますが、頼れる家族がいない唯。純は、自分が保証人になることを申し出ました。自分も頼れる家族がいないから同じだと言います。

唯の幼い娘・梢がお腹がすいたというので、純の事務所を手伝ってくれる佐山梨沙子(香梨奈)が、階下でやっている店、キッチン「はな」で、3人でごはんを食べました。娘を一人で育てていることを感心する純。純が気に入った梢は、また一緒にご飯を食べようと言いました。

 

無認可保育園を運営する田辺夫妻

唯は、昼はパン工場、夜はキャバクラで働いているので、梢を無認可の保育園、まごころHouse に預けています。唯が作った梢のお弁当は、保育園を運営する田辺真澄(長谷川京子)の娘に取り上げられ、散らかされてしまいました。泣いている梢。真澄は、床に散らばったご飯を、梢に食べるよう強要しました。

仕事が終わり、急いで迎えにきた唯。時間ギリギリについたのですが、15分延滞料金を請求されました。延滞料金が払えない唯に、割りのいい仕事を紹介すると、夫の元(金子ノブアキ)が脅してきました。

 

唯にデリヘルを強要する田辺夫妻

渡辺拓海に疑いを持つ涼介

街を離れて彼女と結婚するためにやり直すと言っていたツバサ。おかしいと思って家に様子を見に来た純は、ツバサが、男から殴られる場面に出くわしました。ツバサを守る純。

「オレオレ詐欺」の事務所に踏み込んだ刑事の涼介。逃げ出した男を追ってツバサの家にやってきます。そこで男を殴っている純を見ました。男を逮捕した涼介。ツバサは、警察に全部話してやり直すつもりでしたが、最初から自分に話すべきだったという純。

弁護士以上の仕事をしている純をお人好しと呼ぶ涼介。二人で、梨沙子の店で、酒を飲むことになりました。涼介は、純のことを、他人を救うことで自分を救おうとしている、偽善と呼びます。犯罪が許せない涼介ですが、その結果多くの人を救っているという純。涼介が刑事になったのは、身内が事件に巻き込まれたからでした。

そこへ電話がかかってきて、急いで出ていった純。梨沙子から受け取った郵便を置いていってしまいました。梨沙子と話して、純が神戸出身だと知った涼介。純の郵便の中に、徳田育成園の名を見つけます。

 

デリヘルを強要された唯

峰田医院に駆け付けた純。デリヘルを強要され、事件に巻き込まれたのは唯、女子高生のコスプレ姿でした。相手の男は、唯に殴られたと頭を押さえています。隙をみて、相手の男の携帯をチェックする純。そこには女子高生とのやり取りが残っていました。児童買春で捕まると脅す純。

相手が黙って帰ったので、立ち去ろうとする唯を、純は引き留めました。唯は、純には知られたくなかったのです。きっとやり直せる、やり直せるまで付き合うという純。しかし、もう大丈夫と、唯は礼を言って立ち去りました。

 

涼介は、被害者の息子

唯が梢をあずけている、法外な保育料を取る無認可保育園、まごころHouse。そこに子供を預けている女性が同じ風俗で働いている。純は、涼介に調査を頼みました。そういえば、神戸出身なんですね、この間、徳田育成園から来たはがきを見たという涼介に、純は仕事のつきあいとごまかしました。

涼介も神戸出身と知った純。梨沙子に、涼介はお父さんを殺されたのだと教えられました。純の顔色が変わります。

神戸の老人ホームにいる母を訪ねた涼介。1月に10回ほどパニックになり、職員を怪我させることもあります。編み物をしている母は、涼介のことがわかりませんでした。

涼介は、父親が殺された直後のことを思い浮かべます。

父親が殺された直後、実家には記者が詰めかけ、嫌がらせの電話を受けていました。詐欺の父親の片棒を担いでいた母。怖いから、言うことを聞いていたという母を涼介は責めました。

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馬場純を調べる涼介

渡辺拓海という人物

涼介は、徳田育成園を訪ね、馬場純のことを尋ねました。馬場純と親しかったのは渡辺拓海。渡辺拓海の名前が出て、涼介は驚きました。渡辺拓海は、震災の後、東京に引っ越しました。頭が良くて皆に優しい、婚約者もいた。左足に障害があった。

馬場純の死亡診断書には『左下肢に手術痕あり。(神経損傷の可能性)』とありました。馬場純と渡辺拓海の情報をノートに書いて比較し、同一人物かもしれないと思い当たる涼介。

 

渡辺拓海は馬場純と同一人物

純の事務所を訪ねる涼介。父親が殺された事件について話し始めました。犯人は、当時17歳の馬場純。刑務所を脱走して、徳田育成園で匿われて地震に巻き込まれて死んだ。

純と親交があったのは、左足に麻痺があった渡辺拓海。涼介は、純に封筒を差し出しました。中には、馬場純の死亡記録が入っていて、左足麻痺となっていました。その紙を、純から取り上げる涼介。

涼介は、純の座っている机を乱暴に叩きました。自分の家族を壊した馬場純。死んだと思っていた馬場純が罪も償わず脱走し、また罪を重ねて、別人に成りすましているのなら、自分の手で刑務所にぶち込む、必ず捕まえる、純の目を睨んで宣言しました。

 

指紋は照合不可

死亡診断書を純に触らせた涼介。指紋の照合を依頼しました。

しかし帰ってきた結果は、資料2から指紋を検出できず、照合不可。指紋を消したのだと気づいて、その鑑定結果を握りしめる涼介。

 

涼介が徳田に接触

神戸

阪神大震災の鎮魂の石碑に、徳田が花を供えていす。そこへ、涼介が現れました。純の写真をみせ、馬場純ですね、と尋ねます。今、東京にいる渡辺拓海は馬場純という証言がほしい涼介。任意同行して、真実が明らかになれば徳田も罪に問われると脅します。

しかし、徳田は、馬場純は震災で亡くなったと言いました。

 

難しい方を選ぶ

唯の遺言

電話がつながらないので、唯を訪ねてきた純。唯は吐血して倒れていました。峰田医院に運ぶと、急性骨髄性白血病と診断されます。

唯が入院したので、純が、まごころHouse に梢を迎えに行きますが、田中夫妻は、母親の委任状が無いので、梢を渡すことを拒否。滞納した保育料も支払えと50万以上の請求書を見せます。法外な値段に驚く純。

病院に戻ると、梨沙子が、唯の委任状を用意してくれていました。純に、梢のことを頼む唯。「私のたった一つの宝物。あの子が幸せになれるなら私はなんだってする。」

純は、梢を守ることを約束しました。

 

捕まるか逃げるか、選ぶ時

まごころHouseに急いで駆け付けた純。ドアには鍵がかかっていたので、バルコニーから、ガラスを割って入りました。真っ暗な部屋では、梢が泣いていました。その間に亡くなってしまった唯。

純は、梢を事務所に連れ帰って、ソファに横たえました。

そこへ、徳田園長から、純に電話がかかってきました。「馬場純。捕まるか逃げるんか、どっちか選ぶ時が来た。お前にとって難しいのはどっちや。無理だと思う方はどっちや。お前が決めるんや。」

まごころHouseへの告発状を用意した純。

 

梨沙子は渡辺拓海の婚約者

渡辺拓海がまごころHouseを告発したと聞いて、純の事務所に急いできた涼介。純が逃げるつもりだと気づいたのです。

梨沙子が、一人で電話に応対していました。純の行先を尋ねますが、梨沙子は知らないと言い張りました。梨沙子が、本物の渡辺拓海が結婚する予定だった女性と気づいた涼介。

梨沙子は、震災後まもなく、純が渡辺拓海になりすましていることを知りました。生きているから弔うこともできず、許せなかった梨沙子。しばらくして、馬場純に近づくと、拓海の夢だった弁護士になっていた純。純は、拓海の分まで必死に生きようとしていることに気づきました。

「あなたが思っているように、馬場純は渡辺拓海を殺して、なりすましているんじゃない。」

しかし、涼介は、馬場純は他人の戸籍を使っている、人を殺した罪を償っておらず、犯罪者の過去を隠して人助けなんて、反吐が出ると言い捨てました。

 

純の逃走

外に出て純を探し回る涼介。梢と歩いている潤を、向こうの歩道橋に見つけました。

「馬場純!」

涼介の姿に気づいた純。梢を抱えて逃げ出しました。涼介は追いかけてきますが、純にまかれてしまいました。

梨沙子に電話する純。二人は、お互いに幸せになっていいと、以前話しあっていました。

梨沙子「馬場純。逃げて、そして生きて。」

純「梨沙子さん、今まで本当にありがとう。」

梨沙子「こちらこそ。ありがとう。」

 

携帯の情報を使って、純を必死に探す涼介。

純は梢に、これからどこか遠くに行く、これからは家族、自分はお父さんでお母さん、ずっとそばにいると約束しました。

上野駅で新幹線を待つ二人。涼介はあと少しで逃してしまいました。

純は、携帯の電源を切りました。

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徳田林檎園

馬場純を追い続ける涼介

14年後の2018年

捜査3課に移った涼介。馬場純の行方をずっと追っています。青森、石川、北海道などで馬場純が見かけられていました。何度かしっぽをつかみかけたのですが、東日本大震災以降、行方が分からなくなっていました。

その頃、純は福島で、リンゴ農家を運営していました。

 

結婚の約束をする梢と慎

10月後、福島

以前、坂で大量のリンゴを転がして困っていた梢(清原果耶)を助けた碓氷慎(松下洸平)。慎は大物政治家・碓氷太一郎(伊武雅刀)の孫で、選挙に立候補していました。

たびたび会うようになって結婚の約束をした二人。選挙が終わったら、慎は、純に挨拶に行くつもりでした。

慎の付き合っている彼女が、徳田林檎園の娘とつきとめていた太一郎。慎の妻は自分が用意し、慎を一人前の政治家に導くつもりで、二人の恋には反対でした。

 

田辺夫妻、再び

碓氷慎の後援会でボランディアスタッフとして働いている田辺瑛梨華(福田麻由子)は、田辺夫妻の娘でした。太一郎が、梢について調べさせた資料を見た瑛梨華は、両親を訪ねます。

田辺真澄と元は、大量に盗んだ自転車を、外国人に売りつけ生計を立てていました。両親に、梢の写真に一緒に写っていた純を見せると、すぐに梢を連れて行った男だと気づきました。自分たちを告発した純を恨んでいる二人。梢と政治家の慎が一緒にいる写真を見て、ちょっとした同窓会をすると言いだしました。

 

慎との交際に反対する純

梢が帰ってくると暗い表情の純。付き合っているという慎とのことを尋ねます。純を脅しにきた田辺夫妻が、教えたのでした。有名政治家の孫と、好きになってから知ったという梢ですが、純は反対です。

梢は、幼いころ、母の唯が純のことを渡辺先生と呼んでいたこと、いつも逃げるように居場所を転々としていることに気づいていました。

梢「いずれ身辺調査されるから?」

何があったのか、梢は知りたがりましたが、純は教えてくれません。

 

祖父と意見が対立する慎

慎と話す太一郎。太一郎は、梢に手切れ金を渡して別れさせるつもりでした。梢の養父は、神戸で施設を経営している徳田、純は実の父親ではないことを突き止めていました。

慎は、反発します。太一郎は、慎の父親をいつも批判しますが、派閥に属さず、官僚とのなれ合いや癒着を批判した父。災害時に被災者のために走り回った父親は、慎の理想の政治家だったのです。

しかし、太一郎は、梢を選ぶか、父のように碓氷を出るか選ぶようにと言い放ちました。

涼介を助ける純

田辺夫妻が涼介を殺そうとする

自転車を盗んでいる田辺夫妻の動画を見た涼介。涼介は、こいつらはクズだと、部下と逮捕に向かいました。

涼介に見覚えのある元。以前、純がいなくなった時に、涼介が田辺夫妻を訪ねてきて、しつこく純のことを尋ねたのでした。その時に、純が、殺人犯、脱走犯、さらに別人に成りすましていることも聞いていたのです。

見逃してくれたら、涼介の追っている馬場純の居場所を教えるという元。涼介は、部下を先に帰らせました。

馬場純は今からここに来る、そう言って逃げようとする元に銃を向ける涼介。話が違うと文句を言う元。妻の真澄が夫を援護して、野球のバッドで涼介を殴りました。元も、涼介を銃で撃ちました。倒れる涼介をさらに殴る真澄。

まだ涼介は生きています。ほっといたら死ぬ、助けたら捕まると迷う元に、真澄は、失踪に見せかけて埋めることを提案しました。グルグル巻きにした涼介をトラックで運ぶ夫婦。

夫婦が立ち去った直後に、そこへやってきた純は、血だまりと警察手帳を見つけました。

 

涼介を助けた純

暗闇の中、穴を掘っている元。涼介を落として、真澄が歌いながら土をかけているところに、純がやってきました。

通報を受けて、警察がやってきました。夫婦は木に縛り付けられています。涼介を背負って歩いている純。

純は涼介を、救急隊員に引き渡しました。純の腕をつかんで、虫の息で、なぜ助けたかと訊く涼介。純は答えませんでした。

 

生死を分ける偶然。後悔する選択はしない

梢を訪ねてきた慎が突然倒れました。病院に、慎を訪ねる純。

梢は、慎に別れ話を切り出したのです。慎の政治家としての将来を考え、そして血のつながらない自分を全力で愛してくれた純を悲しませたくないためでした。

しかし、慎は別れるつもりはありません。いつ死ぬか分からないから後悔する選択はしないと言うのです。震災で、親友を亡くした慎。

「自分が生き残り、あいつが死んだのはなぜか、その答えは・・・」

「偶然。」と純は続けました。

慎「はい、死んでいたのは自分かもしれない。だったら生き残った自分には何ができるのか。生きたくても生きられなかった、亡くなったあいつに恥じない生き方をしたい、それが今の自分の原点です。」

純は、慎は政治家らしくない、そして、後悔する選択はするべきじゃないと同意しました。

しかし交際を許すかは別の話のようで、二人で笑います。そこへ、梢が、医者に言われて慎を呼びに来ました。梢に、政治の話をしていたと言って笑う二人。

 

肝臓の移植手術

RHマイナスO型

真っ青な顔をして戻ってきた梢。慎は、劇症肝炎。肝臓の移植手術が必要なのですが、慎は、特殊な血液型、RHマイナスO型なのだと言います。それは、純と、純の弟・哲と同じ血液型でした。

 

純が生き延びた意味

太一郎を訪ねた純。自分はRHマイナスO型だと言います。ドナーになれるのは親族のみ。生体肝移植の場合、6親等以内の血族か配偶者、または3親等内の親族。

純と梢は本当の親子ではないので、移植するためには、梢の養父の徳田と純の養子縁組、その後、梢と慎の婚姻手続きが必要になります。

純「私は、かつて移植が必要だった弟を救えなかった。今まで生き延びてきた意味が分かった気がする。」

純の素性を調査中という太一郎ですが、純は、太一郎たちに迷惑をかけることはないと言いました。全てが上手く行ったら、殺人犯の自分は、慎の政治生命を断つ爆弾になるので縁戚解消を抹消して、自分は梢のもとを去る、と言うのです。

 

両親と縁を切る瑛梨華

慎のドナーは、梢の父親。それを聞いて瑛梨華は驚きました。拘置所に、両親の面会に行くと、二人とも、馬場純からむしり取るだけむしり取るようにと言います。自分が病気だったらドナーになってくれるかと尋ねると、二人とも自分じゃなくても他の人が、と言いました。

その答えを聞いて両親を縁を切る覚悟をした瑛梨華。自分の人生をやりなおす、そう言って、笑顔を作りました。

 

動いた戸籍

偶然を大切にする

病室では、婚姻届けを前をして、本当にいいのかと純に確認する慎。

「君は偶然にも、目の前に移植できる人間がいる。その偶然を大切にしなさい。」

はい、と梢と目を合わせてサインをする慎。

 

命のバトンを渡された純

渡辺の戸籍が動いたことを知った涼介。10年間そのままだったのに、なぜ動いたか、不審に思い、病院に純を訪ねてきました。涼介を見かけた徳田が声をかけました。

屋上で話す涼介と徳田。馬場純を助けてきたことを、徳田は認めました。

涼介「やつは人を殺し、罪を償わず脱走したあげく、渡辺拓海の戸籍を使い、なりすました。」

徳田「馬場純が、あなたのお父さんを図らずも殺してしまったのは、正当防衛。少年刑務所を脱走したのは、弟を助けたいと思ったから。渡辺拓海として生きたのは、本人から命のバトンを渡されたから、私はそう思っています。」

証拠はないという涼介に、徳田は言いました。真実はあなた自身がわかっているのじゃないのか。20年以上も馬場純の背中を追いかけてきた。彼が今までどういう選択をして生きてきたのか、だれを信じ、だれを守ろうとして生きてきたのか。

「今、あいつは捕まるのが分かってて、自分の肝臓を、娘が愛する男に提供しようとしている。あなたが許せないのは、当然やと思います。でも、もう少しだけ待ってやってください。手術が終わるまで。お願いします。待ってやってください。」

頭を下げる徳田。頭を振りながら去っていく涼介。

階下に戻ると、手術室に運ばれていく純が見えます。涼介は先回りして、純に近づきました。純の顔を、涙混じりの怒りで見つめるもの、落ち着いた純の顔を見て、何も言えない涼介。

 

かけがえのない友になれたかもしれない二人

2019年

術後の経過は順調でした。免疫力は落ちているから無理をしないようにといわれる慎。

梨沙子の店を徳田が訪ねてきました。

お酒を飲みながら話す二人。

徳田「恨むべき相手を普通に恨めたら、どれだけ楽だったか。相手を憎むと同時に、知れば知るほど認めることになる。自分でも自分の気持ちが分からなくなる。しんどいよな。」

もし、二人がこんな出会い方していなかったら、純と拓海。二人のようにかけがえのない友になってたかもしれない、と話す二人。

 

認められなかったのは、逃げた自分

涼介は、母親の車いすを押しています。涼介が分からない母親は、自分の息子は東京の大学に通っている、卒業したら刑事になる、と話します。お兄さん、家族は、と訊かれた涼介。

「家族はずいぶん前に壊れました。親父が詐欺まがいのことをして、母さんがそれを言われた通りに手伝っていた。昔からそのことに気づいていた。それが嫌で、大学の時に東京に逃げた。」

父親を止められたかもしれない、母親を守ることができたかもしれないのに、逃げた自分。それを認めるのが怖くて、人を恨み続け、自分の本当の気持ちから目を背けたのだと言います。

「怖いから言うて、目え背けたらいかん。」

息子がよく言っていると、母親は言いました。座って母親の手を握って、泣き出した涼介。「ごめん、母さん。」

母親は、頭をつんとして笑い出しました。びっくりしたもの、笑顔を向ける涼介。

 

告白

縁戚関係の抹消

太一郎から、梢の父親が殺人犯だったと聞く慎。政治生命を断つ爆弾になるので、術後には縁戚関係も抹消してほしい、純が望んだことでした。

慎「あなたが結婚に賛成したふりをしたのは、結果こうするために・・・」

太一郎「そうだ。」

慎「ふざけるな!犯した罪は消えない、それでも、人はやり直せる。それに私にとっての命の恩人。大切な父親です。選んでください。梢のお父さんを家族として認めるか、それとも私と縁を切るか。」

太一郎「生意気を言うようになった。」

 

馬場純の告白

帰宅した梢。純の姿はなく、手紙がテーブルの上に置いてありました。

『梢へ。梢に最後に聞いてほしいことを書き留めておきます。これまで話せなかった、梢の父親になる前の話です。』

『思えば、私は長い間、自分を偽り生きてきたのです。真実から目を背け、惨めな生き方だったのかもしれない。しかし私は多くの人に出会い、生かされてきました。梢のお母さんは間違いなくその一人です。お母さんは強い人でした。たった一人で、梢を守り深く愛し、生きてきました。梢が自分をお母さんにしてくれた、そう言っていました。梢のためならなんだってできると。』

『私はお母さんと約束しました。梢を守り必ず幸せにする。その約束を果たせたのかどうか、私の人生に梢を巻き込まない選択もあったのではないかと思うときもあります。ただ、これだけは言えます。梢の父親になり、家族になり、私は生きる喜びを知った。梢の笑った顔、泣いた顔、リンゴをかじるときの嬉しそうな顔、すべてがいとおしく、梢の成長に触れるたびに明日も生きる意味がある、そう信じることができました。』

『そして梢が大人になり、碓氷君と出会い、新しい家族を作ってゆく、こんなに嬉しいことはありません。梢、私は今日を持って自分を偽る人生を終わらせます。本来の自分に戻り罪を償います。馬場純』

 

馬場純に戻る

鎮魂の石碑に花を供える純。それを、涼介が見ています。

「逃げる理由がもう私にはありません。自分を偽る必要が無くなりました。馬場純に戻ります。理由はともあれ、私があなたのお父さんを殺したのは事実です。そしてその罪を償わずに脱走した。長い間、本当に長い間、お待たせしました。」

頭を下げる純。

涼介「あなたを許しはしない。あなたも私の父を許さなくていい。それでいいんだ。」

涼介の言葉を意外に思う純。もう一度頭を下げました。

涼介が近づきました。「平成31年1月6日。馬場純、逮捕。行こうか。」

純はうなずきました「はい。」

二人で歩き始めました。車に乗って海沿いの道を走る二人。

 

感想

若き日の馬場純・吉沢亮さんの演技が、圧巻でしたね。見ていてぞくぞくしました。こんなにうまい役者さんだったんですね。そして村上虹郎さんの渡辺拓海さん、奥田瑛二さんにも感動しました。特に馬場純が少しずつ少しずつ、拓海に心を開いて行って、最後、ビールを飲む場面が好きです。でもその直後に襲った阪神大震災。ここで、拓海さんは、この世の中で苦しんでいる馬場純に新しい人生をプレゼントしました。

拓海さんを救えなかった馬場純。拓海さんの夢をかなえて弁護士となりました。拓海のなりたかった、声を上げられないもののために声を上げる弁護士です。そして思いがけなく出会ってしまった、自分が殺してしまった男の息子・涼介。

ほんの偶然から、純が拓海になりすましていることがばれてしまいました。そして純を執拗に追い詰めようとする涼介。

「ああ、無常」は、かな~り昔に読んで話を覚えていません。なので、ミュージカルのレ・ミズが頭に思い浮かぶのですが、それを思うと随分脚色してありますよね?最初の一切れのパンが、正当防衛とは言え殺人になってしまっていました。

でも、このあとは、とんでもない田辺夫妻がテナルディエ夫妻とか、瑛梨華がエポニーヌとか、ああ、そうそうと思う展開でした。田辺夫妻はひどかったです!瑛梨華が最後に見放すのは当然ですね!

弟を助けられなかった純が、最後に、梢の最愛の人を助けるのに肝臓のドナーになるのはすごかったですね。純の心残りが解消されたということでしょうか。でも、ここであっさりと縁戚関係を解消されてしまうのは切なすぎました。慎が怒ってくれる人で良かったですね。梢もいい人を選びました。

ジャベールは、ミュージカルでは自殺するんですけど、涼介は、結局は、純を逮捕してしまったのでしょうか?命を救ってもらったのに?レ・ミズとしてみるからいけないんですね。比べなければ、これはかなり見ごたえのある作品でした!でも最後は逮捕されないといいんですけど。そういうわけにはいかないのでしょうか。

ディーンさんはやはりこういう役の方がお似合いです。井浦さんとの対決もものすごく迫力がありました。

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