下町ロケット 新春特別編(12話) あらすじ感想 ヤタガラスの導きで超近代的な収穫
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最終更新日:2019/01/04
下町ロケット2
販売不調なランドクロウ。沖田会長に叱責された的場は下請け叩きをして、ダーウィンの生産ラインを止めてしまいました。それに反発する重田たち。出所した中川を使って下請法違反で、帝国重工を訴えます。的場は辞任に追い込まれました。それを茫然と見つめる重田と伊丹。
故障事例の報告の続くダーウィン。伊丹は、島津の言葉を思い出し、ランドクロウのトランスミッションを調べることを思い立ちます。そして見つけた減速ギアのシャフト。佃製作所が特許申請済みでした。
問題を解決するためには、佃の技術が必要不可欠。佃製作所に頭を下げにくる伊丹ですが、今まで伊丹にさんざんな仕打ちを受けた佃製作所。首を縦には振ってくれません。
そのようなとき、再び大型台風の危機。財前の提案で、自然災害時には、ランドクロウで収穫を手伝うキャラバンというプロジェクトが立ち上がっていました。予想外に進路が変更し、台風は北陸地方を直撃。殿村家では早めにランドクロウを使って刈り入れを終了しますが、タカをくくっていた稲本は40町歩も刈り入れが残っています。
佃製作所の一同、野木、財前のキャラバンは、ランドクロウ・ダーウィンの枠を超えて、稲本の収穫を手伝いました。このことで、ライセンス契約に最後まで反対していた立花の心も和らぎ、佃製作所はダーウィンを助けることを決断。
キャラバンを勝手に、しかもダーウィンの情報を使って動かした財前は、懲罰会議でやり玉にあがりますが、ダーウィンを助けてほしい、ヤタガラスの精神だと説得を試みます。心を動かされた藤間にライセンス供与を許可されました。
そして佃は、ダーウィンプロジェクトの集会に一人乗り込み、ライセンス契約に同意する旨を告げます。ほっとし涙にくれる伊丹と重田。
最後は、リユーザブルロケットの打ち上げ。間もなくアメリカの宇宙航空会社に研修生として旅立つ利菜は、改めて佃を超えるバルブシステムを作り上げることを宣言しました。
Contents
ランドクロウの販売不振
ダーウィン ダーウィン
準天頂衛星ヤタガラス。日本に誤算3㎝の高精度測位サービスを提供する人工衛星です。そのヤタガラスを利用して無人農業トラクターは走ります。
佃(阿部寛)と山崎(安田顕)が、田畑が広がる道を車で走っていると、見かけるのはダーウィンばかり。ランドクロウは一台もいません。ダーウィンダーウィンと佃は歌い始めました。佃はふてくされて助手席を倒して寝転びました。
ランドクロウを使っている殿村(立川談春)は、稲本(岡田浩暉)と吉井(古川雄大)にさんざん馬鹿にされています。
悪の手先・佃製作所
ダーウィンの売り上げが617台に対してランドクロウは31台。その差に佃は愕然とします。同じ無人トラクターなのにここまで差がついてしまいました。
佃「天国と地獄だな。」
経理の迫田(今野浩喜)は殿村のような言い方をします。「地獄どころかこのまま開発費も回収できなきゃ、うちの会社、足元から大きく崩れることになりますよ!」
『驕り高ぶる大企業・帝国重工のランドクロウを、庶民の味方下町トラクター・ダーウィン圧倒する快進撃』
ネットニュースをチェックしている佃製作所・立花(竹内涼真)たち。帝国重工は完全に悪役です。
軽部(徳重 聡)「俺達は悪の手先ってわけだ。」
強引に道を開く的場俊一
帝国重工役員会議
的場(神田正輝)は、ランドクロウの販売不振の原因は、大型化から小型化へ突然変更したためだと説明します。帝国重工は、この後、無人コンバインの販売を計画していました。藤間(杉良太郎)は、闘いはこれから、短期決戦ではないと言いました。
役員会議後に、沖田に叱責される的場。暗に藤間路線を認めることになったというのです。
「私が、君を社長たる器だと評価しているのは、妥協することなく物事を圧倒していく手腕を見込んだからだ。強引に道を切り開け。それが的場俊一という男だったんじゃないのかね?」
的場は険しい顔で、切り開いて見せると宣言しました。
的場の息の根を止める
ダーウィンプロジェクトは、圧倒的な勝利に祝杯を挙げています。
重田(古舘伊知郎)「だが油断は禁物だ。的場はまだしぶとく生き残ってる。」
伊丹(尾上菊之助)「今度こそ、的場の息の根を止めてみせる。」
二人を怖いと笑う戸川(甲本雅裕)達。
重田工業の倒産を思い返す重田。「あの男に絶望ってやつを味あわせてやる。」
的場の逆襲
徹底的な下請け叩き
『1週間後 的場の逆襲が始まった』
的場に言われて、ダーウィンに参加している下請けのリストを用意した奥沢(福澤郎)。命を受けて、奥沢は、全ての企業に、今後ダーウィンプロジェクトに参加するのなら、取引を見直すと伝えました。奥沢の報告を受けて満足げな的場。重田の言葉を思い返します。
「俺達は、あんたを徹底的にたたきつぶす。」
的場「私を、徹底的にたたきつぶすだと?それはこっちのセリフだ。帝国重工に逆らったらどうなるか、もう一度、思い知らせてやろうじゃないか。」
的場の仕業と知り、昔と同じ手口を、と怒りに燃える重田。
的場流でダーウィン・出荷停止
プロジェクトに参加している企業が続々と離脱。ダーウィンは出荷停止に追い込まれました。こんな卑怯な手を使う、手柄のためならなりふり構わない的場流。佃は、山崎と島津(イモトアヤコ)に文句を言っています。うちのエンジンとトランスミッションがあれば、こんなことしてもダーウィンに勝てるのにと。
「なんだか顔に泥を塗られた気分だよ、くそっ!」
島津は、的場は技術が評価できないのだと言いました。
財前も的場を非難
財前(吉川晃司)も的場に意見をしました。圧力をかけられ、ダーウィンプロジェクトから離脱した企業からは、帝国重工への不満の声が上がっていました。プロジェクトの目的は、日本の農業を救うこと。しかしいつの間にかライバル潰しに変わってきています。
的場は、自分の使命は強い帝国重工を取り戻すこと、そのためならいくらでも下請けを叩くと言います。財前は、帝国重工は、勝つ以前に、社会の規範となる存在でなくてはならないと言いました。
「帝国重工の繁栄があるのは、数多くの下請け業者の技術協力があってこそ。その協力をむげにする行為が、果たして本当に帝国重工を救うことになるのか、どうか今一度、冷静にお考えいただけませんか?」
真摯に訴える財前に、的場は「なまぬるい!」と一喝しました。
奥沢と二人になった的場は、財前も弱ければ切る、と怒りを込めました。
反発する力
負けることが許されない帝国重工
佃は家で、利菜(土屋太鳳)とも、今回のことについて話し合っていました。帝国重工は負けることが許されない、的場は追い込まれているのです。利菜は帝国重工のその厳しさを好意的にとらえているのですが、今回の的場のやり方は許せません。圧力が大きいほど反発する力は大きくなる。このままで済むとは、二人とも思えませんでした。
下請法取締違反
佃と利菜の心配は当たり、『帝国重工下請け20社、公正取引委員会へ下請法違反申し立て』というネット記事が出ました。3か月前に出所した中川京一(池畑慎之助)を法律顧問に迎えた重田の策でした。
下請け20社が、帝国重工との取り引きにおいて、下請け代金の減額や買いたたきなどにより、ダーウィン・プロジェクトへの参加を妨害されたとして、公正取引委員会に対して申し立てを行ったのです。
追い詰められた的場
『遠藤広降先生 経済産業大臣 就任祝賀会』に出席中、奥沢に記事のことを知らされた的場。更に、広報部に、週刊ポストから質問書が届きました。下請け叩きの首謀者として的場の実名入り、具体的な質問内容です。事実無根と突き返せ、と言う的場ですが、否定しても記事は出る状況。握りつぶせ、何とかしろと広報担当に怒る的場を見て、奥沢は立ち去りました。
重田の勝利宣言
週刊誌の記事を一人握りつぶす的場に、重田が近づいてきました。
「徹底的に叩きつぶすと言っただろう。下請けごときが、帝国重工には逆らえないとでも思ったのか。」
重田は、帝国重工を下請けとして55年間支えた重田工業のことを話し始めました。一家の大黒柱、シングルマザー、介護をするもの、2000人の社員の顔を思い浮かべます。
「その彼らのかけがえのない生活を、奮闘し必死にしのいできた人生を、あんたは一瞬にして打ち砕いた。これはその報いなんだ。」
10年間、このためだけに生きてきた重田。「俺の勝ちだ。」
「的場!」と怒鳴る重田。周りの人間が驚いて振り向きました。
「死ね。」とそっと言って重田は立ち去りました。
不毛な争い
ネットでは帝国重工がものすごい勢いで批判されていました。神谷弁護士(恵 俊彰)と電話で話す佃。申し立てをしたのはダイダロス、法律顧問は中川と聞いて驚く佃。下請法に違反したと言っても刑事罰があるわけではないので、これは社会的制裁を狙ったものでした。
帝国重工もダーウィンプロジェクトも、本来の目的から離れて、互いを潰しあっている、これはもはやビジネスではなく、不毛な争いでした。
執念の勝利
的場の辞任
いつの間にか祝賀会から姿を消していた奥沢。部屋にいる的場に、沖田会長が呼んでいると呼びにきました。今までとは打って変わった冷淡な態度の奥沢。
沖田「今回のことは人生のほんの1ページに過ぎない。だが人生をつづるページの中には、痛恨のページも存在する。残念ながら今回はまさにそれだ。この会社にもう君の居場所はない。今すぐ辞任したまえ。」
帝国重工の謝罪記者会見
藤間「下請法違反の事実を全面的に認めるとともに、今回の事態を重く受け止め、弊社・的場俊一取締役が辞任致しましたことをご報告申し上げます。取引先の皆様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけ致しましたこと、心よりお詫び申し上げます。」
的場の記者会見
更に的場を追い回すマスコミ。
「ダーウィンプロジェクトの妨害は、図ってのことと言ったんですよね?」
「帝国重工は弱いものイジメをしていたのですか?」
執拗に的場に質問を投げかける記者たち。的場は目の前にあったカメラに頭をぶつけてしまい、怪我をしたらどうするんだ、と怒りますが、怪我をしているのは中小企業と返されてしまいました。
結局、無言を貫き通せず、的場も記者会見を開くことになりました。
「的場さん、10年前も重田工業という下請け会社を倒産に追い込んだとのことですが、いかがでしょうか?」
「失業された従業員のお気持ちを考えたことはあるんでしょうか?」「答えてください。的場さん!」
的場「すべて私の不徳の致すところです。大変申し訳ありませんでした。」
頭を下げる的場。
アナウンサー「下請法違反を認め、記者の前で初めて頭を下げた的場氏。異例のスピード出世の裏で行われていたのは、中小企業に対する下請けいじめでした。的場氏を巡っては、10年以上にわたり、下請け企業を不当に弾圧する下請法違反を繰り返していた疑惑が取りざたされていて、現在さらに詳しい状況を、公正取引委員会が調査を・・・」
そのニュースを沈痛な表情で見ている佃たち。ギアゴーストの社員は盛り上がっていますが、伊丹の表情は晴れません。重田は、静かに目を閉じましたが、満足げな様子、勝利に酔う様子は見られません。
勝たなければならない帝国重工
壁に書かれた帝国重工の大きな文字を見ている的場。財前が近づいてきました。本当にこれでいいのか、と問いかける的場。
「帝国重工の力が衰えれば、下請けを養うことさえできなくなるんだぞ。そうなったとき、誰がどうやってこの国を救う?勝つしかないんだ。
帝国重工は勝たなければならないんだ。」
黙って聞いている財前の肩をそっと叩いて、的場は立ち去りました。
伊丹と重田の執念の勝利
的場の辞任を見て、話し合う佃と山崎。
「あの的場さんがあそこまでやられるとは・・・伊丹さんと重田社長の執念の勝利ってやつですか。」
「こんな勝ち方したって虚しいだけだろ。」
こんなことのために、伊丹は自分たちと島津を捨てたのか、的場への復讐心だけで鼓舞してきたのか。
「これが彼らの人生なら、だったら、これから彼らは一体何のためにものづくりをしていくんだ?」
伊丹はその頃ソファで力なく横になり、重田もまた、夜の街を見下ろしながら頭を垂れていました。
ランドクロウの圧勝
プロジェクトが財前の手に戻る
『帝国重工では、無人農業ロボット事業を統括する的場の後任として水原(木下ほうか)が就き、その水原はプロジェクトリーダーに財前を指名。的場によって、社内政治の道具にされようとした企画が、ようやく立案者本人の手に戻った。』
藤間「ここからが大変だぞ。無人トラクターに続いて無人コンバインだな。」
発売に向けて準備を急ぐと財前。藤間は頼むぞ、と声をかけました。
カーリングで願掛け
ようやく盤石の体制になった帝国重工。佃たちは、迷惑をかけられて、まいっているだろうと、野木(森崎博之)に謝りに行きました。しかし、まるで、佃のボーリングのように、カーリングをやっている野木。
「リンクコンディションよし。このストーンが中央に決まれば、ランドクロウは成功する。行くぞ!ヤーップ! ヤーップ!ヤーップ! ヤーップ!ヤーップ! くそっ!」
結局、外しました。まいっているどころか、やる気に満ち溢れている野木。この願掛けはよく効くと言われて、佃も試してみます。
佃「よーし、見えた。氷とストーンの摩擦をスウィーピングで調節する物理学だ。中央にピタッと止めてやる。完璧にな。」
山崎と立花がスウィーピングです。
「この一投にランドクロウの全てをかけてやる!やっ!」
しかし途中でこける佃。ストーンは、山崎達にも届かず途中で止まってしまいました。
野木に笑われ落ち込む佃。
性能はランドクロウが圧勝
落ち込む佃に、野木は科学雑誌の記事を見せてくれました。
「ほら、これ見てみろよ。」
『自動走行制御システム徹底比較』『ダーウィンは帝国重工を超えたのか』
専門家がランドクロウとダーウィンの性能を、徹底的に比較検討しているのです。刺激的なタイトルに嫌な予感のした佃たちですが、中身は、野木の通信システムも含めてランドクロウの圧勝でした。
野木が開発コードを盗まれたのは6年前。ICTにおける6年というのは一般的な産業の50年に相当します。ダーウィンの通信システムは一昔前のもの、デジタルテレビとアナログテレビぐらい次元が違うと、野木は言いました。
山崎も、人のものを盗んで満足している連中に負けるわけがないと同意します。
今回のことでイメージを下げた帝国重工。しかし評判と実力は全く違う、近い将来ランドクロウが優勢になる、野木はそう言ってくれ、張り切る佃たち。
その記事の中に『ダーウィンにトラブルが多発』という指摘を見つけ、島津は気になりました。
藤間社長の賭け、コンバイン・ランドクロウ
『佃達はコンバイン・ランドクロウ、いわゆる稲刈り機の無人ロボットの製品化に向けた最終テストを見事クリアし、無人コンバインはついに完成の運びとなった。』
藤間社長が無人コンバインの発売を決定したことに驚く佃。ダーウィンにはまだコンバインはありません。藤間としては、ダーウィンにとった後れを少しでも取り戻すべく、賭けに出たのでした。
的場がいなくなっても、反藤間派は健在。今も藤間の足元をすくおうと隙を伺っています。
財前「ランドクロウの敗北は、すなわち藤間の敗北になる。絶対に負けるわけにはいかないんです。」
ダーウィン・トランスミッションの不具合
増え続けるトラブルの事例報告
ダーウィンプロジェクトに、帝国重工のために離れた下請け企業も戻ってきて、生産再開の目途が立ち、遅れを取り戻したい伊丹。しかし、氷室は、増え続けるトラブルの事例報告に頭を悩ませています。
しかし、氷室は、伊丹には通信トラブルとのみ報告しました。
島津がトラブルを予見していた。
ヤマタニの蔵田から、ダーウィンの苦情が増えてきていると知らされる伊丹。一切の事例報告を氷室は通信バグのせいにして、伊丹には報告していませんでした。
事例報告を確認して、驚く伊丹。氷室を問い詰めると、氷室は通信プログラムのバグのせいと言いますが、キーシンは問題を修正済み。だったらユーザーの使い方のせい、と氷室は言い張ります。
柏田と話して、伊丹は、島津の言葉を思い出しました。
「あのトランスミッション、私が設計したやつだよね?本当に、あれでいいと思ってるわけ?」
島津がトラブルを予見していたことに気づいた伊丹。ランドクロウのトランスミッションをリバースエンジニアリングすることになりました。ランドクロウのトランスミッションは島津の設計。島津は問題を解決したはず。比較すれば問題点が分かると言うのです。
ランドクロウのトランスミッションをリバースエンジニアリング
ダーウィンの不具合の原因は究明中としか答えられない伊丹に、ヤマタニの蔵田や入間は苛立ちを隠せません。農家からの苦情は増える一方。リコールも検討すべきと言われました。
ギアゴーストでは、2つのトランスミッションをリバースエンジニアリングして比較中。同じ設計者なのでほぼ同じなのですが、唯一違うのは、遊星ギアのシャフトでした。ランドクロウのものには、特殊な加工がされています。
氷室に、うちのトランスミッションの設計ミスかと確認する伊丹ですが、氷室は頑として認めません。話にならないので、シャフトを修正するよう柏田たちに頼む伊丹に、声を荒げる氷室。トラクターの故障が自分たちのミスと認めれば、責任をかぶることになるというのです。伊丹はそんな氷室を怒鳴りつけました。
プライドと会社の命運
伊丹「あんたは黙ってろ!原因が分からないんだろ?だったら確かめるしかないだろうが!あんたは自分のプライドのことしか頭にないかもしれないが、こっちは会社の命運がかかってるんだ!こうなっちまったらな、プライドなんか犬のクソにもならねえんだ!」
柏田たちには、大至急、部品の権利関係を調べるよう命じ、特許権者が佃製作所であることが判明しました。
ダーウィンの不具合の原因は減速ギア
野木から見せてもらった雑誌に載っていた、ダーウィンの不具合を気にする島津と佃。二人は減速ギアだと気づいていました。皆が一丸になって必死に見つけ出した設計。特許申請しておいたことを一同は幸運に思います。
佃「俺達の技術の結晶をほかに取られちゃ困るからな。」
しかし、ギアゴーストが以前の島津の設計をそのまま使用しているのなら、この欠陥に気づいていなかった可能性もある、気づいていても解決する技術があるのかを、気にします。
佃製作所に懇願する伊丹
全ては伊丹の責任
伊丹はダーウィンプロジェクトと中川と、トランスミッションの欠陥について話し合いました。
唯一の解決法は、佃製作所の技術を取り入れることですが、特許には一部の隙もありませんでした。代わりの発明はすぐには無理です。氷室は退職していました。ヤマタニにリコールの検討をと言われた以上、このまま知らないふりをして、今のトランスミッションを使い続けることもできません。
戸川と北堀は声を荒げて、佃に頭を下げてライセンス契約をとってこい、と伊丹に命じます。
中川「とはいえ、そんな都合のいい申し出を佃が承諾しますかね。残念でしたね。せっかく的場を追いやって下町トラクターの勝利は目前だったというのに、製品そのものに欠陥があったとはね!」
時間がないので、中川は結論を急ぐようにといいます。これは伊丹の責任と、戸川と北堀は怒って帰りました。
待っているのは地獄。やるしかない伊丹
一人残った重田。こうなった以上、佃に頼むしかないと言います。話し合いに応じるとは思えない伊丹。
重田「それでもやるしかないんだよ。このまま何もしなきゃ、どうなるか分かってんだろうな。俺は2度も会社、潰すことになるんだ。お前も社員を路頭に迷わせたいのか?待ってるのは地獄しかないぞ。」
「お前は、もう逃げられないんだ。ここをしのぐしか生き残る道がないんだ。土下座でも何でもしろ。何としても佃製作所からライセンス契約を取りつけろ。佃に殴られようが蹴られようが、お前は、やるしかないんだよ。」
すごむ重田。伊丹は追い込まれてしまいました。
伊丹の懇願
伊丹が佃製作所にやってきました。何の用かは検討がついています。佃に、唐木田、津野、山崎が同席しました。
佃製作所の特許技術を使わせてほしいと頭を下げる伊丹。独自に解決するには時間もかかり、リコールも検討しなくてはいけない、お金ならいくらでも支払うという伊丹ですが、山崎達は金額の問題ではない、ありえない、と言います。裁判で訴えられたギアゴーストを一丸となって助けた佃製作所を袖にして、ライバルのダイダロスと提携した伊丹。佃製作所とでは生き残れない、伊丹はそう言ったのです。
頭を下げ続ける伊丹に、それまで黙っていた佃が口を開きました。人の痛みは与えたほうは忘れても、与えられた方はなかなか忘れられないのだと言いました。誠意あるビジネスを心がけ、実践してきた佃たち。下町のいいところはそういう気持ちの通じ合う仕事ができるところだと言います。
本当に大切なことは道具を使う人に寄り添うこと
なんのために物づくりをしているのか、佃にそう問われて、伊丹は「ダーウィンは、下町の技術を世の中に知ってもらうプロジェクト」と答えました。しかし搭載されている通信システムは、もとは野木から盗んだデータベース。トランスミッションも島津がつくったものがベース。
「人が汗水流して作り出したものを平気で奪っておいて、何が下町の技術ですか。我々の作るものは世の中に役に立つため、使う人に喜んでもらうために作るものだ。なのに、あんたらにあるのは、的場さんや帝国重工への復讐心だけだ。」
仮に大切なライセンスを渡しても、また同じ悲劇が繰り返される。本当に大切なことは道具を使う人に寄り添うこと。
「そんな肝心なことすら分からず自分達のことしか考えない連中に、うちの大切なライセンスを渡すわけにはいかない。」
佃は、伊丹に帰るように言いました。
伊丹に辟易する江原たち
ランドクロウは帝国重工のものなので、ライセンス契約するにしても帝国重工の許可が必要です。その後も、ギアゴーストにトラブルの報告は届き、伊丹は何度も佃に電話し、何度も佃製作所を訪ねてきました。
伊丹が来るたび、来訪を告げに来る江原。顔を暗くする佃に代わって、山崎が断ったり、佃の顔をみて、江原が断ったりします。島津も気にはなっているのですが、仕方ないと自分に言い聞かせていました。
また来るという伊丹に、江原は、もう来ないでくださいと頼みました。
「技術を寄こせ」は「命を半分寄こせ」と同じ
自分たちの開発した技術
ダーウィンのトランスミッションは自分の設計がベース。島津は責任を感じています。まさかうちの技術を渡そうとしてないですよね、と苛立つ立花。自業自得ですよね、と佃に同意を求めると、佃も技術者として島津の気持ちが理解できるのでした。
自分たちが必死で開発した技術を敵に渡すなんて、迷うこと自体ありえない、伊丹に渡すくらいなら会社を辞めると、立花は怒って、帽子を床に叩きつけて立ち去りました。島津が追いかけます。立花は、島津が帝国重工を辞めたのと同じように、自分も、島津も社長も理解できないのだと言いました。
島津「だとしても、ここの社員でいる間は、自分が手がけた仕事は最後まで責任持って見届けて。それが技術者ってものでしょ。」
渋々戻る立花。
技術は自分たちのすべて
伊丹から佃に電話が来ました。近くまで来ているから会ってほしいという伊丹。しかし佃は、無駄だと言いました。
「帝国重工が許さない。それに何より、うちの社員が許さない。俺達にとってな、技術ってのは誇りなんだ。俺達の全てなんだ。その技術をよこせってのは、命を半分よこせと言ってるのと変わりないんだ。」
申し訳ないが、もうかけてこないでくれ、佃はそう言って電話を切りました。伊丹からの連絡は途絶えました。
コンバイン・ランドクロウ
ICT農業に対応する正弘
無人コンバイン・ランドクロウの発売。納品第1号は殿村家です。佃たちと財前は殿村家を訪れていました。担当者がセットアップするというのを、田んぼを刈るのは自分たち、正弘が自分でやりたいと言い出しました。
スマホも使わなかった正弘が、パソコンで田んぼのデータを調べるようになり、殿村以上にICT農業に対応しています。咲子は、正弘は生き生きとしてコメ作りに励んでいると喜びます。生きることは作ること、殿村の夢を応援してくれた佃たちを、全力で応援する、咲子はそう言ってくれました。
そう聞いて、財前も山崎も、作り手冥利に尽きる、と喜びました。今度こそ多くの人にランドクロウを使ってほしいもの、どうすればいいのか分からない山崎。財前にはアイデアがありました。
自然災害に備えるランドクロウ
以前、水害で台無しになってしまった殿村家の稲穂。台風が予想されたら無人コンバインを何台か向かわせて、収穫を手伝うことで、被害を大幅に減らすことを財前は考えていました。これによりランドクロウの認知度も上がります。
財前はすでにその実現に向けて動いていました。田んぼの地図データ登録が必要になるので、前もって自治体に呼び掛け圃場の地図データを保有するのだと言います。
故障したダーウィンに遭遇
帰路につく佃たちは、圃場の真ん中で止まっているダーウィンをみました。赤ちゃんを抱えた妻が、1週間前に買ったばかりと電話で必死に訴えています。農林協から人がやってきました。その家族を見ている佃たち。
殿村にダーウィンにはトランスミッションに欠陥があるのだと、佃は告げました。
自然災害に備えるキャラバン
キャラバン、初の出勤
大型の台風が関東地方に向かっています。財前から、佃に電話がありました。自然災害に備えて、無人コンバインを直行させるキャラバン。全国の複数の自治体から協力意向があり、ランドクロウ用の地図データを登録済みです。その中で、今回の台風の進路に位置する深谷市から協力要請がありました。キャラバンの初出勤です。
刈り入れを決めた正弘
殿村の家でも気まぐれな台風の進路を気にしていました。まだ収穫には一週間早く、今刈ると収穫が一割は減ります。空を見た正弘は自分の勘で、今日刈り入れをすると言いました。
その話を聞いて、佃たちもランドクロウの初陣と、燕市に向かうことにしました。島津は、立花もと誘いました。
刈り入れの準備をしている殿村たちをみて、稲本は、台風はこっちにこない、収穫が減るのに、ついでにランドクロウの批判もして笑いながら去っていきました。
殿村家に到着した佃たち。ランドクロウが動いているのを見て、役立っていると感動します。刈り入れは今日中には済ませる予定です。日没まであと2時間、と言うとき、急に風が強くなってきました。台風が進路を変えたのです。
台風の進路変更
台風が北陸に進路を変える
明日の朝4時、北陸地方を直撃、稲本はそのニュースを聞いて慌てました。
大型トラックに6台のコンバインを積んだキャラバン。深谷市に間もなく到着予定でした。しかし、台風の進路が変わったため、深谷市は協力要請を取り下げ。最新の台風の予想進路上には、キャラバンに登録している自治体はありません。今日のところはお役目なし、と水原は戻りましたが、その地図が気になる財前。地図を拡大すると、台風の進路には燕市がありました。
刈り入れ用のコンバインを必死に探す稲本
燕市では、雨と風が強まる中、稲本が必死に収穫しようとしています。稲本はコンバインの数が足りず、他の農家に必死に頼みますが、みな、刈り入れに忙しくそれどころじゃありません。
吉井も、稲本の要請を受けて、探しまわるもの、余っているコンバインはありません。吉井は、稲本は共済に入っているから(稲が全滅しても)大丈夫と言います。
殿村が稲本のために怒る
稲本は慌てて、殿村家の圃場に駆け付けました。刈り入れを早めに始めていた殿村家。コンバインはいつまで使うのかと尋ねますが、あと2時間もすれば日が暮れて作業できません。稲本の刈り入れはあと40町歩。殿村家の田んぼの軽く2倍です。今はコンバインは2台しかない稲本。他のコンバインはダーウィンのために下取りに出してしまっていました。
吉井は、稲本が殿村にまで声をかけたことが気に入りません。たかだか40町歩。全滅しても、共済に入っているから損はしないと言います。泣き顔の稲本に、殿村がふざけるな、と怒鳴りました。
「ふざけるな!おい、俺達がどれだけ真剣に米、作ってんのか分かってんのか?損しなきゃいい?そんな話じゃないんだよ!命懸けで大切に育てた米、少しでも収穫したいって気持ちがお前には分からないのか!」
吉井は慌てて逃げていきました。
稲本の窮地を総力戦で救う
殿村たちが稲本を手伝う
殿村は、稲本に旧型のコンバインを貸すことにしました。礼を言う稲本を急かしてトラックを持ってこさせます。山崎や加納たちは、今の人、ダーウィンの客で仲悪かったのに、と言いますが、同じ農家仲間だと殿村はいいました。ランドクロウは、夜中でも作業できるのです。
そろそろ日没。ランドクロウの操作は自分がやるからと、正弘は、殿村に、稲本の手伝いに行くようにと言いました。佃製作所も手分けして、稲本の手伝いに向かいました。
佃たちが稲本の圃場に来ると、稲本は、真っ暗な中、わずかな明かりを頼りに殿村家の古いコンバインで刈り入れをしています。突然、止まったコンバイン。様子を見ようとして立ち上がった稲本に、空転していた部品が飛んで稲本を直撃しました。稲本は転げ落ちてしまいました。コンバインはひとりでに動き出します。その先にはトラックが。必死に追いついて、エンジンを切る佃。
もう真っ暗なのですが、稲本は刈り入れが諦められません。諦めるしかないと殿村は説得します。泣き叫ぶ稲本。その稲本と、稲を見ていた佃。「いや、手はある。」殿村のランドクロウを使おうと提案しました。野木に頼んで、ダーウィンの地図データをランドクロウ用に変換しようというのでした。
データ変換とキャラバンを要請
野木に電話すると、ダーウィンとランドクロウはもはや別物、データ変換は相当面倒にはなるが可能だと言います。ただ、帝国重工の許可が必要でした。財前に訊いてみるという佃に「どうなんだべなあ」と言う野木。帝国重工には何の得にもなりません。
財前に地図データの変換許可を頼む佃。そしてもう一つ。地図データがランドクロウ用に変換できたら、キャラバンのランドクロウ6台もよこしてほしいというのです。自治体の要請もないのに、と戸惑うキャラバンの社員たち。ランドクロウ7台があれば、明日の朝までに、稲本の稲を全滅させることなく、すべてを刈り取れるかもしれません。
財前は了承してくれました。「聞いてのとおりだ。直ちに燕市にキャラバンを移動する。全責任は私が取る。すぐにかかれ。」
殿村家の収穫は終了。すぐにランドクロウを稲本家へと移動させました。刈り入れが間に合った圃場に向かって、手を合わせて正弘は礼を言いました。
キャラバンに佃製作所に野木。総力戦
キャラバンが燕市へ向かっていることを知り、水原は財前を問い詰めました。一刻を争うので、財前は、独断でデータ変換の許可と燕市へのキャラバン派遣を決めたのです。業務命令違反に問われることもあり、水原でもかばいきれません。ダーウィンの顧客を助ける義理もないのです。
しかし財前は、自分たちを必要としている人がいる以上、見過ごせないと言いました。水原は財前の気持ちを慮り、リーダーの財前の判断に任せました。
野木はデータ変換中。作業が完了次第、帝国重工のオペレーターが遠隔操作すると言います。
水原「キャラバンに佃製作所に野木教授まで巻き込むとは。総力戦だな!」
「ダーウィンなんかと一緒にしないでくれ!」
稲本家の圃場に、殿村のランドクロウが到着しました。地図データはまだ届いておらず、あとは待つだけ。ランドクロウをまだ信用していない稲本。「だってよ、そりゃ助けはありがたいけど、無人農業ロボットなんてのがホントにあてになんのか?下町トラクターなんてピクリとも動きや・・・」
そこへエンジンがかかるランドクロウ。
山崎「来た!」
稲本「動いた・・・」
正弘「ああ、ダーウィンなんかと一緒にしないでくれ!」
地図データの変換作業が完了して、遠隔操作に入ったのです。真っ暗な中、正確に刈っていくランドクロウ。
殿村「人間なら、雨風で前も見えない状況だけど、ヤタガラスからの位置情報を把握したランドクロウなら問題ない。何より、悪条件をものともしない、しっかりしたトランスミッションとエンジンがついてる!」
死にかけている稲本の命
感嘆はするものの、1台じゃ無理だと、気が気じゃない稲本。佃たちは待つしかないと言いますが、じっとしていられない稲本は、真っ暗な中、殿村家の古いコンバインを動かそうとします。
稲本「まだ30町歩も残ってる。諦められねえ。俺の稲が死にかけてるんだぞ!あれは俺の命だ!見捨てろっていうのか・・・助けてくれ・・・助けてくれ・・・」
佃は助けますと力強く言いました。「あなた達が大事にしたいものは、我々が必ず助けます!だから信じて、待ってください。」
7台のランドクロウの稼働
キャラバンの到着
そこへトラックの灯が見えました。喜んで報告する立花。「社長! 社長! 来ましたよ!」
レインコートを着た財前が出てきました。「お待たせしました。コンバイン・ランドクロウの真価が試されるときです。」
6台のランドクロウにはすでにデータを登録しています。野木もセンサーに問題ないことをチェックしてくれました。
財前「直ちに作業を開始する。1号機、2号機は第1圃場。3号機、4号機は第2圃場。5号機、6号機は第3圃場にかかれ。」
トラックの中で、7台のモニターを確認する佃たち。皆で感嘆します。
山崎「7台のランドクロウが一斉に!壮観だな、おい。格好いいぞ! ランドクロウ!」
正面衝突の危機を回避
警告が鳴り響きました。3号機のセンサーが誤った位置を認識。ダーウィンのデータを使っているためです。安全装置のセンサーは嵐のため切ってありました。このままだと3号機と4号機が3分40秒後に正面衝突します。
正面衝突と聞いて、慌てる水原。財前は緊急停止しようとしましたが、島津が、3号機の地図データを書き換えることを提案しました。
佃「なるほど自分の位置がずれていても、地図の方をずらしてやれば正しい位置にデータ上なるってことか。」
島津「試してみる価値はあります。」
衝突する相手の4号機の走行誤差の数値は2.5センチ。4号機は正しい位置にある、3号機の地図データを200センチ、大事をとって4号機も逆方向にずらすことで正面衝突がまぬがれることをデータ上で確認しました。
いよいよすれ違いの瞬間。かたずをのんで見守る一同。2台は互いをよけあうようにしてすれ違いました。「よし!」
野木「センサーも正常値を示してる。大したもんだ。」
籾を自動放出
モニターをみて、すべてのランドクロウがコースを外れていることに気づいて慌てる稲本。籾のタンクがいっぱいになり、自動放出に向かうのだと教えてもらいました。
稲本「すっげえ・・・」
回収に向かう佃たち。
ヤタガラスの導き
最大風速50メートルの暴風域まであと2時間。稲本は、間に合うか気をもみますが、運を天に任せよう、と佃は言いました。
「この空のどこかにヤタガラスがいて、ランドクロウを見守ってくれてる。あとは、ヤタガラスの導きを待つしかない。俺達にできるのは、そこまでだ。」
日本の農業を救う
無人農業ロボット刈り入れのニュース
ニュースでは、台風の進路が変わって、コメ農家の刈り入れが間に合わず甚大な被害がでている中、無人農業ロボットで刈り入れをしている農家のことが取り上げられました。
そのニュースを見ている、佃製作所の社員たち。
軽部「頑張れよ。」
ギアゴーストの伊丹、ダイダロスの重田もニュースを見ています。伊丹は佃たちだと気づきました。
伊丹「頑張ってください。佃さん。シマちゃん。」
「少しは日本の農業を救えたか?」
トラックの中で、モニターでランドクロウの作業を見守る一同。稲本は涙を流しています。暴風の中、無事作業をし終えたランドクロウ。トラックの中の一同も、水原たちも、野木もみな安心しました。
泣きながら「俺なんかのために・・・」と殿村に礼を言う稲本。
殿村「礼ならみんなに言え。」
稲本「皆さん、ホントにありがとうございました。ホントに助かりました・・・」
一人一人手を握って稲本は礼を言いました。握られた手を見ている立花。
佃は財前に礼を言いました。
財前「お力になれてよかった。」
野木にも礼を言う佃。
野木「そんなこといいよ。それより佃、少しは日本の農業を救えたか?」
その言葉を皆でかみしめます。
ダーウィンを救いたい
殿村が稲本を助けた理由
殿村たちは、稲本にさんざん嫌味を言われて嫌がらせを受けていました。殿村が稲本を助けたので、実は驚いた正弘。殿村は、以前、佃に、ダーウィンにはトランスミッションに欠陥があると教えてもらった時の話をしました。
佃「ダーウィンは、トランスミッションに欠陥があるんだ。それを解決するには、うちの特許が必要なんだ。」
殿村「どうなさるんですか?」
佃「ダーウィンを、いや、ギアゴーストを見捨てるのは簡単だ。けどな、この農家のような人達を見捨てるのと同じことになるのかな。トノ、どう思う?」
同じ農家仲間を見捨てるわけにはいかない、佃の言葉があったからそう思えたのです。正弘も笑って同意しました。
「佃さんか。お前、ホントにいい人と一緒に仕事ができてよかったな。」
「社長がいたから、佃製作所があったから、今の俺がいるんだ。」
ダーウィンを救いたい佃製作所
佃製作所に戻ってきた一同。殿村からのお土産のおにぎりを皆で食べています。島津に何か言いたげな立花。島津はおにぎりを差し出しました。
「やっぱりこのおにぎり、おいしいね。社長のところに持ってったら?」
礼を言って佃の下へ向かう立花。
立花が佃の部屋にやってきました。何か言いたいものの、言葉にならない立花。
佃「なあ、俺達の目標っていうのは、農業を救うことだったよな。だったら救ってやれないもんかな?困ってる人達がいる。いくらなんでも人が良すぎるか?」
減速ギアのシャフトの特許を取得したパーツを机の上に置きました。
山崎が入ってきました。「いえ、人が良すぎるってことはないと思います。救いましょうよ、救うべきです。」
島津「私も、そう思う。見捨てるべきじゃないです。」
加納「私も救いたいです。」
軽部「俺もそう思います。」
佃は立花の意見を尋ねました。
自分も救いたいと立花。「社長、お願いします。」
帝国重工の承認が必要
財前に会う佃。財前も同じことを考えていたのです。
財前「他の困っている農家の人達を見過ごすわけにはいきません。」
しかしこれには、帝国重工の承認が必要です。財前は自分の仕事と請け負ってくれました。
ダーウィンプロジェクトの緊急集会
ダーウィン・プロジェクトの参加企業が緊急に集められて話し合いをしています。おそらくその話し合いが終わり次第、マスコミにダーウィンの製造中止を発表することになると社員が佃に報告に来ました。佃は財前からの連絡をまだ待っています。
伊丹がトランスミッションの欠陥を発表
伊丹は、ダーウィンプロジェクトの参加企業を前に、トランスミッションに構造的欠陥があること、他社製のトランスミッションに技術的解決策と呼べる解決策があるが、特許使用に賛同が得られなかったことを発表しました。
参加企業者たちは、慌てて大騒ぎになりました。
財前の懲罰会議
日本の農家を守ろうとする財前
懲罰会議の前日、水原は財前に、どんな処分も受け入れること、ダーウィンよりも自分の命運を心配するように、と忠告しました。
帝国重工 懲罰会議
財前が、ダーウィンのデータを使ってランドクロウを使用したことが問題とされました。財前の独断で行ったこと、いかなる処分も受けること、しかし、財前はその前にお願いがあると言いました。
トランスミッションに欠陥のあるダーウィン。リコールするためには、佃製作所が特許を取得している技術が必要です。それが無くては、ダーウィンプロジェクトは行き詰まり、購入した農家が追い詰められてしまう。特許をダーウィンプロジェクトに供与する許可が欲しいというのです。
「何を言ってるんだ。君は!」
「これは大問題ですよ。藤間社長。財前君が言ってることは、社の利益に反する造反行為と言ってもいい!」
「何を考えてるんだ! 財前君!」
ヤタガラスの精神
財前「恐れながら、この判断は国家プロジェクトであるヤタガラスの精神に則ったものです。」
藤間社長が立ち上げたスターダスト計画で打ち上げられたヤタガラスによって、この無人農業ロボット事業は実現した。ヤタガラスから発信される正確な測位情報は、日本にいる誰もが平等に使うことができる。ランドクロウも、ダーウィンも。
「日本の農業を救う手助けをするという目的においては敵味方など関係ない。それがヤタガラスの精神だと考えます。」
目先の利益ではなく、長期的な利益を考えるべきだと財前は言いました。それを頭ごなしに批判することの方が造反行為だと。
「我々は帝国重工です。世の中のために救えるものであれば手をさしのべる。そんな社会性こそ我が社が担う責任であるべきです。このヤタガラスの精神は藤間社長から託された信念だと理解しております。もし、この決断が間違いであると判断されるのでしたら、いかようにもご処分を。」
「何を言ってるんだ 君は!」「立場をわきまえろ!」
財前「どうかご承認いただけないでしょうか。お願いします。」
「もういい。君の意見など必要ない。出て行きたまえ。」
帝国重工の作る心
藤間「諸君。我が帝国重工は何を作っている?心だ。心を作っているんだ。」
利益を追求するのは当たり前、下請け企業が力を発揮できる環境を作ってこそ帝国重工。スターダスト計画が目指すのはこの国の繁栄。
「無人農業ロボット事業はその道しるべにすべきだ。財前の言っていることに間違いはない。どうかね、諸君?財前、日本の未来のために力になってやれ。」
財前「ありがとうございます。」
席を立つ藤間。財前が歩み寄り、礼を言いました。藤間は、財前の胸元から辞表を取り出し、破りました。
藤間「何でも言えば通ると思うな。」
小声で「危なかったぞ。」
佃に報告する財前。
佃「藤間社長は『心を作る』とおっしゃってたんですか?」
財前「そうです。」
ライセンス契約に同意
佃がダーウィンプロジェクトの集会に現れる
特許を持っている会社の名前を聞きたがる会場の事業主たち。しかし、伊丹は言葉に詰まります。
そこへ佃が会場に入ってきました。話をさせてもらいたいと言う佃に、驚きながらも伊丹はマイクを渡しました。
佃は自己紹介をしました。ランドクロウ側の人間が来て、大騒ぎになりました。
佃は、伊丹がライセンス使用を申し入れたのは、佃製作所が特許を取得しているトランスミッション技術だと説明しました。それを断った佃。ライバルにキーテクノロジーを渡すことはできない、自分たちの技術を守りたいという信念とプライドがあり、何よりもこれはビジネス。ライバルに塩を送ることなどありえないと言いました。
ダーウィンに対する敵対心
佃は、ダーウィンに対しての敵対心も認めました。当初、安価なダーウィンに苦戦を強いられたランドクロウ。ダーウィンがあのコストでこれだけの性能を持てたのは、ここにいる中小企業の努力の結晶。ユーザーのためにいいものをつくるという情熱と信念の結集だと言いました。
「同じ技術者として、私はそのことが悔しくもあり、自分達の作る製品をよりよいものにしようという励みにもなりました。これは尊敬に値するものでした。そんな皆さんの下町の技術力を信じて、あのダーウィンを購入された人たち。1台 数百万の人生を懸けた大きな買い物です。」
農業の役に立ちたい
そのダーウィンがリコールすらされない、現状では、農家の中には廃業に追い込まれるところもある、佃は指摘します。
先日、新潟に上陸した大型台風。現地に居合わせた佃は、敵対する農家が、コメを守るために助け合う姿を目の当たりにしたことを話しました。
自分たちも人々の生活を豊かに、幸せにしたい技術者。物づくりはそのためにある。帝国重工の無人農業ロボットの目標、信念は日本の農業を救うこと。ならば、どこの農業ロボットだろうが関係なく、自分たちにできることをすべき。技術力はそのためのもの。
「ようやく私はそのことを思い出しました。それを弊社の社員達に話すと皆、賛成してくれました。誰一人、反対しなかった。皆、農業の役に立ちたい。農家の方々の役に立ちたいと本気で思ってるからです。」
伊丹も重田も、涙が目に溢れました。
財前と野木の賛成意見
「帝国重工は何と言ってるんです?」「あの帝国重工が許すわけないでしょう」
佃「帝国重工のプロジェクトリーダーは財前道生という方です。先ほど財前さんから連絡がありました。」
財前が帝国重工から承諾を得てくれたこと、自動走行制御システムを提供している野木教授からも、ダーウィンプロジェクトに手を差し伸べてほしいと言われたこと。
「この2人の賛成意見をもって私は今、ここに立っています。皆さん、我々の特許を使ってください。」
伊丹は涙を流して、それを聞いていました。
ライセンス契約に同意
「そしてダーウィンを信じて購入した、多くの農家の方々を救っていただきたい。どうか彼らの期待を裏切らないでください。もし、皆さんが賛同してくださるなら、農業発展のため喜んでライセンス契約に同意させていただきます。私が申し上げたいのはそれだけです。」
会場から大きな拍手が響きました。安心して涙を流している伊丹と重田。
佃「伊丹さん、あんた達を信じた人を裏切るな。過ぎたことはもういいじゃないか。これから一緒に頑張ろうや。」
手を差し出します。その手を両手で握る伊丹。伊丹は、何度も礼を言いました。
下町の心意気
重田のライバル宣言
立ち去ろうとする佃を呼び止める重田。
重田「佃さん。私はもっともっと研究開発を重ねて、今まで以上に安価なエンジンを作ってみせます。御社の本当のライバルになってみせる。後悔しても知りませんよ。」
佃は楽しみにしていると、受けて立ちました。立ち去る佃の背中に、頭を下げる重田。かすれた声で「ありがとうございました。」と礼を言いました。
忘れていた下町の心意気
空っぽの会場に、放心した状態でいる伊丹。島津がやってきました。
島津「これからが大変よ。」
伊丹「分かってる。ただ、佃さんがあそこまでしてくれたんだ。必ず乗り越えてみせる。あれが下町の心意気ってやつなんだな。」
再び涙を流す伊丹。「長いこと忘れていた。何で忘れたんだろう・・・」
伊丹の背中に手をかける島津。二人は顔を見合わせて笑ってみせました。
リユーザブルロケット打ち上げ
ランドクロウの快進撃
『その後ランドクロウの売り上げは、財前の緻密な戦略の下、回復し、いまや計画比を上回る快進撃を続けていた。』
稲本は、ダーウィンの次にランドクロウを購入しました。目を疑う殿村。
「買っちゃったよ! 調子いいぞ~!」
リユーザブルロケットの打ち上げ
『同時にこの事業はヤタガラスを象徴とする衛星ビジネス、ひいては大型ロケットビジネスに対する社会的関心を高めることとなった。それはスターダスト計画を推進する藤間にとって、強い追い風にもなった。』
『帝国重工が佃製のバルブを使用して完成させた、リユーザブルロケットエンジン。その再使用となる2回目の打ち上げが、ついに行われることとなった。』
種子島に来ている佃製作所の一同。島津は初めてのロケット打ち上げに興奮しています。
レポーター「リユーザブルロケットが発射されます。種子島宇宙センターから、中継を放送します。まもなくロケット発射です。まもなくです。10秒前、9、8、」
カウントする一同「7、6、5、4、3、2、1」
帝国重工にいる財前は、一人、かつて自分が出していた指示をつぶやきます。
「メインエンジン、スタート」「SRB-A点火」「リフトオフ」
「行け~!」「行け~!」
レポーター「今回のR3ロケットはリユーザブルロケットの第1エンジンを回収して、再度使用した初めての試みであり、まさに宇宙開発業界では
夢とされてきた技術です。このエンジンは今までのロケット打ち上げ技術を踏襲し、さらに帰還。再利用技術を導入することで、再利用、高頻度の運用により価格を抑えることができ、この打ち上げ成功がもたらすロケット市場への影響は・・・」
ロケットは最高
無事分離し、予定軌道に到着。「成功です!」
モニターを確認していた帝国重工の社員たちから大歓声が上がりました。藤間も力強く「よし!」と声を上げました。
今回は外で、皆と一緒にいる佃。電話で、分離成功の連絡を受けました。ロケットにすっかり魅せられた様子の島津と軽部。立花と加納が、ダメですよ、トランスミッションチームはと止めます。
佃「いいじゃないか。やっぱりな、ロケットっていうのは最高なんだよ。」
親子対決は続く
佃に、油断するな、と利菜が言いました。利菜はアメリカの宇宙航空会社「SPACE V」に開発部の研修生として受け入れられたのです。精いっぱい勉強して、佃製を超えるバルブシステムを作ると宣言する利菜。
もし、そうなったら利菜を新しい社長に迎え入れるという山崎。
佃「そう簡単に超えられると思うなよ。」
利菜「私、本気だから。覚悟してよね。」
佃「ああ、望むところだ。」
今回、特別編(第12話)は原作「下町ロケット ヤタガラス」では、8~10章に当たります。
ゴーストのカンタンあらすじはこちらから。『下町ロケット2』続編ゴーストのネタバレ 第4作『ヤタガラス』も含まれるか?
原作「ゴースト」のネタバレはこちらから。『下町ロケット2』原作「ゴースト」あらすじネタバレ一覧
原作「ヤタガラス」のネタバレはこちらから。『下町ロケット2』原作「ヤタガラス」あらすじネタバレ一覧
振り返りはこちらから。
11話はこちらです。下町ロケット最終話(11話)あらすじ感想 徹底的に泥臭く。走れ!ランドクロウ
10話はこちらです。下町ロケット10話 あらすじ感想 混ざった水と油。無人トラクターが殿村家の圃場を走る。
9話はこちらです。下町ロケット 9話 あらすじ感想 佃の参戦。ここからは実験じゃなくて本番。
8話はこちらです。下町ロケット8話 あらすじ感想 オリジナルとコピー 藤間社長の続投
7話はこちらです。下町ロケット7話 あらすじ感想 動き出した最悪に鈍足なカメと下町トラクター
6話はこちらです。下町ロケット6話感想あらすじ ロケットで思い出した原点 ヤタガラスがもたらした夢
5話はこちらです。下町ロケット5話あらすじ感想 トノへの不満さく裂。スーツの稲刈りで宇宙を想う。
4話はこちらです。下町ロケット4話あらすじ感想 裏切ってウィン⁴ 佃製作所の恩人が去る日
3話はこちらです。 下町ロケット3話 あらすじと感想 田植えデートと結婚への障害
2話はこちら。下町ロケット2話 あらすじ感想 マングースの案でヘビ野郎に対抗
1話はこちら。ドラマ「下町ロケット2」ゴースト1話あらすじ感想 泥くささとハイスペック
感想
キャラバンや懲罰会議、リユーザブルロケットなど原作にも書かれないことが数多く加えられましたが、すっきりと終わりましたね。特に、毎週毎週、殿村に嫌がらせをしていた稲本を救うのに、あれだけ大掛かりにやるとはすごいです。この稲本、以前殿村の稲が全滅したときに、悲嘆に暮れるトノを大笑いした人でした。
吉井は、稲本は共済に入っているから全滅しても損はないというのですが、稲本からすれば手塩にかけた稲穂。そんな問題じゃありません。でも殿村のところの稲穂は気にしなかったのに!トノさんは熱いです。自分とは関係のないところの稲本の稲穂のために吉井に怒鳴ってくれました。
そしてさんざん馬鹿にしていたランドクロウに、助けてもらう稲本。それも7台です!トラックの中と思われるモニター室がすごかったですね。最初財前さんがどこにいるのかさっぱりわからなかったです。
稲本の田の刈り入れをするランドクロウ。とても感動的なシーンでした。まさか無人トラクターに泣かされるとは!
でも暴風雨のなか、色とりどりのカッパを切る皆さんが可愛かったですね。財前さんのは帝国重工色でした。
野木教授のカーリングシーンもお気に入りです。佃社長のボーリングとまるで同じことを、カーリングでやっていたんですね!そして佃社長、カーリングをトライしますが、結局、氷の上で転んでしまい、ストーンは立花さんたちのところまでは届きませんでした・・・
財前さんは、自分の退職届を用意してまで、ダーウィンプロジェクトを救おうとしました。ここまでする義理もあるのかと思うんですけど。とにかく財前を守りたい水原さんにも感動しました。反藤間派が声を荒げる中、藤間社長が最後を仕切り、財前にライセンスの供与の許可を与えます。最後、財前の胸元から退職届を抜き取って、びりっと破り、小声で危なかったぞ、と言ったところは素敵でしたね。かっこよくて人間味のある社長。杉良太郎さんの藤間社長がもっと見てみたいですね!
佃さんは今日も熱かった!今日は財前さんも熱かったですね!
伊丹さんが、無責任な氷室を怒鳴ったところ、そして最後、佃に助けてもらって泣いているシーンは感動的でしたね。最後のシマちゃんとのシーンもとてもよかったです。ようやく、伊丹さんが帰ってきてくれました。
助けてもらったあとでライバル宣言をしておきながら、佃の背中にお礼を言う重田さんも、何気に好きです。
最初は気味悪いだけだった軽部さんも、少しずつ慣れてきました。最後は島津さんと一緒にロケットに興奮。軽部さんも初めてだったのでしょうか?喜んでいる二人が可愛かったですね。
最後は、利菜がアメリカに向かうことになり、更なる親子対決をにおわせる終わり方となりました!これは続きが期待できるのかな、と思います。利菜ちゃん、いっそのこと佃製作所に入社してしまえばいいのに。でもそしたら、ドラマは終わってしまうのでしょうか?
お約束のようにロケットで始まりロケットで終わりましたが、いつも感動します。現場を離れた財前さんが一人指示を出していたのが寂しくもあり。もう現場には戻れないんでしょうか?戻ってきてほしいですね。
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