下町ロケット10話 あらすじ感想 混ざった水と油。無人トラクターが殿村家の圃場を走る。
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最終更新日:2018/12/24
下町ロケット2
財前から改めてアルファ1のエンジンとトランスミッションの供給を頼まれた佃たち。エンジンはともかくトランスミッションの実績がないことに不安を覚えます。佃の誘いで、島津は佃製作所に入社することになりました。周りと軋轢を生みがちな軽部に絶対的信頼を置く島津。果たして軽部は島津の期待を超える仕事をしました。軽ちゃん、島ちゃんと呼び合うようになります。
天災で、全滅してしまった殿村家の稲。殿村が独自のやり方でコメ作りをすることに反感をもつ農林協の吉井は、独自ブランドを理由に、殿村への融資を断りました。絶体絶命の殿村に救いの手が。
実際の圃場での実験を必要としていたアルファ1のために、殿村家の圃場を借り受けたいと佃たちは申し出ました。ロボットに田んぼを台無しにされると嫌がる正弘でしたが、佃たちの農業を救いたいという真摯な思いに触れ、涙を流して農業を救ってほしいと頼みました。
Contents
財前からのエンジンとトランスミッション供給依頼
揺れる佃製作所
財前(吉川晃司)からのエンジンとトランスミッションの供給依頼を受けて揺れる佃製作所。世間の注目が集まっている中で、失敗すれば評判はがた落ち、成功したら株は上昇。しかしダイダロスとギアゴースト連合軍に勝てるのか、思い悩みます。エンジンだけ引き受けるという消極的、でも確実な意見もありました。
山崎(安田顕)「技術者としては挑戦したいですよ。でもここからは実験じゃなくて本番です。失敗は許されません。」
殿村(立川談春)「私が欲しいのは社長たちが製造を手掛けられたトラクターです。佃製作所のエンジンとトランスミッションを積んだ佃製のトラクターを私は買います。」
山崎達に言われた言葉を思い浮かべながら、佃(阿部寛)はバスである場所へ向かっていました。
島津を佃製作所へ勧誘
佃は島津(イモトアヤコ)の勤める大学を訪ねました。帝国重工からエンジンとトランスミッションの供給を頼まれたことを告げます。エンジンはともかくトランスミッションは明らかに経験不足、佃は島津に佃製作所でトランスミッションチームを率いてほしいと頼みます。判断材料にと、北海道の野木(森崎博之)の実験農場での動画を渡しました。
『島津さんの夢は、快適で斬新で何より人の役に立つトランスミッションを作ること、その夢を自分たちと一緒にかなえないか、自分たちの農耕具で農業を救いたいという夢と共に。』
カリフォルニア工業大学からの採用通知
島津には、カリフォルニア工業大学からの採用通知が届いていました。
「なんかタイミング悪いんだよな。」
佃の動画を見た後で、ダーウィンを検索してみました。
ようこそ、佃製作所へ
島津裕を超えられるのは島津裕だけ
佃は社員を集めて、帝国重工からのアルファ1のエンジンとトランスミッション供給のオファーのことを話しました。ダーウィンとの対立ばかりが注目されているが、農業従事者のために全力を尽くしてこの事業に参加したいと告げます。
トランスミッションを心配する社員たち。ギアゴーストに勝るものを作れるはずがないというのです。
佃「確かにトランスミッションを製品化した実績はない。だったらギアゴーストに負けないものを手掛けられるトランスミッションのプロフェッショナルに来てもらったらどうだ。顧問ではなく、正社員として迎える。」
立花(竹内涼真)「そんな都合のいい人材が見つかりますか。ダーウィンのトランスミッションは島津さんの設計がベース。それを超えられる人はそんなにいない。天才なんですから。あの人は。」
佃「島津裕を超えられるものは島津裕しかいないってのか。だったら島津裕に来てもらうしかないんじゃないのか。」
ノックの音がして島津が入ってきました。驚きつつも、拍手で迎える一同。皆、大喜びです。
「ようこそ。佃製作所へ。」笑顔で握手を交わす佃と島津。
島津がトランスミッションチームを率いる
佃が渡した北海道の実験トラクターの動画。島津はよくあそこまで仕上げたと驚いています。島津はトランスミッションチームを率いることになりました。
「農家の人の役に立つトラクター、私も一緒に作りたい。これからよろしく。」
早速トランスミッションを見せてもらう島津。その島津を、リーダーの座を奪われた軽部(徳重 聡)は微妙な表情でみています。
トランスミッションの性能と信頼性が一気に底上げ
島津が入社したことを殿村に報告した佃。役員待遇で迎え、トランスミッションチームを率いることを伝えました。島津のものすごい集中力のおかげで、1週間ですでに改善点が100を超している、トランスミッションの性能と信頼性が一気に底上げされていると、佃は喜びます。
「島津さんが来たことで、会社全体がいい方向に変わりつつあるのは間違いない。」
殿村もあと1か月ほどで収穫。収穫したら真っ先に社長に届ける、社長に一番に食べてもらいたいと言ってくれました。
ダーウィンのモニター募集
自分で自分の首を絞めた藤間
佃製作所と製品化に向けての開発を進める、財前から報告を受けた的場(神田正輝)は面白くありません。
奥沢(福澤朗)は、アグリジャパン以来、開発は止めているといいますが、的場は再開するようにと命じました。エンジンメーカーにトランスミッションが作れるわけがないと言うのです。
「佃が失敗すればうちが大手をふってエンジンとトランスミッションを手掛けることになる。藤間(杉良太郎)は自分で自分の首を締めたんだよ。」
ダーウィンのモニター募集
ダーウィンプロジェクトの4人は、アルファ1の横転の動画を見ながら集まっています。北堀(モロ師岡)が手を回さなくても、ダーウィンプロジェクトは世間に広く認知されていました。この勢いで、ダーウィンのモニター募集を始めることにしました。全国で30台。期限は1年。問題が無ければ買いとってもらう契約です。これで帝国重工に一気に差をつけられます。
島津に断られた伊丹
柏田(馬場徹)が伊丹(尾上菊之助)に、取引先で、佃と一緒にいた島津を見たと報告しました。佃製作所に好待遇で迎え入れられたのではという柏田ですが、伊丹は待遇の問題じゃないと言いました。
佃と同時期に、伊丹もまた島津を訪ねて、戻ってくるように誘っていたのです。ダイダロスを選んだことは認めるだろう、だから戻ってきてほしいと。後任の氷室(高橋努)が気に入らないのなら追い出すと言った伊丹の言葉を聞いて、島津は目を丸くしました。
「あんたそんな奴だっけ?自分が信用して連れてきた社員をそんな風に切り捨てる。そんな奴だったけ?変わったね。伊丹君。私は自分を本当に必要としてくれているところなら行きたいと思ってる。でもそれはあんたのとこじゃない。」
モニター募集を焦る社員たち
来年からダーウィンがモニター期間をスタートする、そう聞いて佃製作所に焦りが見られました。しかし、島津は中途半端なものを出すべきではないと断言しました。佃製作所のトランスミッションに欠けているのは試運転。実験農場ではなく、どこかの農場で徹底的に使ってもらって改善点を洗い出す必要があると言うのです。
山崎も、慌てたところで失うものはあっても得るものはないと同意します。
水と油
実験農場が必要と話し合う佃たち。影響力が大きくて、しっかりしたノウハウを持つ農家。佃と山崎は同時に殿村を思い起こしました。
「独自のブランドを持っていて、コメ作りのノウハウも十分。しかも300年続く大農家だ。」
しかし、殿村の答えは芳しくありません。正弘(山本學)が300年続いた田んぼをロボットの実験場にするのは反対だと言うのです。山崎はその話を聞いて、経験と勘とでコメを作っている親父さんと、データに特化したICT農業じゃ水と油みたいなものと言いました。
軽部の定時上がりの理由
軽部の担当の遅れ
トランスミッションは、軽部が担当する応答性能の修正がはかどっていません。そのため作業全体に遅れが出ていますが、島津は待つしかないと言います。立花が軽部に訊いても検証中としか答えが返って来ません。排圧を変えるとか、磁気効率をあげるとか、提案してみますが、時間のム・ダと言われてしまいました。野暮ったいんだよ、と言って、軽部は定時で帰ってしまいました。
軽部の家庭の事情
山崎は見かねて、立花とアキ(朝倉あき)を飲みに連れ出しました。軽部には伏せるように言われている家庭の事情を話し出しました。娘が生まれつき心臓が弱く、共働きであるため、軽部が病院の送り迎えのために、定時に一旦仕事を上がる必要があるというのです。島津にポジションを奪われたのは面白くはないだろうが、それで仕事をおろそかにするような奴ではないとも言いました。
野暮ったい軽部
立花とアキが会社に戻ると軽部が一人で作業をしていました。軽部のやっていることをみて、立花はなぜ自分の指摘が時間の無駄と言われたのかが分かりました。軽部は一人ですでに検証済みだったのです。
「いや、野暮ったいよ、あの人。」
「本当に。野暮ったいですね。」
二人は、島津の言うとおり、軽部に任せることにしました。
軽ちゃん、島ちゃん
「トランスミッションの応答性能あがってる。本当にすごい。やっぱり任せてよかった。ありがとう!」
島津は大喜びです。軽部も、島津のお陰で自分の仕事に集中できたといいます。立花たちの面倒を見なくて済んだと。
やぼったいです、と立花。
軽部「これからもこのチームのことはあんたに任せる。」
島津「わかった、これからもよろしく。軽ちゃん。」
それに対して軽部は、よろしく、島ちゃん、と返しました。それを驚いて聞いている皆。
その報告を聞いて、佃も驚きました。山崎はこれでトランスミッションチームは一枚岩になったと喜んでいます。じゃ飯でもという佃に、山崎は島津は皆でやりたいことがあると言いました。
財前の見事なストライク
ボーリングに皆で来ています。皆で一緒にやりたかったのだと島津は笑顔を見せました。そこへやってきた財前。山崎は財前もボーリングに誘いますが、財前は固辞します。
それをみて、立花は財前はスポーツは苦手に違いないとアキたちと話し始めました。それが聞こえた財前。1球だけと、見事なフォームでストライクを出しました。完璧とあぜんとする一同。
「お恥ずかしい。」と財前。
実験農場が見つからない
トランスミッションの開発は目途がつきましたが、肝心の実験農場がなかなか見つかりません。佃製作所でも一生懸命探していますが、みな下町トラクター寄り、下請けいじめをしたアルファ1にはつきたくないと言うのです。
帝国重工でも探しているのですが難しいようす。早く試運転を開始して実践的なデータを重ねないとますます遅れがでると顔を曇らせる佃たち。
記録的大雨
予兆
殿村と正弘は農作業中。あと少しで収穫ですが、正弘は水も肥料もやりすぎたと言います。秘訣を知りたがる殿村に、毎日見ていれば分かると正弘は言いました。
「そうなるように頑張ります。」
「お前はもう十分頑張った。そういう根性のある人間がどんどん減っちまうってことだ。それも仕方のないこと。」
そこへ稲本(岡田浩暉)と吉井(古川雄大)がやってきて、いつものように嫌味をさんざん言っていきました。
「毎日、田んぼの面倒見て大変だな。」「俺たちと一緒にやればもっと自由に時間も使えるぞ。」「殿村家のブランド、そんなちっぽけなブランドいつまで守れるかな。」
稲本たちの嫌味ではなく、真っ赤な空を気にしている正弘。「これはひでえ雨が来るかもしれねえな。」
これから先は運否天賦
田んぼを気にする殿村に、災害に備えて用意を粛々とする正弘。正弘が子供のころ一度だけ降ろしたという、舟を見上げます。
「あの時もこんな天気だった。空の色といい。ここまで水がくるかもしれない。いつでも備えるんだ。」
刈り入れは無理かもしれないと言います。舟の中に、種もみなど必要なものを次々に積み込みました。
「あとは?」
「祈れ、これから先は運否天賦。なるようにしかならねえ。」
非難指示
非難指示が出ました。田んぼを心配している殿村。
正弘「仕方ねえんだよ。自然を相手にしていると、こういうこともある。それが生きていくってことだ。」
稲穂を握って涙をながす殿村。佃たちとの田植えや、父親が倒れたことなどを思い起こします。「ちくしょう。」
殿村の田んぼを気にする佃たち
北陸地方を中心に、今夜にかけて記録的大雨。そのニュースを聞いて、佃と山崎は殿村のことを心配していました。作業をしながら、殿村の無事を祈ります。この雨さえ凌げばいよいよ収穫、収穫したら真っ先に届けてくれると約束してくれた殿村。
「きっと俺にとっちゃ世界で一番うまいコメになるだろうな。」
そんな話をしていたら、燕市の信濃川の堤防が一部決壊したとのニュースが流れました。
被災
殿村に見舞金と救援物資を届ける佃
記録的な大雨に見舞われた燕市では、現在も一部の地域で停電や断水が続いています。
佃は、殿村のために救援物資を運んできました。殿村に皆の気持ちだと見舞金も渡します。家族は無事だったが、稲が全滅と肩を落とす殿村。仕方ないと言いながら気を落とす殿村をみて、再開の目途が立つまでうちに戻って来いと佃は誘いました。
しかしそれをきっぱり断る殿村。「私は会社を辞めたんです。こっちがダメになったからと言って、簡単に出戻るわけにはいきません。」
殿村家の米を楽しみにしてくれている人が義援金や救援物資をたくさん送ってくれた、その人たちの思いに答えなくてはいけないと言うのです。
「もっと上手いコメ作って見せます。社長も驚くようなうまいコメ届けます。」
「何かあったらいつでも力になるから。」
融資の条件は殿村ブランドをあきらめること
農林協に、500万の融資申し込みに行った殿村。今回の水害で稲が全滅したので、田んぼの現状回復費と運転資金として必要なのだと申し出ます。対応した吉井は「虫がいいな、あれだけ好きかってやっといて、困ったら金貸せですか。」とけんもほろろの対応です。
融資の条件は満たしているのですが、決めるのはうち、態度を改めたらどうか、独自ブランドは迷惑です、と吉井。融資の条件としてそれはおかしいと殿村は食い下がりましたが、稲本の農業法人に入るべきだったと見当違いのことを言われてしまいました。
「殿村家の米なんてやめたらどうですか。」
困った人を助けない吉井
農林協から出てきた殿村は稲本とすれ違いました。今回のにはまいったなという稲本ですが、稲は大丈夫だったとのこと。稲が全滅したという殿村に、殿村が農業法人に入っていなくて助かった、と笑います。
茫然とする殿村は、軽トラに乗ってハンドルを「くそ!」と何度もたたきました。
農林協は農家の人を助けるためにある、今回のことで困っている人の相談にのるように、そう上司に言われている吉井。「はい、分かっております。」と返事を返します。
そこへ稲本がやってきました。「稲本さんの融資は通しますよ。最優先でやらせていただきます。」
対等な関係だからいい
気丈にはふるまっていたものの、ぽっきり折れそうだったと殿村を心配する佃。経済的にはもちろん、精神的ダメージも大きかったのだと気にします。
「農業ってのは、自然の摂理を利用した人間のささやかな営みだ。自然は農作物に恩恵を与えるが、時として容赦ない牙をむく。その力の前に人間はあまりにも無力だ。」
殿村のために何とか力になりたいと思いつつ、どうしていいのか分からない佃。
島津が自分達の最初の出会いを覚えているかと言いました。隣同士のレーンでボーリングをしていた二人。お互いの第一印象は最悪でした。ここまで長い付き合いでいられたのは、佃が対等な関係でいてくれたからだと、島津は言いました。
「今もそうです。本当は現場に戻りたかった私を、必要だからって声をかけてくれたのがうれしかった。エンジンとトランスミッションのようにお互い対等だからいいんですよね。トノさんもきっとそうありたいと思います。」
それを聞いて、佃の覚悟が決まりました。
殿村家の圃場を実験場に
けんもほろろの正弘
佃は、財前と山崎と3人で殿村の家を訪ねました。無人トラクターの実験場に、という話はもう断ったと眉をひそめる正弘。
財前『走行実験で圃場を走りはするが、耕耘もするし、その後の米作りに支障が出ないよう細心の注意を払う。』
山崎『お礼に実験後は無人トラクターを無償で貸与、メンテナンスもこちらもち。』
人の不幸に付け込んで商売に利用している、そう声を荒げる正弘。
農業を救いたい
商売を否定するつもりはない佃。技術や効率はもちろん大切だが、もっとも大切なのは意義ではないかと言います。近い将来、危機的状況に陥るだろう日本の米作り。この無人農業ロボットは昼夜を問わず働き、誤差数cmの精度で耕耘し、ならし、田植え、収穫まで可能にする。
「この無人農業ロボットに、私たちが挑戦するのは金儲けのためだけじゃありません。農業を救うという大きな目標があるからです。私も帝国重工さんも思いは同じです。」
財前も事業を起ち上げたのは、こちらの稲刈りでコメ作りの素晴らしさを実感、守らなくてはならないものだと感じたからだと言いました。
佃は続けます。これだけで農業の危機を救えるはずがないが、ひとつひとつ解決しないと将来への扉は開かない。この技術は農業のあり方を変え、若者を農業に導く、農業の危機を救うためにこの実験は必要だと力強く訴えました。
財前「どうかお願いします。こちらの圃場で得られる殿村さんの米作りの生きたデータが、農業の未来を救うことになるはずです。」
大切な友人、農業の危機
佃は言葉を続けます。
『今、佃製作所があるのは、殿村が経理として身を挺して守ってくれ、正しい方向に導いてくれたからこそ。その殿村が会社を辞め、先祖代々受け継いだ米作りを守ることにした。大切な友人の力になりたい、この国全体が抱えている農業の危機に対しても同じ思い。』
「殿村さん、大自然の力の前に人間は無力かもしれません。でも人間はその無力さを知ったうえで、知恵の力で乗り越えてきました。今この危機に、我々の知恵の力を最大限結集して、息子さんが守ろうとしたものを、この国の米作りを全力で守りたい。どうか考え直していただけませんか。」
3人で頭を下げます。
コメ作りを救ってほしい
しばらく無言だった正弘は座布団を外しました。
「私はもう諦めておりました。米作りはだめだ、それはどうにもならないことだ。だけどあきらめずに素晴らしい知恵を出して、農業を守ろうとしてくれてた人がここにいたんですね。私からお願いします。どうか家の田んぼを使って日本の農業を救ってやってください。コメ作りを救ってください。お願いします。」
正弘は、涙ながらに頭を下げました。殿村も隣で頭を下げます。涙目の佃は礼を言い、3人で頭を下げました。
殿村の家で実験開始
野木は、殿村家の圃場をほれぼれと見ています。「本当にいい圃場だ。うちの実験農場よりも実践的なデータがとれるだろうな。」
島津「これから帝国重工さんも加わって、実用化に向けてテストを繰り返し問題点を洗い出していきます。」
無人トラクターをみて目を見張る正弘。「これが未来の農業か。」
ダーウィンとアルファ1が、ICT農業推進プログラムに認定
帝国重工を完膚なきまでに叩き潰す
ダーウィンプロジェクトのメンバーに、重田(古舘伊知郎)が首相肝煎りのICT農業推進プログラムにダーウィンが認定されたことを告げました。アルファ1も認定されたことを知り、とたんにライバル心を露わにする4人。
重田「一国の首相の前で、帝国重工の無人トラクターを完膚なきまでにたたきつぶしてやろうじゃないですか。」
正義は我にあり
財前も、首相視察で帝国重工の無人農業ロボットの実演を依頼されたことを話します。ダーウィンも一緒にと聞き、再対決と気を引き締める佃たち。
佃は野木に言いました。「お前の技術を盗むような連中に負けるわけにはいかない。ぎゃふんと言わせてやる。俺たちの物づくりの全てをぶつけてやる。正義は我にありだ。」
次週、最終回(第11話)は原作「下町ロケット ヤタガラス」では、6章からです。
今回の第10話は、原作「下町ロケット ヤタガラス」では、5章に当たります。
ゴーストのカンタンあらすじはこちらから。『下町ロケット2』続編ゴーストのネタバレ 第4作『ヤタガラス』も含まれるか?
原作「ゴースト」のネタバレはこちらから。『下町ロケット2』原作「ゴースト」あらすじネタバレ一覧
原作「ヤタガラス」のネタバレはこちらから。『下町ロケット2』原作「ヤタガラス」あらすじネタバレ一覧
振り返りはこちらから。
9話はこちらです。下町ロケット 9話 あらすじ感想 佃の参戦。ここからは実験じゃなくて本番。
8話はこちらです。下町ロケット8話 あらすじ感想 オリジナルとコピー 藤間社長の続投
7話はこちらです。下町ロケット7話 あらすじ感想 動き出した最悪に鈍足なカメと下町トラクター
6話はこちらです。下町ロケット6話感想あらすじ ロケットで思い出した原点 ヤタガラスがもたらした夢
5話はこちらです。下町ロケット5話あらすじ感想 トノへの不満さく裂。スーツの稲刈りで宇宙を想う。
4話はこちらです。下町ロケット4話あらすじ感想 裏切ってウィン⁴ 佃製作所の恩人が去る日
3話はこちらです。 下町ロケット3話 あらすじと感想 田植えデートと結婚への障害
2話はこちら。下町ロケット2話 あらすじ感想 マングースの案でヘビ野郎に対抗
1話はこちら。ドラマ「下町ロケット2」ゴースト1話あらすじ感想 泥くささとハイスペック
感想
ようやく島津さんが佃製作所に入社しました。ギアゴーストと袂を分かってから、島津はたびたび佃製作所の面々をボーリング場で見かけていました。迷惑をかけた以上声をかけることもできず、一人立ち去るところが描かれていました。今回、軽部のおかげでプロジェクトが完成したお祝いに、ボーリング場へ行きたいというのは納得が行きましたね。
ボーリングへの誘いをまたしても断る財前さんに、スポーツが苦手なんだよ、という失礼な立花たち。それに対抗意識をもやして見事なストライクを決める財前さんが、面白くもありかっこよくもありましたね。帝国重工の社員に好かれるわけです。
立花たちは、しばらくは軽部に慣れた雰囲気でしたが、今回またしても軽部との間に軋轢が。それに対する島津の答えは大らかでした。待つしかない。そして待った結果、軽部の出した成果は素晴らしいものでした。軽ちゃん、島ちゃんと呼び合う二人が可愛かったですね。
そして思わぬ天災。殿村家の稲が台無しになってしまいました。このような時でも吉井達は冷たいです。殿村家の米が評判がいいので妬んでるとしか思えません。独自ブランドを理由に融資を断られてしまった殿村。父親には言わずに一人で思い悩むところが悲しかったです。
アルファ1の評判が悪いせいで、なかなか実験する圃場が見つかりません。対等だからいい、という島津の言葉で決心がついた佃は、一度は断られたけれども、もう一度殿村家に圃場を借り受ける話をしに行きました。ロボットに懐疑的な正弘は、けんもほろろな態度でしたが、農業の現状を憂い、真剣に農業を救いたいと訴える佃たちの言葉に心を動かされ、正弘は涙を流して、うちの圃場を使ってほしいと言いました。最後の正弘さんの言葉は感動的でしたね。
ロボットをみて、感動している正弘さんも見ていて楽しかったです。佃たちもようやく待望の圃場での実験を開始できました!
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