大恋愛~僕を忘れる君と 最終回 最後の奇跡「一生懸命生きるからよろしくお願いします。」

公開日: : 大恋愛~僕を忘れる君と

8か月行方知れずだった尚が見つかりました。でも尚には真司が分かりません。尚が死に場所に選んだのは、真司の処女作『砂にまみれたアンジェリカ』に出てくるような煙突の見える診療所。

真司は尚へ『脳みそとアップルパイ』を朗読し始めました。その続きを気にする尚に『もう一度第一章から』を朗読する真司。朗読中、尚はその先を暗唱しました。一瞬だけ戻ってきた尚の記憶。真司は尚を抱きしめました。

1年後、尚は他界。4年後、真司は尚の最後の物語『大恋愛~僕を忘れる君を』を上梓しました。

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アンジェリカ星にいる尚と交信

2019年12月

ペットボトルとプラスチックカップを合わせてノブがついている手作り交信器、アルミのセンサー付き。ノブをグルグル回して、カップを耳に当てる真司(ムロツヨシ)。

「ぶーん」

恵一がそばで様子を気にしています。「なんか聞こえる?」

思いっきり首を振る真司。宇宙人にさらわれてしまった尚(戸田恵梨香)。真司はアンジェリカ星にいる尚と交信を試みているようです。アンジェリカ星の場所を知りたがる恵一。真司は空を指しますが、恵一には何も見えません。泣きそうになる恵一ですが、泣くとパワーが無くなってしまう、堪える恵一。

真司のほくろのボタンを押して、二人で手を頭の上で合わせて「アンジェリカ!」とポーズを決めます。

『この半年、妻の消息は何一つ入らなかった。母を恋しがる恵一の気持ちを何とかかわしながらすごす一日一日は、あまりに長く重く僕をさいなんだ。』

そこへ電話。「見つかった?」

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幸せと不幸はあざなえる縄のごとく

いなくなった尚

2019年4月。

恵一が見つかった日。疲れ切った真司と恵一は寝ていました。その間に置手紙、電話、結婚指輪をおいていなくなってしまった尚。恵一に起こされて、尚がいないことを知った真司は慌てます。

『しんじさま ありがとうございました 尚』

薫(草刈民代)と侑市(松岡昌弘)も心配してやってきました。病院や施設に保護されているかもしれないと問い合わせてみましたが、尚らしい人物は見つかりません。怒鳴ってしまったことを後悔する真司。

仕事がある侑市と薫。尚もお仕事にいったのかもしれない、でもすぐに戻ってくるよ、薫は恵一にそう言いましたが、いつ、と訊かれて、いつかな、と泣きそうになりました。

 

侑市の新薬承認

侑市のアルツハイマーの新薬が承認されました。ノーベル賞ものと驚く学部長。ニュースで大きく取り上げられる侑市。真司は侑市の記事を見ながら複雑な心境です。

『幸せと不幸はあざなえる縄のごとく絡まって訪れる。この薬の承認がもう何年か早ければ。そう思うと彼の成功を手放しで喜べない自分がいた。』

 

ドレスが腐る前に

新薬が承認された今、父の誠一郎(橋爪淳)が和解は今がチャンスと強く説得したので、井原家を訪れた薫と侑市。黙って座っている千賀子(夏樹陽子)に挨拶させます。

「何とか言いなさいよ。大変な時に二人とも来てくれたんだよ。」

「大変な時にどうも。」

薫も長い無沙汰を詫びて、二人で頭を下げます。ほっとしたような顔になる千賀子。結婚式の予定を聞きたがります。

「侑市は長男、私はウェディングドレスのデザイナー。息子の嫁が私のドレスを着ないなんて恰好がつきませんのよ。」

写真は4年前に撮ったと言う侑市に、そんなの認めません、と立ち去る千賀子。やっぱり帰ろうとあきらめ顔の侑市でしたが、千賀子はドレスを持って戻ってきました。

「あなたのドレスです。これを作って二人が頭を下げに来るのを待っていた。本当に長かった。サイズは、プロ中のプロだから一目見たら大体わかるんです。」

心から礼を言う薫。でも娘の行方が知れるまで待ってほしいと頼みました。

「あまり置いておくとドレスも腐っちゃうから、テレビの家出人捜索でもなんでもやって早く見つけてくださいね。」

普通の人にはない出会い、超絶ラッキーな真司

尚を求める恵一

ベッドで寝ている恵一に寄り添う真司。

『恵一は尚のいたほうに寝返りを打つと必ず腕を伸ばして母親を求めた。それを見るのが苦しくて、僕は息子が眠りに落ちるといつも書斎に逃げて行った。』

 

松尾に再び会う真司

2019年8月。

『尚がいなくなって4か月。どれだけ探しても何の手がかりも見つからない。僕が尚を想うように、尚は僕を恋しく想わないんだろうか。寂しくはないんだろうか。寂しかったら帰って来いよ。帰ってきてくれよ。心の中でがむしゃらに叫んで息絶えそうな自分がいた。』

病院に、尚の尋ね人のチラシを持って尋ねる真司。空しく外に出てきたところに、車いすに乗っている松尾(小池徹平)に出くわしました。松尾はあの笑顔を見せて、自分の定期を知らないかと訊きます。「ばいばい!」と手を振る松尾。その松尾の食事の様子を遠くから見つめる真司。何もかも忘れていて、上手にスプーンも使えない様子ですが、幸せそうです。

 

超絶ラッキーな真司

居酒屋で木村(富澤たけし)と話す真司。松尾のことを話しました。

「尚ちゃんもどこかで幸せに暮らしているなら捜さないほうがいいのかな、なんて一瞬思った。」

木村は、これ以上衰える姿を見せたくない尚の気持ちにようやく気付いたかと言います。

「脳みそは弱ってるかもしれないけど、かみさんはお前よりずっと中長期的な見方をしてないか。なにがなんでも探したいのは自己満足。」

分かっているけど呑み込めない真司。

「さみしいですよ。恵一といると寂しいんですよ。だって何もかも捨てて来てくれて、子供産んでくれた大事な大事な女にもう会えないなんて、納得できないです。嫌です。」

感情的になる真司。

居酒屋の店長と店員を見てアテレコをする木村。

『仕方ねえさ。普通の人にはそんな出会いはねえんだから。分かってねえかもしれないけど、おめえは超絶ラッキーなんだべさ?』

『なんだい、満足しろってか。』

それを聞いて涙目になる真司。

 

水野の告白

遅くなった真司。帰宅すると、水野(木南晴夏)がテーブルでうつぶせになって寝ています。恵一は寝ている、そう言って立ち去りかけた水野ですが、向こうを向いたまま、いきなりこのまま先生のそばにいたい、と言い出しました。恵一の世話をしてくれていることだと思って感謝を告げる真司ですが、水野の様子が変です。

「どういう意味?」

「そういう意味です。ずっと黙ってようと思ってたんですけど、つい言ってしまいました。」

それには答えられない、真司は謝りました。水野はそうですよね、と言って、締め切りを確認しました。

「水野さん、これからもよろしくお願いします。」

「もちろんです。」

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空に向かって突っ立ってる煙突

尚が見つかった!

2019年12月。

薫がテレビの行方不明者捜索の番組に出ました。

恵一と「アンジェリカ!」をやった直後、真司に電話がかかってきました。尚が見つかったのです。

 

尚の元へ急ぐ真司

真司は車で尚の元へ急ぎます。

『尚のためにももう捜さないほうがと一度は思った僕だったのに、情報がもたらされたらそこを訪ねないではいられなかった。』

遠くに煙突が見えました。自分の本の裏表紙を思い出す真司。

『尚はあそこにいる、そう確信した。』

連絡をくれた朝倉の診療所。そこから煙突が目の前に見えます。今は休診中。裏に回ってみました。看護師と一緒に誰かが洗濯物を取り込んでいます。その足しか見えない女性がシーツを取りこむと、それが尚でした。

尚ちゃん、と呼んでみますが、反応が鈍い尚。「先生に御用ですか?」

そこへ年配の医師・朝倉が出てきました。

 

尚の死に場所

8か月前に突然現れた尚。診療所の前でずっと煙突を見ている尚を不審に思い、朝倉は声をかけました。受け答えが曖昧だったもの、アルツハイマーで、夫や子供にこれ以上衰えていく自分を見せたくなく家をでたことを聞き出しました。ここから見える煙突の風景が気に入ったこと、5千万の通帳を出して死ぬまでここにおいてほしいと頼まれたこと。

自分が誰か忘れてしまう前に死に場所を決めたかったのだろうと思い、年を取りアルツハイマーを身近に感じる医師は了承しました。最初は診療所の雑用をしていた尚。次第にできなくなり、今は看護師の数を増やして尚の身の周りの世話をしてもらっているのだと言います。

 

尚からのビデオメッセージ

尚は朝倉に自分の荷物を託していました。もし家族が訪ねてくることがあれば渡してほしいと。

朝倉が席を外してくれて、一人になった真司は、ゆっくりとそのバッグを開けてみました。中には真司の3冊の著作。『砂にまみれたアンジェリカ』『脳みそとアップルパイ』『もう一度第一章から』

そしてビデオカメラ。

「ここにあったのか。」

中身をチェックすると最近のものに尚が写っているものがいくつかありました。

最初の映像は、尚がバスに乗っている様子。

「写っているかな。一番最初に来たバスに乗りました。」

バスの外の風景を写します。遠くに煙突が見えます。運転手に停めてくれるように頼む尚の声。

 

次の動画。

真司の短編小説集。『西の空へ』

尚の声「ちょっと時間がかかったけど、読んだよ。おもしろかった。」

 

前よりもたどたどしい話し方の尚「最近、なんだか真司のことを思い出せる時間が短くなってきた気がします。」

 

真司の本、『西の空へ』が写ります。

尚の声「今日の西の空。」

夕焼けが写ります。

 

掃除をしている尚が写ります。

「カメラの使い方が分からなくなっちゃって、付き添いの人に撮ってもらっています。真司がこれを見るときには、もう、私は、真司のことがわからなくなっちゃってるんだろうなあ。」

 

カメラに向かって。

「真司、好きだよ。」笑顔を見せます。

真司も笑顔になります。

 

「私、私ね、真司に会いたい。」泣きじゃくる尚。

真司も泣きだしました。泣きながら膝を叩く真司。

そこへ朝倉が入ってきました。尚がいる場所を教えてくれて、尚と話すようにと勧めてくれました。

もう一度第一章から

アップルパイ

浜辺にいる尚。倒木の上に座っています。真司がやってきました。

「初めまして。ちょっといいですか。」

真司に見覚えのない尚は、怯えながらもうなずきました。アップルパイを持ってきた真司。尚に差し出します。食べ方がよく分からない尚を助けながら二人で食べました。おいしそうにアップルパイを食べる尚。

 

『脳みそとアップルパイ』を朗読

二人で海を見ます。ここならいい小説が書けそうです、その言葉を聞いて、小説家、と訊く尚。真司は、『脳みそとアップルパイ』を見せました。本が読めないと言う尚。代わりに真司が読むことにしました。

『彼女はあのころからいつも急いでいた。まるで何かに追われるようにいつもいつも走っていた。人はだれしも残りの持ち時間に追われている。そして死に向かって走っている。だからと言って、そのことを普段は意識しないものだ。でも彼女は違った。生まれた時から残り少ない持ち時間を知っているかのごとく、全力で走っていた。』

 

キッチンで黒酢はちみつを飲む真司。

真司「これ俺の黒酢はちみつですけど、盗んだと思いました?」

尚「思ってません。」

『女医だと聞いていたが、人を見下す高慢ちきな女に見えた。』

 

尚「『空に向かって突っ立っている煙突みたいに図太くまっすぐにこの男が好きだとアンジェリカは思った。』

いいと思いません?私ここ暗記しているんです。突っ立っている煙突みたいにってすごくないですか?」

真司「脳みそくさりますよ、そんなの暗記してたら。」

尚「腐りそうになる感じがいいんじゃないんですか。私みたいに普通の人間にはこういうピカレスクでエロチックな刺激が必要なんです。」

真司「エロチックですかね。」

尚「エロチックじゃない。『煙突みたいに図太くまっすぐに』ってね?」

『自分でも忘れかけていた遠い昔の作品が、見知らぬ人の身体の中でこんな風に息づいていることに驚きを感じた。僕はなぜか彼女を直視することができずに、ずっと水漏れで剥がれかかった壁に向かって立っていた。」

 

ラインを交換する二人。

尚「シンジって言うんだ。」

『シンジと出ても気づかないのか、と半分安堵し、半分失望した。間宮真司のファンなんて調子のいいこと言いやがって。』

 

間宮真司、とつぶやく尚。真司は、一瞬驚きましたが続きを読みました。

 

『俺が背を向けて歩き出すと、ねえ、と彼女がまた声をかけてきた。なんだよ、まだ言うことあるのかよ、と思って振り返ると、何かを彼女は空に投げた。きれいな放物線を描いて俺の手に落ちてきたのは、あの黒酢はちみつドリンクだった。』

 

真司は尚に尋ねました。「もうやめますか?」

首を横に振る尚。「読んでください。」

続ける真司。

 

尚「えー、間宮真司なの。間宮真司なのね、なんで黙ってたのよ。」

「オリーブって細くて長くて私みたいなの?私、タイプなんだ?」

 

真司「快速特急、本当に降りられるの?砂漠歩けるの?」

尚「歩く。」キスする二人。

『もうこのくらいかな、と思って顔を離すと、彼女は俺を見つめたまま、あっち行こ、とベッドを指さした。もう一か月近くシーツも枕カバーも変えていないベッドに行くのは躊躇されたが、他に行くところももはやなかった。』

 

小説の続きを楽しみにする尚

笑い出す尚。「素敵。私もそんな恋してみたいな。」

笑顔で立ち去りかける尚を呼び止める真司。

「あの、また会いに来てもいいですか。小説の続きを聞いてもらいたいんです。」

尚は一瞬考えましたが、笑顔で「はい待ってます。」

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恵一の任務

アンジェリカ星から戻ってきた尚

真司は恵一を抱き上げました。

「お母さんな、アンジェリカ星から戻って来たんだけど、宇宙人のビームを浴びて、恵一のこともお父さんのことも覚えてないんだ。だからお母さんって呼んじゃダメだぞ、初めて会ったふり!アンジェリカ星のことも内緒。これは任務。お母さんが戻ったらこうやっていっぱい抱っこしてもらおうな。」

「うん!」

「よーし!」

 

恵一の任務「初めて会ったふり」

恵一を浜辺に連れていきます。木の上に座っている尚。「今日は。」と言うと尚は振り向きました。恵一を覚えてない尚、知らない子のように話しかけます。恵一は約束通りお母さんとは呼ばずに、聞かれるままに年や名前を答えました。

診療所の外で、シャボン玉をする恵一と尚、看護師。尚は満面の笑顔です。

 

やはり夫婦、機嫌のよい尚

迷いながらも恵一を連れてきた真司。尚が元気なうちに会わせたかったのです。

難しい問題と言いながらも、朝倉はこの間、尚の機嫌が良かったと教えてくれました。居心地がいいらしい、やはりご夫婦ですね、と。相談して、尚はこのまま診療所にいさせてもらうことになりました。

 

結ばれなかった二人の続き

『そのかけがえのない女の運命の相手は俺ではなかったのだ。彼女は俺に再び小説を書かせるために、神が遣わしてくれた女神だったに違いない。彼女は病気を発見してくれた主治医と一緒になって、静かに守られながら過ごしていると、どこからともなく聞こえてきたが、その後の彼女の消息は何も知らない。』

『脳みそとアップルパイ』を読み終えた真司。

尚「終わり?二人は結ばれなかったんですか?」

真司「この作品では結ばれなかったんですけど、続きがあるんです。」

続きも読んでほしいと尚は頼みました。

家族と友達と再会

居酒屋へ

真司は尚を東京へと連れ出しました。人がいっぱいいる、おいしいものもある、そう聞いて楽しみにする尚。

向かった先は居酒屋。薫と侑市、柚香(黒川智花)、木村と小川(杉野遥亮)、そして恵一がいます。薫が立って挨拶しました。この間診療所に訪ねたのですが、尚は薫を覚えていません。どちら様ですか、そう聞かれて顔が固くなる薫。侑市が座らせました。

僕の仲間たちです、と紹介する真司。

隣に座っている恵一は「こんにちは尚さん。」と挨拶しました。深刻な雰囲気を何とかしようとする木村ですが、なかなかうまくいきません。

 

『恵一のお母さん』のことを尋ねる尚

突然、隣に座った恵一にお母さんのことを尋ねる尚。恵一は真司を見ます。

真司「遠くに旅に行ってるんです。な。」

恵一「うん。」

尚「寂しいね。」

恵一「寂しくないよ。だってもうすぐお母さん帰ってくるから。」

尚「そうなんだ。」

その会話を聞いて泣き出す薫。真司も涙をこらえているのか上を見上げます。子供にこんな嘘をつかせて、と木村がそっとささやきますが、折を見て本当のことを話すと真司は約束しました。

泣いている薫が気になる尚。真司は、尚に会えて嬉しいのだと答えました。侑市も涙もろいんです、と付け加えます。薫もそうなの、と無理に笑顔を作りました。小さく笑う尚。

目の前にある丼とサイコロ2つを見つけて、尚は恵一と二人で遊び始めました。笑顔の尚を見て、ほっとする薫と柚香。

 

神様がくれた奇跡

「一生懸命生きるからよろしくお願いします。」

浜辺で、尚のために音読をする真司。

『その日、居酒屋はいつもより混んでいた。店長に席を空けてもらって、僕は妻と二人並んで座った。アルツハイマー病に進行したことを宣告された夜に、いったい何を食べたらいいのかもうかばないまま、この店の扉を開けていたのだ。

店内を忙しそうに走り回っていた店長と女の店員が、奥の方で何かを話し始めた。僕らの席からは二人の声は聞こえない。すると妻が彼らの口の動きに合わせて語り始めた。

「ごめんね。面倒な病気になっちゃって。」

僕は驚いて妻をみた。妻は構わず続けて語った。

「全然、全然平気。」

「迷惑かけると思うけど、』

真司の朗読を聞いていた尚がそのあとを続けます。「一生懸命生きるからよろしくお願いします。」

驚いて尚をみる真司。

 

神様がくれた奇跡

尚「真司。続き聞かせて。」

本に戻る真司。声が震えます。

『帰り道、やっぱり子供を生みたいと妻がつぶやいた。私たちが愛し合ったという記録が欲しいと思ったようだ。人生は不思議だ。最悪の日に最高の未来が見えることもあるのだ。僕は知っている。』

尚「やっぱり真司は才能あるね。すごい。」

尚を抱き寄せる真司。「尚ちゃん。」

真司を思い出した尚ですが、どことなく目は虚ろです。

『この日以来、尚はもう二度と僕のことを思い出すことはなかった。この瞬間は神様が僕らにくれた奇跡だったのかもしれない。』

砂浜を散歩している二人。

 

新刊『大恋愛~僕を忘れる君と』

4年後

2023年1月

『それから1年後、尚は肺炎であっけなくこの世を去った。』

尚の祭壇ができています。中心に結婚式の時の尚の写真。他にも思い出の写真で一杯飾られて、NとSの文字の間に恵一の写真も飾られています。

締め切りが重なった真一はまた徹夜です。朝ご飯を食べる恵一。恵一は真司の分までハムサンドを作ってくれていました。学校に行く恵一。黒酢はちみつを持っていくようにいったのですが、酸っぱいのが苦手らしい恵一は持っていきません。

真司は、外に追いかけて「忘れもん。」と言ってそれを投げます。黒酢はちみつを受け取った恵一。「これ酸っぱいんだよな。」と文句を言います。

 

「突っ立ってる煙突みたいにってすごくないですか?」

水野から新刊の見本が送られてきました。『大恋愛~僕を忘れる君と』

1冊、尚の祭壇に飾る真司。

「尚ちゃんのことはこれで終わり。もう書かないよ。これからは作家として新しい世界に挑戦するから、見ててね。」

尚「『空に向かって突っ立っている煙突みたいに、図太くまっすぐにこの男が好きだとアンジェリカは思った。』いいと思いません?私、ここ暗記してるんです。突っ立ってる煙突みたいにって、すごくないですか?」

 

9話の感想はこちらです。

大恋愛~僕を忘れる君と 9話 あらすじ感想 切れた赤い糸。尚の失踪。

 

感想

涙、涙でした。最初から最後まで泣きどおしです。あらすじをまとめる間にもまた泣いてしまいました。

尚が、『砂にまみれたアンジェリカ』の裏表紙の煙突の場所にたどり着いたのは、偶然だったんですね。尚ちゃんが、ドラマの初回から言っていた突っ立ってる煙突。ずっと愛読してきた小説に出てくる、暗記している箇所、突っ立ってる煙突のそばに死に場所を定めた尚。5千万の通帳も持ってきたところがすごいです。前もって用意してあったような気がしてなりません。

恵くん、自分を覚えている母親の最後の記憶が、自分が赤い紐を離してしまって、怖い一夜を過ごしたあと、無事戻ってきたときのハグなんてかわいそうすぎます。トラウマにならなければいいんですけど。

尚が見つかるまでのあいだ、恵くんを納得させるため、アンジェリカ星にコンタクトをとろうとする真司さんが健気でしたね。ペットボトルとアルミフォイルで交信器のようなものまで作っていました。ちゃんとグルグル回るところがすごいですね。

薫先生がテレビに出て訴えたことで、無事に見つかった尚。しかし尚はもう真司のことが分かりませんでした。尚が残したビデオメッセージ。少しずつ少しずつ尚の話し方がたどたどしくなっていきます。真司が見つけたとき、尚はもう真司を認識していませんでした。ビデオメッセージが真司を覚えている尚からの最後のメッセージかと思ったら、もう一度奇跡が起きました。

尚から教えてもらったアップルパイを差し出し、自分の本を音読する真司。なぜ『砂にまみれたアンジェリカ』じゃないのかな、と思ったのですが、自分が登場する物語だからこそ、最後の奇跡が起きたんですね。本を読み続ける真司に続けて、その先を暗唱する尚。

思いもかけない奇跡に喜ぶ真司でしたが、尚は真司とずっと一緒にいたかのようなとろんとした幸せそうな表情で、決して記憶が戻ってきたわけではないと分かりました。戸田恵梨香さん、すごいですね。今度朝ドラの主演に決まられたとのこと、楽しみですね!

侑市さんのご両親が素敵だな、と思いました。パパも素敵だし、最初は怖いと思ったママも素敵です。ドレスを作りながら待ってくれていたなんて。

忘れられてしまった薫ママが切なかったですね。自分の子供に忘れ去られてしまうことほど辛いことはないのかもしれません。侑市さんの作られたような新薬が本当に近々できるといいですね。周りにとってもご本人にとっても本当につくづく辛い病気です。そう考えるとどんなに辛い記憶でも、覚えていられると言うことは幸せなのかもしれませんね。

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