下町ロケット 9話 あらすじ感想 佃の参戦。ここからは実験じゃなくて本番。

公開日: : 下町ロケット2

アルファ1の失態。原因追及で、野木のシステムが原因とされてしまいました。野木を守りたい佃は、実験トラクターを使ってアグリジャパンと同じコースを走行させることを提案。テストを無事終了し、不具合の原因はトランスミッションである可能性が濃厚になってきました。

しかし執拗にトランスミッションの不具合を認めない奥沢部長。検証を勧める佃の案を採用した藤間社長。しかしそこで奥沢が発した一言で、実はトランスミッションの不具合の可能性を認識していたことが発覚。製造部は降ろされてしまいました。

藤間社長の意向を受けて、改めて佃製作所にエンジンとトランスミッションの供給を願い出る財前。しかし以前とは状況が違いすぎ、佃は思い悩みます。

一方、バルブの親子対決。利菜たちも善戦したものの、佃たちにはかなわず、佃製作所のバルブ採用が決定しました。

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アルファ1の失態

藤間が承認したプロジェクト

アグリジャパン、アルファ1のデモで、アルファ1は横転してしまいました。藤間はこれは自分が承認したプロジェクトではないことに気づいていました。徐々にダウンサイジングをする予定だったと言い訳をする的場に、保身のために嘘をつくのかと厳しい藤間。まずは原因究明をという的場に、当たり前だと厳しい視線を投げつけました。

 

島津のダーウィンへの感想は「まあまあ」

町工場が帝国重工に勝ったと沸き立つ観衆の中に、島津を見つけた伊丹。自分たちのトラックを自慢します。島津の感想はまあまあ。その答えを聞いてまだ怒っているのだと勘違いする伊丹。立ち去ろうとする島津を執拗に引き留めますが、そこへ氷室が伊丹を呼びに来てしまいました。

 

的場に正義の鉄槌

ダーウィンの動画をみて喜ぶダーウィンプロジェクトとヤマタニの蔵田と入間。すでにダーウィンへの問い合わせが来ていて、蔵田たちは喜んでいます。

伊丹は、帝国重工では責任のなすりあい、野木のシステムに問題があると主張していることを伝えました。重田は、的場はそういう男、正義の鉄槌を下さないとな、と伊丹を見ました。

「ええ、こんなもんじゃない。ダーウィンはまだまだ進化します。」と伊丹。

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アルファ1の横転の原因

野木に責任をなすりつける奥沢と的場

帝国重工で動画をチェックして説明をする奥沢。案山子を踏み倒したのは、センサーに泥が付着していたので、カバーをすることになりました。もう一つの横転については、野木のシステムに問題があったと奥沢は言います。それを自分のせいにするのかと抗議する野木。

トランスミッションに問題があった可能性も財前は示唆しますが、テストを重ねたので問題はあり得ない、原因は野木のシステムと奥沢は断言し、自動走行制御システムの開発コードの提供を要求します。的場も最初からコードを渡せばこのようなことが起きなかった、拒否するならプロジェクトを遅延させたことを訴えると言うのです。

 

的場の原動力

テレビでアルファ1の映像を見た利菜。的場のことだから、誰かに責任を押し付けて切り抜ける、利菜はそう言いました。利菜は的場について話し始めました。

的場の父は東大卒の官僚でエリート意識の塊。官僚以外の何物も認めず、帝国重工に入社した的場はさげすまれ、帝国重工でトップに上りつめる決心をしたのでした。父への憎しみが的場の原動力なのです。

そんなものは憎しみの連鎖しか生まない、そんなもののために野木の研究を犠牲にしてはならない、佃はそう言いました。

 

横転の原因はトランスミッションの可能性

開発コードを奪われそうな野木を助けたい佃はネットにアップされたアルファ1の動画をすべてチェックしました。再生回数が10万回を超えているものもあり世間の注目を集めていることが分かります。

山崎は現物が無い以上、原因を突き止めるのは不可能、バルブの開発が大詰めの時に帝国重工との関係を気にしました。一つの動画で、アルファ1が坂道で脱輪する直前に加速している様子が見られ、ギアチェンジが行われ、操舵制御が間に合わなかったらしいことが分かりました。原因はトランスミッションの可能性があります。

しかし財前は、この映像だけでは的場と製造部を説得するのは難しいと言いました。

佃のトラクターで検証テスト

別のトラクターで走行テスト

藤間にも、原因は野木のシステムの不具合、帝国重工には落ち度はないと断言する奥沢。財前は、それだけで野木のシステムに落ち度があるとするには確証が足りない、野木のシステムを別のトラクターに搭載して、アグリジャパンと同様の走行テストを行うことを提案しました。帝国重工の名を地に落とすつもりかと反対する奥沢と的場に、不具合を見落としたまま世に出せばその時こそ帝国重工の名が地に落ちると反論する財前。不具合はどんなことをしても見つけるべきと言うのです。

藤間が財前の案に許可を出したので、的場は苦々しい顔を見せました。

 

佃のトラクターで検証テスト

帝国重工の実験圃場で、佃製作所のエンジンとトランスミッション、野木のシステムを搭載した実験トラクターの検証テストが行われました。アグリジャパンと同様に作られた試験コース。頑張れ、と声をかけながら走行を見守ります。走行は問題なし、案山子も感知して停車しました。そして問題の坂道。ひどくぬかるんでいるので、トラクターはゆっくり進みます。無理に突っ込んだらタイヤが空回り、脱輪する可能性もあると山崎は心配しました。

それを遠目に見ている的場たち。

的場「制御システムに不具合があるんだな。」

奥沢「はい。コースアウトしますよ。」

佃は野木のシステムと自分たちのトランスミッションを信じようと、皆に呼びかけました。ぬかるんだ坂道を何度か滑りながらも、脱輪することなく登りつめたトラクター。

コースアウトしなかったので驚く奥沢と的場。佃製作所の一同と野木は満面の笑みで成功を喜びました。佃は財前と目を合わせてうなずきました。

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トランスミッションの不具合

トランスミッションの不具合の可能性

今日の誤差は3㎝。その結果に喜ぶ野木。しかし奥沢も的場も、今日の結果は参考にはするが、アグリジャパンとは状況が違いすぎる、1度のテストでは判断できない、アルファ1と実験トラクターの車体には差がありすぎる、と批判的です。

帝国重工のトランスミッションの検証を佃は頼み込みましたが、的場に時間の無駄と切り捨てられました。財前が佃に協力を頼んでは、と提案すると、奥沢にトランスミッションに問題はないと声を荒げられました。

そこへ入ってきた藤間社長。問題がないのなら佃製作所に調べてもらえばいい、わが社の潔白が証明されると言います。特許申請中の技術もあると奥沢が気にするので、佃は様々な条件下でのバルブの応答性に限定して検証することを提案しました。

ではその方法で、という藤間に、奥沢は口を挟みました。「お待ちください。もし不具合が見つかってしまったら。」

藤間の目が厳しくなりました。「もし不具合が見つかってしまったら。そう言ったのか。トランスミッションに問題など一切なかったはずではなかったのか。」

奥沢は小さな声で可能性はあると認めました。黙っていたことを怒鳴る的場。不具合の原因が見つからなかったという奥沢。

 

降ろされた製造部

藤間「見つからなかったのではなく、君たちの技術力が見つけられなかったのではないか。可能性が1%でもある限り、何度も何度も何度もしっかり調べる。それが技術者だ。自分の立場を守るためにウソをつく。君たちは帝国重工の顔に泥を塗った。恥をしれ。」

下をむく奥沢。その顎を持って顔を上に上げ、睨みつける藤間。

藤間は野木に頭を下げました。「失礼の段、お許しください。」

茫然としてみている野木。

藤間は製造部をプロジェクトからおろしました。「自分たちが世の中の中心だと思っている連中に新規事業ができるわけがない。的場くん、事業計画書を書き換えまでしておいて失敗して更に責任逃れとは見苦しいな。」

悔し気な的場は、黙って頭を下げました。

ガッツポーズをする山崎。

 

トランスミッションの不具合が判明

帝国重工にて、佃の提案した検証方法をもとに、アルファ1のトランスミッションを再調査して不具合がみつかりました。坂道など急速なシフトチェンジの際にバルブが負荷に耐えられない、根本的な設計ミスです。

それを苦々し気に見ている的場。

 

プロジェクトを本来の道に戻した水原

水原に礼をいう財前。水原が、当初の事業計画書を藤間に届けていたのです。

「お前のためじゃない。ヤタガラスを打ち上げた帝国重工が、事業の道筋を見失って迷走するなど笑い話にもならん。本来の道に戻しただけだ。しかし結果として藤間社長を土俵にあげてしまった。これから先は失敗は許されない。」

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ロケットバルブシステムの開発

無人農業ロボットに懐疑的な殿村の父

殿村と正弘が作業をしていると、車が止まりました。稲本と吉井です。「ダーウィンだ、ダーウィン。」と新聞を見せます。農林協に入れば安くすると嫌味を言う吉井達。

無人農業ロボットの話をする殿村。そういう時代が来るという殿村に、ダーウィンなど要らないという正弘。ロボットに米作りはできないと言うのです。

 

それぞれのバルブ開発

佃製作所と帝国重工では、それぞれリユーザブルロケットエンジンのバルブ開発を進めていました。

悲願のロケットバルブシステムのキーデバイスの完全内製化。帝国重工では過去最高水準を打ち出しました。これでバルブ性能試験に挑むと自身を見せる水原。

佃でも大騒ぎしていました。「よくやった!」

 

佃製作所の圧倒的勝利

バルブ性能試験が行われました。

性能試験の結果。5640回。合格とガッツポーズをする水原。

「長い間、帝国重工はキーデバイスの完全内製化を夢見ていたが、いよいよ現実になるかもしれんんあ。」水原は自信を見せました。

一方、佃製作所の性能試験結果は、8180回。

「8000!」言葉を失う利菜。すべて佃製作所が数値を上回っており、圧倒的な差でした。

佃製作所のバルブ正式採用決定と聞き、沸き立つ佃製作所。

 

次世代に残せるもの

沙耶から佃に電話がありました。利菜を応援していた沙耶。絶対に勝つと意気込んでいた利菜は相当落ち込んでいるようです。利菜は別のことでも落ち込んでいました。佃製作所の後継ぎ問題です。

殿村がそれまで考えてもみなかった田んぼを継いで、生き生きとしている様子をみて、佃も次世代に残せるものを考えるようになったのだといいます。利菜が幸せならいい、そういう佃に「難儀な幸せよ。バルブ勝負でコテンパンに打ちのめして、不幸のどん底に突き落としておいて。ひどい父親。」と沙耶。

「断腸の思いだった。」という佃の言い分を聞かずに沙耶は電話を切りました。

 

残念会

お祝いが残念会になったと沙耶。佃製作所のバルブはすごかったと正直に述べる利菜。一生追いつけないかもしれないと利菜は言いました。どこかで甘えてたのかもしれない、そういって同僚に言われた言葉を思い出しました。

『利菜はいいよね、負けても今度は佃製作所でバルブ作れるわけだし。』

佃が優秀な技術者になった秘訣は、人の何倍も何十倍も失敗したからだと沙耶は言いました。

「もし惨敗だったと思うなら、自分に甘えがあったと思うなら、自分に正面から向き合ってごらんなさい。きっと次に進む道が見えてくるから。」

 

帝国重工と下町企業の争いに参戦

佃製作所にアルファ1のエンジンとトランスミッション供給を依頼する財前

佃たちがボーリングをしています。そこへ財前が、アルファ1のトランスミッションとエンジンの件で訪ねてきました。

藤間から、ダーウィンと渡り合える技術力をもった会社に委託をしてでも、地の底に落ちた我々の信用を全力で取り戻せ、と命じられた的場と財前。財前は改めて、エンジンとトランスミッションの供給を頼みました。

「今、この状況を打開できるのは御社を除いて他にありません。」

前回のこともある、と佃は時間をもらうことにしました。

 

ここからは本番

山崎と話す佃。以前とは違い考慮する問題は山積みです。無人農業ロボットが世間の注目を浴びている中、帝国重工と下町企業の争いに参戦、しかも帝国重工側、エンジンはともかくトランスミッションの品質も保証できない、財前と藤間の進退もかかってくるので、失敗は許されない。ここからは実験じゃなく本番です、と山崎は指摘します。

 

義理ではなく品質

佃は殿村と電話で話しました。殿村の話では、近所でアルファ1を買うという農家はおらず、断然ダーウィンだと言います。しかし殿村は佃が手がけたトラクターを買うことに決めていました。義理でも嬉しいと言う佃に、義理ではなく品質ですと殿村は言いました。

農林協で、吉井の圧力で、隅に追いやられてしまった殿村家の米。しかし売り上げは以前と変わらないのだと言います。

「私も佃製作所の品質を信用していますから。佃製作所のエンジンとトランスミッションを積んだ、佃製のトラクターを私は買います。」

 

満足な氷室

伊丹が氷室にギアのスペックのことで相談しました。ギリギリまで粘りたい、そういうと、今のままでも余裕であのアルファ1に勝てる、そう言って氷室は相手にしませんでした。

柏木「確かにスペックは十分ですけど、これでいいなんて満足したこと、前にはうちにはなかったですよ。」

 

それぞれの物差しの長さ

土手で夜空を見ながらひっくり返っている佃。利菜が帰ってきました。佃のバルブに完敗したことを認める利菜。物づくりはすごい、あんなの見せられたら頑張るしかない、そういう利菜に佃は語り掛けました。

「な、利菜。今、お前の目の前にはあの宇宙のように無限の可能性が広がっている。やりたいことをやればいいんだ。自分の物差し、他人の物差し、それぞれ長さが違う。お前の信じる道を行きゃいいんだ、そうすりゃお前ならきっと幸せになれる。俺はそう信じてる。一歩一歩ゆっくり進めばいい。焦らずにな。」

パパも焦らずに、次は無人農業ロボットなんでしょ、そう言われて自分は焦らなきゃいけないと佃は言いました。

二人で寝転がって夜空を見上げます。

「今日は火星がよく見えるだろう。」

「本当だ。いつか人類があそこに立つ日がくるのかな。」

「きっとくる。俺は間に合わないけど、お前の時代にはきっとくる。」

 

次週、第10話は原作「下町ロケット ヤタガラス」では、5章からです。

下町ロケット ヤタガラス 原作のあらすじネタバレ5

 

今回の第9話は、原作「下町ロケット ヤタガラス」では、4章後半に当たります。

下町ロケット ヤタガラス 原作のあらすじネタバレ4

 

ゴーストのカンタンあらすじはこちらから。『下町ロケット2』続編ゴーストのネタバレ 第4作『ヤタガラス』も含まれるか?

原作「ゴースト」のネタバレはこちらから。『下町ロケット2』原作「ゴースト」あらすじネタバレ一覧

原作「ヤタガラス」のネタバレはこちらから。『下町ロケット2』原作「ヤタガラス」あらすじネタバレ一覧

 

振り返りはこちらから。

8話はこちらです。下町ロケット8話 あらすじ感想 オリジナルとコピー 藤間社長の続投

7話はこちらです。下町ロケット7話 あらすじ感想 動き出した最悪に鈍足なカメと下町トラクター

6話はこちらです。下町ロケット6話感想あらすじ ロケットで思い出した原点 ヤタガラスがもたらした夢

5話はこちらです。下町ロケット5話あらすじ感想 トノへの不満さく裂。スーツの稲刈りで宇宙を想う。

4話はこちらです。下町ロケット4話あらすじ感想 裏切ってウィン⁴ 佃製作所の恩人が去る日

3話はこちらです。 下町ロケット3話 あらすじと感想 田植えデートと結婚への障害

2話はこちら。下町ロケット2話 あらすじ感想 マングースの案でヘビ野郎に対抗

1話はこちら。ドラマ「下町ロケット2」ゴースト1話あらすじ感想 泥くささとハイスペック

 

感想

ヒール役、的場役の神田正輝さん、ものすごく不気味な感じを醸し出されていらしゃったのですが、杉良太郎さん演じる藤間社長が戻ってきてから、不気味さが薄くなってしまいましたね。第1回の頃、追い詰められていた藤間社長の時には、ここまで圧倒的な差は感じませんでしたので、これは杉良太郎さんの存在感、そして演技力なのでしょうね。

7話で野木にあなたとは話ができないと言われた腹いせなのか、今日の奥沢部長の野木に対する態度はひどかったですね。ろくに検証もせずにうちのトランスミッションに不具合は無いから、野木教授のせい、しかも開発コードを渡してもらわなかったせい、となってしまいました。人の何十年もかけた研究をあっさりと盗もうなんてとんでもない人たちです。

藤間社長が、奥沢部長の顎をくいっと持ち上げて睨みを利かせるのがすごかったです。奥沢部長はまるでヘビににらまれたカエルというのはこんな感じかなというほどすくみ上っていました。ものすごい眼力です。

今回佃たちの実験トラクターが、アグリジャパンと同じようなコースを走行しましたが、皆が生き物に話しかけるように、頑張れ、頑張れ、と言い続け、無事走行を終えるとボンネットをポンと叩いて、まるで自分の大切な子供のような感じに扱っていて、だから佃製作所は温かいのかな、と思いました。軽部さんが声援に加わっていたかは気づきませんでしたが(たぶん加わっていないと思います。)そのほかの人はほとんど皆、応援する言葉をかけていたと思います。

野木教授も、この間アルファ1のそばを歩いているときは失敗しないよう祈るような感じはありましたが、ここまで成功を大声で叫ぶような感じはしませんでしたね。(会場で叫ばれても困りますけど。)

ダーウィンプロジェクトの一同も同様に、そこまでダーウィントラクターを応援している感じはなく、できて当然という感じだったので、佃製作所の温かさは特別なのでしょうか。

最後に佃社長と利菜が夜空を見上げて語り合うシーンはほっこりしましたね。ここまで佃社長が温かい言葉を娘にかけられるのは、自分が失敗を人一倍しているからなのかな、と思いました。

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