Suits/スーツ4話 あらすじ感想 透明人間の大貴「初めてにしてはよかったでしょう?」
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最終更新日:2018/11/27
Suits/スーツ
Suits/スーツ4話。2つの訴訟です。大貴の初めての法廷シーンが見られます。家賃滞納でオーナーから訴えられた友加里と、チカの元夫の製薬会社が副作用で訴えられました。
Contents
家賃滞納者のボランティア弁護 - 大貴
2位の商品
蟹江(小手伸也)が主催した、アソシエイトクイズ大会決勝戦で、ハーバード卒の館山と大貴(中島裕翔)が対戦します。
ハーバードのトリビアクイズに答えられず大貴は2位。もぐりと言われてしまいます。
1位は、蟹江のサイン付きプロマイド。大事なクライアントの訴訟を一つ。
2位の大貴は、ボランティア案件をもらいました。
家賃を滞納して訴えられた春日友加里
春日友加里(生越千晴)、3か月の家賃を滞納してオーナーから訴えられました。
マンションの下水の悪臭で、ウサギがストレスで死んでしまった、鬱になった友加里は仕事を辞めて無職で家賃が払えない。法廷で闘うつもりです。
大貴は、友加里のマンションを訪れ、異臭に気づきました。服やカーペットを保護するため、ビニールでカバーされています。2年前にオーナーが代わってから、急に放ったらかしになって、昔からの住人は皆、引っ越していったそうです。
そこへオーナーが催促にやってきました。部屋に入ってもらおうとしますが、それを固辞します。部屋の中には頑として足を踏み入れず、立ち去ってしまったオーナーに不信感を覚える大貴。
透明人間・大貴の初めての裁判の当日
甲斐(織田裕二)の後輩の、畠中弁護士(山本未來)が大貴に気づいて挨拶します。大貴を透明人間と呼びました。判例データベースを探したけど、大貴のデータが見つからなかった、と。
今日が初めてと言う大貴に、「嬉しいです。初体験のお相手になれて。」と畠中。
裁判
うさぎがなくなったことが、被告が鬱をわずらい離職した原因だと確認した畠中は、新たな証拠を提出します。裁判当日に証拠を提出されても、反論できない、という大貴ですが、畠中は無理やり証拠を裁判長に見せました。
精神科への医師に確認したところ、被告はウサギが亡くなる1年前からうつ病の診断をされていた、被告のうつはウサギの死とは無関係。
裏がある
あの程度の訴訟で負けるとは、と甲斐は不満顔です。「不意打ちです。」と面目なさげな大貴。
「後出しじゃんけんが好きな弁護士」畠中が現れました。あの程度の訴訟でやることか、と畠中を白い目で見る甲斐。
畠中が相手と知って、甲斐は控訴しろと命じました。「裏がある。あいつはうちと並ぶスタンリーのエースだ。クイズ大会の景品に出るような安い案件にあいつは関わらない。」
ナノファーマの訴訟 - 甲斐
チカが甲斐に無理やり押し付ける訴訟案件
製薬ベンチャー「ナノファーマ」辛島(小市慢太郎)の訴訟案件を、無理やり甲斐に押し付けるチカ(鈴木保奈美)。辛島は、20年前に別れた夫でした。こんなことをする人間ではない、と。
後輩の大手ファームの畠中からも聞いていた、だれも引き受けたがらない案件です。
レミゼノール
ナノファーマが立花理乃(中原果南)博士と共同開発した「レミゼノール」。関節硬化症に効果があるとされ、唯一の特効薬としています。
甲斐は、レミゼノールの説明会に出ましたが、薬の正当性ばかりアピールされ、肝機能障害の副作用で8名が訴えていることには触れていませんでした。助けることは難しい、と甲斐。立花は、副作用との因果関係は証明されていない、と強気です。
風評被害を何とかしたい立花に、訴訟になると、原告の数が増えることも考えられ、風評被害を更に助長すると甲斐は指摘しました。
50億の見舞金
甲斐は、相手弁護士の福原を訪ねて、民事調停で見舞金の支払いを提案します。
福原は、レミゼノールの薬害を認めるか、と尋ねますが、甲斐は因果関係が証明されておらず断りました。福原は、見舞金はすでに試算済みでした。50億という金額に、目を見張る甲斐。
福原は、開発段階の治験段階ですでに問題があった欠陥薬と呼び、その根拠は法廷で明かすと言いました。
チカに報告します。訴訟になると。
「あの人権派のタヌキ弁護士を叩き潰してやる。」人権派と言いながら、高級時計をしていた福原をライバル視する甲斐。
法廷
甲斐は、レミゼノールと肝機能障害の因果関係は証明されていないこと、福原の事務所が、過去に医薬品の副作用の被害を理由に、複数の大手製薬会社から多額の賠償金を得た事実を挙げました。
製薬会社は、風評被害を嫌います。訴訟を起こすと言われ、賠償金の支払いに応じずを得なかったのでした。
福原は、証拠資料に抜けているファイルがあることを指摘。不利なデータを隠ぺいした形跡だと。
甲斐は、大貴に、裁判までに、治験者300人のデータを読むように指示していました。データ改ざんの痕跡を見逃さないようにと。大丈夫だと確信していたのですが、福原の言葉を聞いて、大貴は抜けたファイルがあったことを思い出しました。ため息をつく甲斐。
隠し事の理由
シラミ
大貴と真琴は物件を見学に行き、以前の管理会社のことを訪ねました。
大貴は、買い取り再販業者のことを説明しました。中古マンションを安く買って、今風にリノベーション。
原告は、その買い取り再販業者だったのです。
オーナーの嫌がらせは訴訟では否定されていましたが、友加里はもう一つ隠していた事実がありました。
それはシラミでした。悪臭騒ぎの前から悩まされていた痒み。病院で検査をしたら、日本ではあまりみられない種類のシラミがみつかったのです。
辛島の病名
甲斐に心を開かない立花。チカに、立花と話すよう頼みました。
辛島と立花は事実上のパートナーでしたが、二人の出会いはチカとの離婚前。そこに理由があると甲斐は見ていたのです。
立花と会ったチカ。大昔の不倫を許そうというチカに、立花はチカの落ち度を責めました。
当時、辛島は、新薬を開発するためのベンチャーを起ち上げたところ。資金繰り、研究者の確保で忙殺され、入院しました。当時別居中で、自分のことで精いっぱいだったチカは、見舞いもせず、離婚届を病院に郵送したのです。
辛島の病名もチカは知りませんでした。
2つの被害者の会
悪臭・シラミ被害に遭った被害者の会
大貴がファームで、悪臭・シラミ被害に遭った被害者の会を開くと、多くの人が集まりました。
どれも同じオーナーの買取物件。引っ越しを余儀なくされた人たちです。
それを見て、甲斐は「あのタヌキ弁護士と同じ手口だ。被害会社の会の正しい開き方を教えてやる。」
レミゼノールの被害者の会
レミゼノールを訴えている人を集めました。辛島と立花は、証拠データの一部を提出しなかったことを謝罪しますが、薬害については認めません。
ある関節硬化症に悩む患者の映像をみせました。
それは、20年前の辛島の映像でした。指が動かせない辛島。横でリハビリを手伝っているのは立花です。
立花が抜いたデータは辛島のものでした。公私にわたるパートナーであったことから、詳細なデータを得られ、治験に生かせたのです。しかし、個人的な記録であったことから、証拠提出をためらったのでした。
薬を飲んで3年後には、自らの力で立てるようになった辛島。レミゼノールには副作用はなく、自分には効いたと力強く訴えます。補償として、株の一部を譲渡する、大切な命を救う会社です、と。
辛島を止めようとする福原に、集まった被害者は協力する意思を明かしました。
「証拠隠しをしたんですよ。」となおも言い募る福原に、「弱者救済のため、が信念なんですよね。この薬を販売停止にすることが弱者救済になると本気で思ってるんですか?」と甲斐。
大貴にどや顔する甲斐。
その後
「初めてにしては良かったでしょう?」
甲斐と大貴は、畠中を訪ねます。原告のオーナーもいました。
「要件は、これです。」と大きな袋をテーブルの上に置きます。「中身は春日友加里さんの部屋に備えてあったカーペット。」
カーペットと聞いて、怯むオーナー。
「友加里さんは、このカーペットの上にレジャーシートを敷いて生活していました。理由は原因不明の痒みです。
都立感染研究所で調べたところ、大量のシラミが。防虫剤の効果を調べたいと定期的に研究用のシラミをもらっていく男がいたそうで。ですよね。」
しらを切るオーナー。
「見てもらった方が早い。」と甲斐。
カーペットを開ける大貴。
「最初に入った時、意地でも春日の部屋に入ろうとしなかった。被害者の方は他にも大勢。警察に通報しますか?」
警察は勘弁してくれと叫ぶオーナー。
初めてにしては良かったでしょう、と大貴。満足げな甲斐。
奇襲攻撃に遭った館山
蟹江からもらった訴訟に敗北した館山。「奇襲攻撃に会いまして。」大事なクライアントを預けたと激怒する蟹江。
それをみてほくそ笑む大貴。
都立感染研究所のことで、真琴に礼を言います。「自分のために調べただけ。」
守りたいもの
屋上のチカのところに甲斐が来ました。
「独身万歳、って叫んでた。年を取れば取るほど人に言えないことが増えていく。」と言うチカに、甲斐は守りたいものはない、と返しました。
第8話はこちらです。SUITS/スーツ8話 あらすじ感想 脅しと情報漏洩の顛末。大貴を兄妹で振り回す。
第7話はこちらです。SUITS/スーツ7話 あらすじ感想 ウィンウィン以上の合併。「チカ+甲斐÷蟹江」と対決。
第6話はこちらです。SUITS/スーツ6話あらすじ感想 ハッカーが起こした奇跡とすっぽんの蟹江の執念
第5話の感想はこちら。Suits/スーツ5話 あらすじ感想 『ワンピース』の愛読者・大貴が違法取立人を撃退
第3話の感想はこちら。SUITS/スーツ3話あらすじ感想 世界一の正確さを守る。ゲームでクーデター
第2話の感想はこちら。SUITS/スーツ 2話 感想 中島裕翔くん102㎝は? ローのハイタッチににんまり
感想
二つの異なる訴訟案件が、最後に見事に絡み合う展開が小気味いいですね。いかにも怪しげなナノファーマの辛島と立花が、実は真摯に難病に取り組んできたパートナーであったことが判明しました。立花が最初から必要以上に強気な姿勢を見せていたのは、チカに対する対抗意識、そしてチカとの離婚以前に始まってしまった不倫のせいだったのですね。
でも、辛島と立花が出会ったことで、今後多くの人の役に立つ難病の新薬を共同開発して作れたのです。辛島のデータを抜いてしまった立花ですが、個人的なデータとはいえ、訴訟を起こされている非常時に隠すほどのデータかな、とも思いました。逆に、病に悩む人に希望をもたらす映像でしたよね。
真琴の助けを得て、大貴が見事に畠中にやり返しました。コテンパンにやられたと思っていたのが、最後にどんでん返しです。あのオーナー、悪臭もひどいですが、シラミはやりすぎですよね。こんなひどい話が実際には無いことを祈ります。
少しずつ大貴と真琴の関係も深まっていますが、砂里はどうなるのでしょうか?でも大貴は完全に妹扱いなので、砂里と何とかなることはなさそうです。砂里はファームの誰か別の人とくっつくのかな、とも思ったりしますが、今のところ、砂里につりあう人はいなさそうなので、これは無さそうです。
大貴の初裁判を見に来た砂里ちゃん、いい子ですよね。お兄さんとは大違いです。来週はまたそのお兄さんに大貴が振り回される話のようです。今度こそ悪縁を絶てますように。
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