「まんぷく」80話 あらすじネタバレ 敏子がもたらした終わりの始まり

第15週 後悔してるんですか？

萬平が、池田信用組合の理事長に就任して8年。世の中は好景気。萬平たちは家と土地を購入して池田に住んでいました。福子は開いた時間を利用して喫茶店で働くようになりました。

第80話

空前の好景気

昭和32（1957）年、10月。日本の経済は戦前の最高水準を上回り、前年の経済白書に書かれた『もはや戦後ではない』は流行語にもなりました。空前の好景気、三種の神器、冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビがもてはやされるようになりました。

高度成長の波に乗った梅田銀行、池田信用組合。大阪中心部から北に15キロの池田に、萬平（長谷川博己）は家と土地を購入。理事長になって8年の歳月が経ちました。真一（大谷亮平）は専務理事です。

不景気の気配がしのびよる

上半期の目標は達成、下半期も頑張って、池田の経済発展に尽力しましょう、と激励して定例会を終えた萬平に、梅田銀行の融資課長・喜多村が話しかけてきました。萬平は、毎日組合員の企業を回って支援をして、新規の融資先を開拓、大きな金の流れの管理は真一に任せているのでした。池田の産業はそれで発展したのだと、喜多村たちは言ってくれました。

何かあったのかと気にする萬平に、7月に入ってから景気が悪くなっていると喜多村は告げました。国際収支が悪化しそうな気配、東京ではすでに倒産する企業も出ている、油断はしないでください、と喜多村は忠告に来たのでした。

この好景気が一気に後退するとは思えなかった萬平でしたが、わかりました、と応じました。

パーラー白薔薇

美容室でパーマをあてた福子（安藤サクラ）。駅に近い喫茶店『パーラー白薔薇』のオーナー夫妻、川上アキラ（加藤雅也）、しのぶ（牧瀬里穂）に褒めてもらえました。

子供たちを学校に送り出して家事を終えるとやることがない福子は、パーラー白薔薇で、退屈しのぎに昼の忙しい時間を手伝っているのでした。男前のマスターと優しいママさんのおかげで楽しく働いているという福子。男前と言ってもらえて喜ぶアキラですが、しのぶは、『ニューフェース』のオーディションに落ちて俳優を諦めた、田舎の美少年の慣れの果て、と辛らつです。

「この男前に、こてこての関西弁が新しいんやんか。」

壁に飾った若いころの二人の写真。あの時、スターの卵は流れ星となって消えてしまった、とアキラは嘆きます。妻のしのぶも宝塚の落第生なのでした。

福子の親友、同じ池田に住む敏子（松井玲奈）が福子を訪ねてきました。鈴にここで働いていると聞いてやってきてくれたのです。敏子は池田で呉服屋を営んでいます。

お手伝いさんを雇ってほしい鈴

香田家を訪れた鈴（松坂慶子）。福子が喫茶店で働いていることに愚痴を言います。理事長夫人が働いていることを鈴は恥ずかしがります。

「福子はじっとしてられないのよ。」克子（松下奈緒）は福子をかばいました。

「掃除、炊事、洗濯はお手伝いを雇えばいいのよ。」

福子が自分でやるから、鈴も手伝わなくてはいけません。理事長夫人の母親がどうして洗濯をしなくてはいけないのか、鈴はそういうのです。

すると今度は、香田家について文句を言いました。タカ（岸井ゆきの）と神部（瀬戸康史）は香田家で一緒に住んでいるのです。

「茂さんのご飯もあなたが作っているんでしょう？」

「当たり前やない。タカの旦那様なんだから。」

養子になったわけでもないのに、どうしてこの家にいるのかと文句をいう鈴。

騒々しい香田家の玄関

自転車で香田家へ帰ってきた神部。タカが出迎えます。吉野（深川麻衣）も仕事から帰ってきました。絵が売れたという忠彦（要 潤）も帰ってきました。玄関に人がたくさんいることに文句を言う忠彦。

高く売れる忠彦の絵

鈴は、今日もそのうちみんな帰ってきて騒々しくなる、と言いました。ここに重行と学がいたらもっと大変。克子の息子二人は東京の大学に進学しました。タカたちがいてくれるから寂しくないのだ、と克子は言いました。

忠彦の絵が高く売れるようになったのだから、二人の子供が東京の大学に行けるのでした。

鈴は涼しい顔で言います。「私は、忠彦さんは、必ず売れっ子になると思てました。」

信じられない克子「よう言えるわね。お母さん。そんなこと！」

ペンギンの萬平

鈴に、夕食の用意を手伝ってほしい福子ですが、鈴は、聞こえないふりをして、源と幸の習字を見ています。萬平が帰ってきました。今日はずっと礼装。バッタみたい、ペンギンみたい、と子供にからかわれました。

鈴は、今日、源がバケツ一杯にダンゴムシを集めてきて、はい、と渡されたことを文句を言いました。虫が苦手な鈴。源は理事長の息子、もっと上品に育てなさいと言いました。

敏子の知り合いの町工場

夜、帰宅した萬平に、福子は敏子から頼まれた町工場の話をしました。

「今まで世の中にない道具を作ろうとしているですって。」

「世のなかにない道具？」

「昔の萬平さんみたいね。」と福子は笑って、敏子からもらった地図を手渡しました。

小田島製作所

翌日、萬平は真一と共に『小田島製作所』を訪ねました。

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81話に続きます。「まんぷく」81話 あらすじネタバレ 物づくりの血が騒ぎ、融資を押し通す。

振り返りはこちらから。「まんぷく」79話 あらすじネタバレ 萬平の新たな冒険。今度は真一も。

15週はこちら。まんぷく第15週 あらすじネタバレ 理事長の萬平が本当にやりたかったこと

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感想

萬平さんが池田信用組合になって8年、満ち足りた日々をすごす福ちゃんと萬平さん一家。世の中は好景気、でも徐々に不景気の影がしのびよります。

福ちゃんは開いている時間をつかって、喫茶店で働くように。福ちゃんに給仕してもらえたら、お客さんが増えそうですね。

同じ町に住む福子の親友・敏子が、福ちゃんを訪ねてきました。知り合いの町工場を萬平さんに助けてほしい。萬平さんに融資をしてもらいたいのです。この敏子が持ち込んだ話が、福ちゃんと萬平さんの運命を大きく変えることになってしまいます。

そして鈴さんはいつもの通り愚痴ばかり、克子さんはいつも通り大らかですね。

81話に続きます。「まんぷく」81話 あらすじネタバレ 物づくりの血が騒ぎ、融資を押し通す。

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放送後の感想

理事長夫妻となって8年。萬平さんも福ちゃんもすっかり様子が変わりました。そのほかの人は、タカちゃんも含め、成長した子供たち以外はあまり変わっていませんでしたね。あ、でも敏ちゃんが素敵になっていました。

パーラー白薔薇のマスター夫妻が登場。加藤雅也さんと牧瀬里穂さんという意外な組み合わせですが、お二人ともおきれいでお似合いの夫婦です。そこで、初めてパーマをかけた福ちゃんが楽しく働く様子が見られました。そして久しぶりに現れた敏ちゃん。相変わらずの仲のよさです。

鈴は香田家に入りびたり。着物は高価になっていましたけど、やはり愚痴ばかり。でも忠彦さんに関しては、売れっ子になると思っていたと涼しい顔で言います。克子さん、よく言えるわね、と突っ込んでいました。この鈴さんの強さは、何なのでしょうか？平和なときは、見ててすごく楽しいんですけど。

平和に過ぎようとした今回ですが、最後の最後で、敏ちゃんからの融資のお願いに目を光らせた萬平さん。世の中にないものを出そうとしている。早速、真一さんと、その小田島製作所を訪ねると萬平さんの顔が輝いてしまいました。

81話に続きます。「まんぷく」81話 あらすじネタバレ 物づくりの血が騒ぎ、融資を押し通す。

振り返りはこちらから。「まんぷく」79話 あらすじネタバレ 萬平の新たな冒険。今度は真一も。

15週はこちら。まんぷく第15週 あらすじネタバレ 理事長の萬平が本当にやりたかったこと

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