「まんぷく」59話 あらすじネタバレ 武士の娘とその娘の取り調べ

第10週 希望は捨てません！

世良は、魚の生活習慣を考えて、もう一度夕刻に手榴弾を投げることを提案しました。窮地の萬平のために、牧と加地谷が証言に現れました。そして、たちばな製塩は備蓄が尽き、いよいよ追い込まれてしまいます。クーデターの証言が欲しいメイ軍曹は神部を使っての計略をめぐらしますが、神部はそれを拒否しました。

第59話

神部とタカの結婚許可

克子（松下奈緒）と忠彦（要 潤）は家に帰ってきました。塩も売れなくなって、ダネイホンも全部なくなってしまい、たちばな塩業は開店休業状態なのです。萬平（長谷川博己）たちはまだ帰ってこないと聞いて、タカ（岸井ゆきの）は神部（瀬戸康史）のことを心配しました。

そんなに神部君のことが好きなのか、と問いかける忠彦。真剣な顔で頷くタカに「分かった。神部君が帰ってきたら結婚してもええ。ただし学校を卒業してからやぞ。」と忠彦は言いました。

ほんとうにと喜ぶタカに、唐突な結婚許可に驚く克子。

真一の恋愛アドバイス

雑居房の中でも神部や小松原たちがタカのことを気にかけていました。萬平が、君たちはタカのことが好きなのかと尋ねると、いい子だからと神部は言いました。小松原たちは神部とタカは10も離れているといいましたが、真一（大谷亮平）が萬平たちもちょうど10離れていると言いました。それを聞いて喜ぶ神部。

大事なことはタカが誰を選ぶか、という真一に、神部は自信をもって僕を選ぶと思うと言いました。しかし真一は、あの年頃はコロコロ変わるぞ、と不安をあおるようなことを言いました。

タナカに絡む世良

世良（桐谷健太）は日課のようにタナカに絡んでいました。

「チャーリー、お前、戦争中は日系人で辛い思いをしたんだろう。せやけど、日本はええ国やで。四季折々の・・・」

「黙れボケ。お前に何がわかるんじゃ。」

「ボケとはなんじゃ。アメリカ人が関西弁使うな。」

喧嘩になりそうなところへ、神部の呼び出しがかかりました。

メイの計略

メイはあることを企てました。大阪帝大卒の神部に目をつけたのです。

「お前を他のものと一緒に罰するのは惜しい。」

人払いをして近寄ってきたメイ。本当のことを言えば神部だけは許すと言います。

「立花萬平はクーデターを企んでいた。手榴弾はそのためのものだった。一言そうだと言えば、お前はフリーだ。」

神部は、社長はそんなことは考えていないと否定しました。

苛立つメイに、神部は言いました。「僕は社員第1号です。戦争から帰ってきて、帰る場所の無かった僕を社長と福子さんが助けてくれたんです。お二人は僕の理想の夫婦です。」

マジックミラー越しに見ていたビンガムは、海で会った福子（安藤サクラ）のことを思い浮かべました。

鈴の取り調べ

進駐軍は、福子と鈴（松坂慶子）の事情聴取も行うことになりました。自分たち次第で萬平たちの運命が変わるのかもしれない、緊張する福子と鈴。鈴は腹痛を起こしましたが、福子は一生懸命英文を練習しました。源は清香軒で預かってもらうことになりました。

緊張する鈴に、福子は「武士の娘でしょ！」と力づけました。

メイが鈴を取り調べました。

鈴「私は福子をきちんと育てました。萬平さんは福子が選んだ方です。福子は変な人を選ぶわけがありません。福子は私の娘で、私は武士の娘やからです。源義経は私のご先祖です。」

萬平のことを訊きたいメイに、アメリカ人だから知らないだろうと、義経について延々と話し出す鈴。

福子の取り調べ

ビンガムは、福子が英語を話せる経緯を尋ねました。そしてビンガムは福子に、立花萬平が無実だという証拠を示すように、と言いました。

「証拠はありません。でも萬平さんはとても忙しい人です。」

福子は、萬平が鉄板で塩を作るようになり、社員を雇って、専売局に毎月納められるようになったこと、出産で体調を崩した自分を見て、栄養失調の人のために栄養食品を作り出したことを話しました。福子はダネイホンを持ってきていました。ダネイホンを作るのがいかに大変だったかも説明しました。

昨日練習した英語で、社員がどれほど萬平を慕っているか、彼らを犯罪に巻き込むはずがない、彼らに一切の罪はない、そう訴えました。

萬平に会いたい、という目に涙をためた福子の願いは聞き届けられませんでした。せめて手紙をと差し出すと、検閲に合格すれば渡してくれるとのことです。

福子の手紙を英訳する通訳。皆の体調を心配する福子の手紙です。ビンガムは真剣に聞き入りました。

萬平のもう一人の嫁・世良勝夫についてはこちらです。「まんぷく」世良勝男 － 萬平のもう一人の嫁はピンハネから宣伝、脅しまで。

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萬平の一生の相棒・神部についてはこちらです。「まんぷく」萬平に一生ついていく泥棒、神部茂

塩軍団についてはこちら。「まんぷく」塩軍団。手榴弾を投げ込んだのは？ダネイホン組は？

香田家の長女・タカについての豆知識はこちらです。まんぷく 香田タカのお相手は？結婚はいつする？

続きます。「まんぷく」60話 あらすじネタバレ 進駐軍を動かした3人目の証言者

振り返りはこちらから。「まんぷく」58話 あらすじネタバレ 萬平の証言者は意外な二人

第10週はこちら。まんぷく第10週 あらすじネタバレ 萬平の窮地に、意外な3人の証言者

まとめ記事はこちら。「まんぷく」あらすじネタバレ一覧

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感想

世良も含めて、皆が証言するのは、萬平はクーデターなど企てる人間ではない、ということです。そのためでしょうか、メイ軍曹は、神部にクーデターを企んでいたことを証言しさえすれば神部だけは助ける、などと言い出します。神部はきっぱり拒絶したのですが。その様子を陰から見ていたビンガム。薄笑いの意味はなんだったのでしょうね？

福子と鈴まで事情聴取に呼ばれました。鈴は、相変わらずの「私は武士の娘」ですが、あれ進駐軍の人にまで使うんですね。鈴のことばをどう受け取ったかは不明ですが、メイが反応したのはカエルの爆発。手榴弾が問題になっていることを思い出した鈴は即座に撤回しましたが、このあとどのようになったのでしょうか？

福子は、ビンガムに、時には日本語で時には英語で一生懸命訴えました。英語は前の日に一生懸命考えたものです。でもビンガムは途中で遮りました。証拠を示せない以上、どれだけ訴えても無駄ということなのかもしれません。

続きます。「まんぷく」60話 あらすじネタバレ 進駐軍を動かした3人目の証言者

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放送後の感想

神部が捕まっていることが心配でたまらない娘に、いきなりの結婚許可を出した忠彦さん。克子もびっくりしていました。タカちゃんは喜んでいますけど、芸術家というのは本当に不思議なところに気がまわるのですね。なぜ進駐軍で捕まっているという話をしているときに結婚許可の話になるのか、克子さんもはてなマークで一杯でした。

そのタカちゃんの話で盛り上がる雑居房。今まで10も離れているとさんざん言われていた神部さん。実は萬平さんたちも10離れていると真一さんに言われて自信を得ました。でも大切なのはタカちゃんが誰を選ぶか。自信を見せる神部さんですが、あの年頃はコロコロ変わると意外に意地の悪い真一さんでした。

神部さんを使って萬平さんたちがクーデターをしていたという証言を得ようとしたメイでしたが、あえなく玉砕。次は福ちゃんと鈴さんの取り調べです。緊張していたはずの鈴さん、萬平のことを聞きたいというメイに、延々とご先祖という義経について喜んで話し出してしまいました。これ絶対、メイにあてにならない証言ととられましたね！

一方、福ちゃんは頑張りました。ダネイホンも持参、英語もきちんと練習してきました。その福ちゃんの訴えはかなりビンガムの心をゆさぶったようです。面会はかなわなかったもの、手紙は検閲を通ったら渡してくれることに。

福ちゃんの手紙の英訳。風邪をひかないようにと皆をいたわる手紙でした。ビンガムは真剣に聞き入っていましたね。牧さんの言ったとおり、福ちゃんの存在は、萬平さんたちの釈放にかなり大きな影響を与えそうですね。

続きます。「まんぷく」60話 あらすじネタバレ 進駐軍を動かした3人目の証言者

振り返りはこちらから。「まんぷく」58話 あらすじネタバレ 萬平の証言者は意外な二人

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