獣になれない私たち 2話 あらすじ 感想 鎧に身を包んだ晶の次の災難は
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最終更新日:2018/11/10
獣になれない私たち
獣になれない私たちの2話のあらすじと感想です。
2話あらすじ 晶の反乱と焦げっ焦げの社長
致しません!
自分だけではなく、他の人の失敗も、全ての仕事を背負い込んでしまい、限界まで追い詰められた晶(新垣結衣)。新しい服とブーツ、そしてサングラスに身を包み、せっかちな豪腕社長・九十九(山内圭哉)に、改善要求書を突き付けます。
秘書業務、致しません。営業のプレゼン、致しません。営業の指導・教育、致しません。
ぶちきれる社長。晶が、営業にこういう格好、金髪、たばこでいくと脅しをかけると、慌てる九十九。
九十九から、出張後に返答する、との約束を取り付けました!
焦げっ焦げの会社社長を夢の島に捨てる
恒星(松田龍平)は、初対面の、会社経営に行き詰った焦げっ焦げの社長・勝俣(八嶋智人)から粉飾した税務書類への判を押してくれるよう、土下座して頼まれます。不正には手を貸さないと恒星は断ります。しつこいので、ラーメン屋の店員・岡持(一ノ瀬渉)に「捨ててきて。東京湾か夢の島。」
「夏休み明けにぐれた残念な中学生」扱い
クラフトビールバー5tapに入ろうとする晶。ドアを開けようとして自分の格好にためらいます。迷っていると、恒星がやってきて、一緒に入ることに。マスターに、いつもと違う服を指摘されます。
気づかなかった恒星に、遅いよ、とマスター。恒星が興味があるのは、服の中身だけ。嫌な目でみる晶に、「中身って、ハートって意味もある。」「あなたの場合は無いと思う。」と速攻否定。呉葉(菊地凛子)と同じブーツに無反応な恒星。
「社長に対する覚悟の現れ」で呉羽みたいな恰好をしたが、「ぐれた」とツイッターで拡散される。夏休み明けにぐれた残念な中学生みたいに扱われてしまった晶。社長が3日中国出張なので、昌も3日有給をもらえることになりました。
呉羽もどきの晶に興味津々の岡持。恒星は、淡々と「晶さーん、恋したいんですよね。」と、岡持をけしかけます。一人で盛り上がる岡持に晶は戸惑います。
岡持「恋、任してください。一瞬で恋できます。」
「安っ!」という恒星に、マスター「恋は落ちるもの。高い安いか分からないけど。」
ひとめぼれをしたことが無い晶には、実感が沸きません。呉羽は、恋に落ちた瞬間、鐘の音が聞こえる、と恒星。二人は考えますが分からず、とりあえずビールを飲みます。
強そうな服
京谷の母・千春(田中美佐子)に晶からテキストが来ました。「強そうな服を買いました。」「私は人に強く言えなくて負けてしまうところがあるので、一つでも変われたら。」
京谷(田中圭)のスマホに、千春からメッセージ。朱里(黒木華)に読まれて、彼女、仕事大変なんだ。やめればいいのに、と。
簡単に辞められる人じゃない、と京谷が言うと、クッションを投げつけて、「私だって好きで辞めたんじゃない!」と怒る朱里。
休暇中、でも会社から電話はかかってくる
晶を休ませない会社
3日間の有給休暇をとった晶。休暇中でも、晶を放っておかない会社の人たち。明るくも迷惑な社員、松任谷(伊藤沙里)からの電話で起こされます。無気力な新人営業・上野(犬飼貴丈)が、大事な契約書類を持ったまま、無断欠勤。電話の対応だけで大変というので、晶は会社に出勤しましたが、忙しそうな様子はゼロ。「さっきは鳴っていたんだよ。」
佐久間(近藤公園)も大切な書類がなくて困っています。もし、上野が辞めたら、引き継ぐのは晶と決めつけている松任谷。ロビーの土下座の話を持ち出します。「私にはできない。」「社長に連絡する?」速攻で否定する晶に、じゃあ、と晶を見る二人。
会社に行く希望
晶は、上野のアパートに行く羽目になります。人気のプリンを手土産に、上野が好きだと思って持ってきました。担当だから、書類を自分で持っていくように、と言いますが、向いてない、と上野。半年も働いてないから、辞めても失業手当はもらえない、と上野の経済状態を心配します。
「深海さんは、社長に気に入られてバリバリ仕事ができるから、自分の気持ちは分からない。」「じゃあ辞めるんだね。」「簡単に言わないでください!」と上野。
上野のどうしたら言いかわからない心境。「分かるよ。自分もそうだ。」と晶。上野は突然晶を「好きになってもいいですか?」と言いだします。どうしてそういう流れになるかわからない晶。「希望が欲しい。恋愛は贅沢品。所詮、余裕がある人のもの。余裕がない僕には何もない。でも会社にいいな、と思う人がいたら、会社に行く活力になる。」と訳のわからない希望を見出す上野。
次の日の朝、松任谷がまた電話をかけてきました。上野が出勤してきたことを報告します。「今日から深海さんは僕の女神だ。」
三者三葉の女性たち
晶と京谷の出会い
晶は、以前、派遣として働いていた職場のバーベキューに呼ばれました。ここでは昌は人気者です。皆に焼いてあげる晶。「俺、やるから。」と京谷が代わります。それをみて、上司が「お前たちの初めての会話!」と思い出しました。
6年前の飲み会で、同じように、晶は皆にお酒をつくっていました。京谷は、「皆自分でやるから、やらなくていい。」と止めます。
その後、晶の部署に、京谷が異動してきて、一緒に働くように。仕事できるし正社員になったら、という京谷に、なりたくても中途採用がない、と残念がる晶。
仕事を通じて、仲良くなっていく二人。二人とも、仕事が続かない人とつき合っていることに疲れ、仕事が息抜きになっていました。朱里が会社をやめて、京谷の家に来たのはそのころです。
2年の派遣期間を終えて、晶は、部長の紹介で今の職場へ。皆に華々しく送迎会を開いてもらったあと、京谷が追いかけてきました。カフェで延々と話す二人。お店が締まっても、外で話します。そしてキス。雨が降って、一緒に手をつないで走りました。
バーベキューで、晶の新しいブーツにソースがかかってしまいました。
若い社員が、京谷のどこがいいのか聞いてきます。そして同棲しているから、と言い出します。朱里のことと勘違いしているのでした。話を合わせて嘘をつく晶。
ブーツのソースをふき取っていると、京谷が来て、代わりに拭いてくれました。「ごめん」京谷は、自分のためにウソをつかせてしまったこと、ずっと待たせてることを謝ったのでした。
恒星の時には鳴らなかった白楽の鐘の音
呉羽の職場に書類を持ってきた恒星。タープみたいなのできたか聞きます。呉羽のファンがほしがっていると。
鐘の音はどんな音なのかききました。「世界がパーッと明るくなって鐘の音が響き渡る。白楽の聖アンドレ協会の鐘の音。」
スマホで検索しようとしますが、呉羽にスマホで聞いても分からないと言われます。「頭の中全体で鳴る、周囲がグーっと鐘の音に包まれる感じ。君も頭の中で鳴らしたまえ。」
僕の時は鳴った?と聞くと、鳴ってなかったね、と。終わりを実感する恒星。
朱里を家から出そうとする京谷
晶に千春からのメッセージ。『世の中には人の涙で自分の涙を止めようとする人がいます。何かあったら京谷に。意外と頼りになるから。』
京谷は物件を差し出して、朱里に選ばせようとしました。1か月分の家賃は出すから、と。そのあとは?と朱里。京谷が来いと言うから仕事を辞めたのに、と。
別れて4年、まだ同居しています。仕事が決まるのを待ってくれてもいいじゃん、と言いはる朱里。でも朱里は家でゲームをしているだけなのです。
白楽の鐘の音
悪事を働くにも甲斐性が必要
勝俣がまた待ち伏せをしています。以前も顧客を訪問したあと待ち伏せされていました。また土下座する勝俣。
恒星「あんたにはプライドってないんですか。」
「会社と家族を守る責任が」、という勝俣に、「土下座して何とかなりますか?だから会社が傾くんだって。」
通りすがった晶が「そんな言い方しなくても。それがベストだと思って背負ってしまうこともある。」ととがめます。
恒星「俺は相応な人間なんで、背負えないものは背負えない。同情で引き受けて、裁判沙汰になって責任とれるんですか?不正をしなきゃ残せない会社なんて潰したほうがいい。」
勝俣「私が人生をかけた会社です。」
恒星「何年かけた大事なものでも壊れていますよね。悪事を働くにも甲斐性が必要。今年度、粉飾でやり過ごしても、来年はどうか、その先は?」
いつばれる、今ばれる、と怯えるほうが地獄。会社を畳むのは手伝います、と言って立ち去ります。泣き続ける八嶋。
立ち去れない晶。鞄をそばに置いてあげ、振り返りつつ立ち去ります。
自分に重ね合わせてむきになる晶
「選ぶのは簡単。選べないやつは選ぶ気がない。」「選びたくても選べないこともある。」
自分に重ね合わせてむきになる晶。
5tapの前。「あ!」「入りませんよ。」「誘ってねえよ。」
呉羽。白楽の教会の鐘の音。ググれば聴けるかな、と晶。
晶が自分と同じことをするのに笑う。「白楽ってどこでしたっけ?」「ググれば?」
進化と退化
教会に向かう二人。体の5感、直感など退化させ、失ってしまった人間。脳が発達したことで、直感があいまいに。
文化水準を上げ社会適応能力を上げて進化した半面、逆に、鐘を聴く能力を失って退化。
恒星は、呉羽のことを、野生児、直感と感情で動く生き物と呼びました。
もうすぐ5時。スマホを用意する晶。聞こえるのはカラスの声だけ。
苦情がくるので、鐘は、日曜の礼拝と特別な時しか鳴らしていないそうです。
進化だな、いや退化か。帰ろうとしたときに、帰宅の時間を告げる、別の鐘の音楽が聞こえました。
5tap
鐘の音を聴きに行った二人を笑う呉羽。「イメージの話よ、頭で考えるからダメなんです。ねえ。」とマスターと笑う呉羽。
反乱の行く末
営業部の特別チーフクリエイターに昇進
たった3日いない間にオフィス中がぐちゃぐちゃ。社長も戻ってきました。
社長は晶の格好をみて、『反抗期終わったんか?ごっつう反省した。営業部の特別チーフクリエイターに任命する。昇進。仕事内容はおいおい。』
それじゃあ今までと変わらない、と抗議する晶に、手書きの辞令を押し付ける社長。
「深海さんに拍手!」
晶以外は盛り上がっています。
勝俣に破産以外の道を示す恒星
破産以外の道はあります、と恒星。破産しかない、と最初の弁護士に言われていた勝俣は信じられません。破産処理のほうが手続きが簡単なのだそうです。
起業再生に強くて悪どくない弁護士事務所の連絡先を渡します。
「二度と足を踏み外さないように。一度足を滑らせたらおしまいです。」「肝に銘じます。」真剣な顔で礼を言う勝俣。
聞いてた話と違ったな、どんなブラックな処理でもハンコを押してくれる、と聞いていたのにと勝俣。
不穏な客
「今年もよろしくお願いします。」と300万円の入った封筒を机の上に投げる男性。
「安!どうしましょうね。」と恒星。
3話の感想はこちらです。
獣になれない私たち3話 感想 まさか呉羽と京谷?財務諸表で恋愛相談
野木亜希子脚本、フェイクニュースはこちら。
フェイクニュース 前話 樹がトルリチャギを決めた元官僚が黒幕
感想
前回、線路に飛び込みそうになった晶。新しいブーツと服に勇気づけられ、社長との直接対決を決心しました。服は鎧。「海月姫」の蔵ノ介もそう言っていました。強そうな服。晶にとって呉羽は強そうなイメージなんですね。呉羽をまとって社長に反乱を起こしました。
その呉羽は、野生児。頭で考えない直感人間。自分たちとはまるで違う、情熱的でまっすぐ、自分の気持ちにウソをつかない。晶と恒星とは真逆の人間です。獣とは、きっと呉羽のことなんでしょうね。自分たちには絶対できない生き方。
野木亜希子さんのいう獣には2種類いるのかもしれません。呉羽のような、自分を絶対曲げない自分の心に忠実な人と。社長はじめ、他のやる気ゼロの社員たちのような、自分のことしか考えない(そして他の人に押し付ける)人間。
一念発起して起こした反乱、ぐれた!とツイッターで拡散。この人たち何なんでしょう。晶の一生懸命な言葉が全然通じていません。そして、やはり社長は逃げました。昇進はしたものの、現状維持です。給料を上げてもらえれば、こなせる仕事量なんでしょうか???
3日間の有給中でも、晶を平気で会社に呼びつける、非情な会社の人たちです。晶も、休みなのだから電話の電源切ってしまえばいいのに。こういう人だからいいように使われてしまうんですね。
そして、晶は、ラーメン屋の岡持、新人の上野から恋(?)をされることに。かなり勘違いな気もするけど、いますよね、こういう人たち。勝手に勘違いして盛り上がってしまう人。
土下座をする八嶋社長に、恒星が話した言葉は真実ですね。今年をごまかしても、来年、再来年は更に困る。安易に悪事に手を染めるべきではない、顧客のことを一番に考えたからこその言葉です。
そして恒星は勝俣社長に道を示しました。あそこまで冷たく当たっていた相手に最後で救いの手を差し出したのは、晶の言葉が恒星の心に響いたからかもしれませんね。でなかったら、最初から、他にも手があると言ってますよね?
そして最後の不穏な人物。300万円のあの出し方、そして緊迫感のみられない恒星の態度から見て、よく知っている人物です。いつものように冷たく断らないことから考えても、親戚とか近い人かな、と思います。
いつも思うのですが、野木亜希子さんの脚本、言葉がすごく深い。全部書き留めたいくらいです。
野木亜希子脚本、フェイクニュースはこちら。
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