「まんぷく」33話 あらすじネタバレ 塩を売るために必要なもの
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最終更新日:2018/11/25
第6週 31~36話
赤穂に行って習ってきた塩づくりを萬平流に改良。鉄板を使ってできた塩は、鉄分が混ざった茶色でした。
Contents
第33話
専売局の認可と人手が必要
81枚の鉄板を碁盤の目のように並べて砂浜の上に並べて塩づくり。塩が不足している今、十分儲けは出るはず。
戦前とは違って、今は届けさえ出せばだれでも塩は作れます。売るには専売局からの認可が必要でした。
鈴(松坂慶子)は一人で目を丸くしています。「うちは塩屋になるの?」
話をどんどん進めていく萬平(長谷川博己)たち。塩の品質、設備は問題なく整えられます。
塩屋は嫌、と言い張る鈴。「私は武士の娘です。」
萬平は、鈴に塩づくりをさせるつもりはないと言いました。こんな大掛かりな設備、自分たちだけでは無理だと。これには鈴だけではなく、今まで涼しい顔をしていた福子(安藤サクラ)も驚きました。
萬平と神部(瀬戸康史)がやった作業を、81枚の鉄板でそれぞれ繰り返すのです。男手が必要となります。
「人を雇うの?」鈴が抗議の声を上げました。
神部が言います。戦争から戻ってきた職無しの男はいっぱいいる、大阪で集めてくると。
男の人たちがここへ?と福子も戸惑います。
更に抗議する鈴。「住み込み?食事は誰が作るの?」
「そら私たちでしょ。」福子はあっさりと言いました。
抗議する鈴の声を誰も聞いていません。「冗談じゃないわ。塩屋の飯炊きなんて。」
萬平と神部は話をどんどん進めてしまいました。神部は、明日大阪に行くことになりました。
萬平の仕事を支えるのが福子の役目
鈴は福子を追いかけまわします。
「私たちが暮らしていくだけでも大変やのに、住み込みで人を雇うなんて。お金はどうするの?着物はもう残っていないのよ。」
鈴が大切にしていた最後の一枚、福子の結婚式で鈴が着た留袖を、ハナ(呉島久美)の夫の賢作に500円で買ってもらったばかりです。
福子は頭を悩ましています。「寝場所は一階。お風呂は順番に。」
鈴「私の話を聞いてるの?」
「聞いてます。お金が無いのはわかってます。せやけどそれを言うたら、萬平さん何もできません。」
趣味や道楽で塩を作っているのではないのだと。
福子は鈴に向かって言いました。
「萬平さんが塩づくりを仕事にすると言っているのなら私の役目はそれを支えることです。お金のことは私が何とかしますから。」
お母さんには迷惑はかけない、お母さんも嫌なことはやらなくていい、自分がやるから、と福子はしっかりとした顔で言いました。
慌ただしく立ち去る福子に「布団はどうするのよ!」と怒鳴ると、ご近所から借りると福子は返しました。
借金を申し込む福子
しかし福子に頼れる相手は一人だけでした。水島家に向かった福子。塩づくりをすることになったので、人手がいる、と説明した福子。助けてください、と真剣な表情で頭を下げました。
何人くらい、という賢作の問いに、たぶん5、6人と答える福子。
ハナが口添えをしてくれて、賢作がお金を貸してくれることになりました。
神部の人集め
大阪の難波で、住み込みで賄いつき。鉄板に海水を流して塩を作るというと、誰にも相手にされませんでした。
画風の変わった忠彦の絵
忠彦(要 潤)の絵を見て、真一(大谷亮平)が感想をいいます。画風が変わったと。
「医者から色弱と診断されたんです。皮肉なことに今書いている絵の方が評判がええ。」
真一も同感でした。どこかに出せばいいのに、と言います。家族にも同じことを言われて、一枚出展したのでした。嬉しそうな真一。
真一は克子(松下奈緒)と話しています。画家が戦争で目をやられたら絶望するだけ、忠彦が絵を描き続けられるのは、克子やタカ(岸井ゆきの)のおかげだと。
克子は、忠彦は絵を描くことしかできないから、と言いますが、そう言えるところが偉いんだと真一。
克子たちは、ハンコ作りの収入と忠彦さんの実家からの仕送りで何とか暮らしているのでした。福子たちのことは、克子も真一も何も聞いていませんでした。
設計に没頭する萬平
萬平は、製塩施設の図面と必要な設備を洗い出しました。「大量の鹹水(かんすい)を作るためには、鉄板を何枚か組み合わせたほうが効率的だ。」
設計中の萬平におにぎりを持って行く福子。そっと声をかけます。
今は、煎熬(せんごう)の効率的なやり方を考えているのでした。煎熬(せんごう)を説明しようとする萬平を遮って、福子は「鹹水(かんすい)を煮詰めて、塩の花を布の上に広げて、水気を切る最後の行程。」
すごいな、と萬平に褒められました。笑顔を向ける福子。
煎熬(せんごう)は中でやりたいから、鹹水(かんすい)を煮詰める釜は外につくる。となると屋根が要ります。その屋根の設計をしているのでした。
あまり根をつめないように、と言って福子は萬平を一人にしました。
生活費は大丈夫か、と心配する萬平に福子は笑顔で「大丈夫。萬平さんは何も心配しんといて。」と答えました。
少し考え込るものの、おにぎりを食べ始める萬平。
鈴のへそくり
福子がぼんやり洗い物をしていると、鈴が後ろから声をかけてきました。ハナの家に借金をしてきたことは見越していました。そのお金が無くなったらどうするの、と鈴は聞きます。
鈴は紙包みを出しました。ハンコ屋で儲けたお金をへそくりにしていたのでした。300円あります、と。
礼は言わなくてもいい、と偉そうに横を向く鈴に「なんでもっと早く出してくれなかったのよ!」と怒り出す福子。どうにもならなくなった時のために、と言い続ける鈴ですが、福子は聞いていません。
「借金をしなくてすんだ。留袖だって売らなくてすんだのに。」
こんなへそくりを貯めこんでいたなんて、なんて言われるので、取り上げようとする鈴です。
助かった、と頭を下げる福子。きちんと礼を言いました。
「ほんまは嫌なのよ。家の中が賑やかになったら子供を作るどころやなくなるわ。あなた達。」
福子は、鈴に孫の顔を見せます、と約束しました。
いつ?と顔を輝かせる鈴に、今年は無理だけど、来年かな、というと鈴は大喜びしました。
設計図の完成
福子は、大阪日本橋、大蔵省大阪地方専売局にやってきました。製塩業を始めるための相談にきたのです。生産の安定性と効率の高い製塩法がきちんとしていないと、認可は出せないと言われました。
数日を経て塩を作る工程が完成しました。あとは、これを福子が役所に届けるだけです。
人が集まりすぎた!
その時、大阪から戻ってきた神部が顔を出しました。「萬平さん、人を集めてきました。」
若い男が3人入ってきました。
「3人か。」
するとそのあとから、人がどんどん入ってきます。足の踏み場も無くなった倉庫。
福子と萬平は口をぽかんと開けていました。神部は14人も集めてきたのでした。
塩軍団についてはこちらです。「まんぷく」塩軍団。手榴弾を投げ込んだのは?ダネイホン組は?
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続きます。「まんぷく」34話 あらすじネタバレ 鈴に同情。お金に疎すぎる萬平さん。
振り返りはこちらから。「まんぷく」32話 あらすじネタバレ 塩づくり、萬平流は鉄板を使う。
まとめ記事はこちら。「まんぷく」あらすじネタバレ一覧
まんぷく豆知識はこちらから。まんぷく 豆知識まとめ
感想
一度走り出したら周りが見えない萬平さん。それを支えるのが福子ちゃんの役目です。人手がいる、じゃあ食費は?寝るとこは?と心配する鈴に、「萬平さんがそれを仕事にするのなら、それを支えるのが私の役目」福子ちゃんは即、金策に走ります。行先は水島家。親友の口添えもあり、賢作さんはお金を貸してくれました。
従業員は5、6人。そう思っていた福子ちゃん。大阪に人集めに言っていた神部が連れてきたのは、なんと14人。5、6人でも文句を言っていた鈴さんは卒倒してしまいますね。さすがに福子ちゃんも萬平さんも開いた口が締まりません。神部も大らかなのか、考えなしなのか・・・・悩むところですね。
続きます。「まんぷく」34話 あらすじネタバレ 鈴に同情。お金に疎すぎる萬平さん。
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放送後の感想
いよいよ製塩業に向けて始動しました。福ちゃんは最初は熱心に萬平さんと神部さんと話をしていたものの、人手がいると聞いたところでピタッと止まりました。萬平さんと神部君は当たり前のように自分たちだけでは無理、明日大阪に行って人手を集めてくる、固まった福子と鈴の抗議の声を無視して、話をどんどん進めてしまいました。
福ちゃんも驚いたけれど、萬平さんを支えるのが自分の役目。覚悟を決めて、寝る場所、お風呂、とどんどん考えていきます。抗議をする鈴に、真剣な目をして訴える福ちゃん。萬平さんを支えるのが自分の役目。格好良かったですね。
そして向かったのはハナちゃんの家。学生の頃から変わらず福ちゃんの味方をしてくれるハナちゃんです。真剣な顔をして頭を下げる福子に、ハナちゃんも口添えをしてくれました。
設計に熱中する萬平を支える福子。それを見ていたからか、最後の最後で、鈴が、貯めていてくれたへそくりを出してくれました。福ちゃんは嬉しさと驚きのあまり、鈴の言葉が一切耳に入っていません。その様子が鈴さんのようでした。さすが親子です。
そして、今まで邪険にしてきた鈴の願いを真剣に聞き入れました。今年は無理だけど、と。鈴の顔も輝いていましたね。そんなに孫が欲しいんですね、鈴さん。
忠彦さんの画風。以前は色鮮やかな鳥を描いていましたが、今は魚がメイン。色も黒と白でちょっとシュールな感じでしょうか。以前は華やかさ、温かさがあったけれど、今はどちらかというと冷たさ、クールさを感じる気がします。忠彦さんは絵を描くことしかできないから、そう言い切れる克子さんも素敵ですよね。
そして、神部君。大阪帝大卒でも実用的ではないのでしょうか。いくら人がいるとはいえ、人手が集まれば食費も嵩むのです。14人も連れてこなくても・・・汽車賃だってバカにならなかったのではないでしょうか・・・・最初から何人まで、と福ちゃんが言っておくべきでしたね。萬平さんと神部君だけでは、経済観念の無さに心もとないです。
続きます。「まんぷく」34話 あらすじネタバレ 鈴に同情。お金に疎すぎる萬平さん。
振り返りはこちらから。「まんぷく」32話 あらすじネタバレ 塩づくり、萬平流は鉄板を使う。
第6週はこちら。まんぷく第6週 あらすじネタバレ ラーメンと塩づくり
まとめ記事はこちら。「まんぷく」あらすじネタバレ一覧
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