下町ロケット ヤタガラス 原作のあらすじネタバレ６

下町ロケット ヤタガラスの原作の詳細なあらすじとネタバレです。ドラマ「下町ロケット２」続編の後半部分に当たります

「下町ロケット　ヤタガラス」原作のあらすじネタバレ

前回まで

突然の自然災害。鬼怒川の氾濫は、殿村家の稲穂を全滅させてしまいました。融資も理不尽な理由で断られ、窮地に立たされる殿村を救ったのは、佃製作所でした。まずは救援物資、そして経済的にも助けることに。北海道でもなく岡山でもなく、近場の圃場を探していた帝国重工の無人農業ロボットの実験に殿村の圃場を借り受けたい、そう申し出たのです。

最初は乗り気でなかった殿村の父・正弘。しかし佃達のこのプロジェクトにかける真剣な思い、日本の農業を救いたい、その熱い思いに触れた正弘は、涙を流して喜びました。

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第6章　無人農業ロボットを巡る政治的思惑

殿村の圃場でのテスト

殿村の圃場で5台の無人農業ロボットがテスト中。農道脇には小さな管理棟を建て、帝国重工と佃製作所のスタッフが常駐している。

殿村の父、正弘に、現行の法律上、無人トラクターに運転席を設ける必要のあることや、耕耘だけではなく、土壌の質を調べるセンサーも搭載していることを説明する島津。土壌の情報を得ることで、将来その情報を用いて、無人農業ロボットが肥料の量や精度を変えて蒔く。「アグリジャパン」を通して知り合った会社から提供された技術だった。

舌を巻く正弘に、本当に必要なノウハウは知識はあなたの頭の中にある、と島津。全てではなくとも、最低限必要な知識を閲覧可能な状態にすることを勧めた。

その時、1台のアルファ１が田んぼの真ん中で停止してしまった。慌てて駆け付ける島津。

エンストの理由を突き止めた島津

突然エンストしてしまった理由が分からない。停車と同時のエンジンストップはプログラムされていない。市場に出る前に問題が分かったことは幸いと考える佃たち。製品化されてからのリコールは巨額の費用が必要となる。

２週間ほど格闘したのち、島津はエンストの原因の可能性のある場所を突き止めた。該当部分以外は、通常の組み合わせ、新しいものはない。該当部分を大幅に設計変更し、問題が解決できれば、特許申請したいと島津は言った。

ダーウィン1台目の不具合

ギアゴーストにて、ダーウィンプロジェクトの打ち合わせ中

伊丹もモニターの農家の1台が突然止まったという報告を受けていた。リセットをしたら元に戻った。通信障害のせい、トランスミッションではないか、いやエンジンのせい、と互いに責任を擦り合うダーウィンプロジェクトの面々。

飛ばしすぎなダーウィン・プロジェクトに不安を覚える堀田と柏田

ギアゴーストの調達担当、柏田と堀田は、不具合の出ているダーウィンが、首相の肝煎りICT農業推進プログラムに認定されたことに不安を覚える。

帝国重工の無人農業ロボットに佃製作所が加わったことも気になった。しかし伊丹と重田は、トランスミッションで実績のない佃製作所をライバル視していなかった。コストでもダイダロスにはかなわない。

が、堀田が取引先からきいた、島津が佃営業所にいるらしい、という話には伊丹は過敏に反応した。氷室が期待通りの人材ではなく、実は島津を呼び戻したかったのではないか、躍進華々しいダーウィンに何かほころびがあるのでは、と疑う堀田。

アルファ１も農業推進プログラムに認定

財前は佃に、無人農業ロボット事業がICT農業推進プログラムの一環として認定されたと報告をした。これは「アグリジャパン」の失態を取り戻す最大のチャンスかもしれない。

首相視察は北見市で行われ、与党の大物政治家も随行する大掛かりなものになるらしい。期待が膨らむ佃と財前。

沖田会長は、無人農業ロボットから製造部が外されたこと、部品の外注を許したことで的場を叱責する。

2件目の不具合、原因が特定できないギアゴースト

ギアゴースト堀田が、モニターに映し出された設計図を見ている。前とは別のダーウィンが突如停止、エンジンもストップ、再起動できないという報告を受けた。

堀田は、エンジンかトランスミッションの構造的な欠陥を疑い、設計の精査を提案するが、氷室は聞く耳を持たない。トランスミッションに問題があったら、前任者の島津のせい、自分のせいではないと言う、他人事の氷室。

明日トラクターの修理に向かうという堀田。氷室は行かない、トランスミッションに問題があることが確定してから行くと言った。

ほかの二社からの各一名と、堀田が現地に向かったが、故障の原因が特定できなかったので、一度故障したトラクターを戻してもらうことになった。他のモニターから同様の報告はないが、当該トラクターは、段違いに走行距離が長かった。耐久性の問題かと思われた。

トランスミッションの分解

故障したトラクターが届いた。ギアゴーストにはトランスミッション、エンジンはダイダロスへ、通信系システムはキーシンに。堀田たちは、トランスミッションを分解して、ギアシフトを司る重要パーツ、遊星ギアの摩耗を見つけた。トランスミッションが原因であることが確定的かと思われた時、キーシン戸川からプログラムのバグが発見されたとの報告。変速を指示するコマンドが一分間に無意味に何十回も出されていた。皆は納得するが、堀田はそんなことで壊れるものか、と不振顔。

続きます。下町ロケット ヤタガラス 原作のあらすじネタバレ７

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感想

佃製作所は島津を迎え、殿村の圃場も実験に使わせてもらうことになり、トランスミッション開発は順調です。殿村の父親、正弘も、圃場での実験に関心を寄せている様子が伺えます。田んぼの真ん中でのエンスト。島津は真摯に向き合い、2週間で理由を突き止めました。

一方、ダーウィンも似たような故障の報告を受けますが、皆、責任の擦り合い。基本的に静観の姿勢が見られます。しかし、エンジンが再起動できない事態が発生。ギアゴーストの堀田は、現地に赴き、問題のトラクターを回収します。

トランスミッションを分解し、原因個所を突き止められたかと思いきや、キーシン戸川からのバグの報告を受けて、伊丹も含め、あっさりと納得してしまうギアゴーストの面々に違和感を感じました。もう少し調査をしようとは誰も思わなかったのでしょうか。しかし堀田だけは、バグごときで壊れてしまうものなのか、と懐疑的です。

伊丹は、経験豊富ではあるものの無責任、そして他人事な氷室よりも、この堀田をトランスミッションの責任者にすべきだったのかな、と思います。

次回は、首相の肝煎り ICT 農業推進プログラムに、ダーウィンとアルファ１が参加。佃製作所が新たに加わったアルファ１は汚名挽回できるのでしょうか？

続きます。下町ロケット ヤタガラス 原作のあらすじネタバレ７

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