「まんぷく」12話 あらすじネタバレ 福子を説得する真一、そして逮捕

第２週「・・・会いません、今は」

とうとう咲が亡くなってしまいました。心の支えを失って呆然とする福子。萬平はただ福子を待っています。

咲を失った悲しみを堪えて、ホテルで働く福子

戦争の影が色濃くなり、新聞の勇ましい記事とは逆に日々の暮らしが苦しくなっていきました。

外国人もいなくなり、客の少なくなり寂しくなったホテルで、福子（安藤サクラ）は悲しみをこらえて働いていました。福子を心配する大前田支配人と恵（橋本マナミ）。

咲の夢をみた鈴

帰宅しても家の中は静かです。暗がりの中で、鈴（松坂慶子）は仏壇に向かっていました。声をかける福子。

鈴は、お昼にウトウトしていて咲（内田有紀）の夢を見たのでした。お父さんはまた新しい仕事を始めるらしい、懲りないけど応援してあげなきゃね、お母さんは心配しないで。咲はそう言ったそうです。

向こうでお父さんの世話をしているのだろうと鈴。

咲のことを思い返し、涙を流す福子。

福子から連絡のない萬平

萬平（長谷川博巳）の会社で長年働く部下、竹ケ原（宮田佳典）にも召集令状が届きました。おめでとうと言いつつ複雑な思いの萬平。

お国のために戦えるのだからうらやましい、と加地谷（片岡愛之助）。僕もそのうち、という萬平に、その際は盛大に壮行会をしようと言います。

新商品の開発を相談する萬平に、自分で資金を集めるのなら、という加地谷。

加地谷から、福子とはどうなっていると聞かれ、咲が亡くなって以来、音信不通と言う萬平。咲が元気になったら会おうという約束だったのに、どうすればいいのか分かりません。

戦争の影

牧（浜野謙太）は今日は馬には乗っていません。馬の蘭丸は兵役に取られてしまいました。

福子の働くホテルからも、ホテルができた当時からあったエレベーターの大扉も外されてしまいました。大砲の弾になるのです。

寂しがる恵をいさめる大前田。

野呂（藤山扇治郎）は恵に近づきます。「僕も寂しいです。でも日本が勝ったらもとに戻る、でもその前に僕と。」

そこに牧が来ました。「恵さん、私はあなたに結婚を申し込みます。日本の勝利を二人でお祝いしましょう。」そう言ってにっこり笑って去っていきました。

野呂に「あれは誰ですか？保科さん、あの人と？」。慌てて否定する恵。

真一が福子を説得する

休みをもらった福子は克子一家を訪ねました。忠彦（要 潤）は一心不乱に絵を描いています。兵役に取られる前に描くのだと。真一（大谷亮平）のことを気にする克子。

その帰り、真一の様子を見に行きます。笑みを浮かべた咲の写真と位牌、そして咲が大好きだった、忠彦の描いた桜の絵。

すっかりやつれた真一を気遣う福子。真一は召集令状が来たから、ここにもう一人でいることもない、と言いました。

咲の写真を持っていくと言う真一に、「きっと咲姉が真一さんを守ってくれる」と福子。

萬平のことを聞く真一。咲の死後、会っていない、お母さんも萬平さんが好きじゃないし、と福子。

真一は真剣な顔をして言いました。萬平のことが大切なら、咲や鈴は関係ない、自分の気持ちに正直になるよう、説得する真一。「大事な人がいるなら、生きているのなら、簡単に手放してはいけない。」

萬平が憲兵に逮捕される

福子は、理創工作社の中にいました。

福子を見て驚く萬平。設計に夢中の萬平は、福子の声に気づかなかったのです。

連絡しなかったことを詫びて、自分の気持ちを伝えようとしたその時。

ドアが荒々しく開いて、憲兵が入ってきました。「立花萬平。軍事物資横領の容疑で逮捕する。」

憲兵に引き立てられながら、必死に福子に叫ぶ萬平。「何かの間違いです！」

萬平を支える義兄・真一についてはこちらです。「まんぷく」小野塚真一 － 平穏な生活にさようなら、萬平の優秀な補佐役

13話に続きます。「まんぷく」13話 あらすじネタバレ 連行された萬平、盛り上がる恋バナ

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感想

大切な人を亡くしてしまった真一の言葉が、萬平をあきらめようとしていた福子ちゃんの心を動かしました。生きているのなら、あきらめるな、鈴や咲は関係ないと。

ようやく目を覚まして、萬平さんを訪問したその時、いつか世良（桐谷健太）の言っていた軍事物質の横流しの疑いで、萬平さんが逮捕されてしまいました。

お寺の鐘や街中のマンホール、家庭の鍋まで供出していた時代、軍事物質の横流しは重罪です。世良は、理創工作社を疑って、萬平にそのような話をしたのでしょうか？実は思いがけない人物が、その横流しをしていたのです。

果たして、萬平さんは無事に帰ってこれるのでしょうか？そして、萬平さんが無実を訴えたことを信じる福子は？

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放送後の感想

ホテルから客も減り、外国人もいなくなった。ホテルのエレベーターの大扉も取り外されてしまった。戦争の影が広がっていきます。咲がなくなってから、笑顔で皆に接する福子ちゃんが痛々しいですね。咲を思い返して、一人で涙する福子。

ホテルが忙しくないので休みを取った福子は、克姉を訪ねました。咲がいなくなって一人になってしまった真一のことが気になります。

真一はやつれていました。様子を訪ねる福子に、真一は赤紙が来たことを報告。間もなく、兵役に出ます。咲の写真と一緒に行く、そういう真一に咲が守ってくれる、そう伝える福子。

真一は、咲の病院を紹介してくれた萬平のことを気にしました。福子はその後会っていない、結婚とか考えられないし、お母さんも萬平さんが好きではない、そういうと真一の顔が変わりました。大切な人なら、咲や鈴は関係ない。生きているのなら、手放すな、と。最愛の人が死んでしまった真一からの言葉は、福子の心に突き刺さりました。

咲が亡くなったショックで呆然としていた福子ちゃんの顔に気力が戻り、萬平さんに会いに行くことに。咲の死後、仕事と母の世話しか考えられなかったと詫びをいいます。涙をこぼしながら、自分の気持ちを伝えようとした時、憲兵たちが入ってきました。萬平さんは、軍事物資の横流しで逮捕されてしまいました。必死に抵抗する萬平さんですが、憲兵は聞く耳を持ちません。何が起きているのかわからない福子ちゃんです。

という深刻なドラマの陰で、野呂と牧先生が恵さんの心を射止めようと騒がしいですね。自信にあふれている牧先生のほうが有力っぽいです。

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